炎上する君 の商品レビュー
35文庫 ちょっと大人向けかも。でもことばの並べ方が独特なのに短くまとまってて楽しい。夏目漱石っぽいのかも?
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20140815 重い。おもしろかったし前向きっちゃ前向きなんだけど……うーん……。人によっては必要な本なのかもしれないけど、自分には必要なかった。
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出会えた!と思えた作品。 本当に西加奈子はなんて人なんだろう。 センスや言葉の技巧以上に、 人生に対する希望を持っているひとなんだと思う。
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なかなかない、空想的な世界。 でも、西さんの独特な感性と言い回しで、情景が容易に脳裏に浮かび、楽しく読める作品。 西さんの作品は、2回読んだ方が楽しめる気がする。 それ程、深い。 また、すぐ読もうと思う。
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短編集。読みはじめて、しまった!!と思った。性描写が多すぎる、、、 中学生には早いわよね、このてのものは しかしいろんな書き分けができる人なんですね、西さん 炎上する君は好きだけども! 太宰とか漱石とかにある可笑しさを感じたかも
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
又吉の解説を途中でよまなければやめていた。。という意味では私の読解力不足なのか、作者の説明不足なのか。いずれにしてももう二度と読まないけど、ある風船の落下は面白かった。 何かを望み、欲し、それが得られなかったり、それに裏切られたりして、傷つくことを避けるために、僕たちは望みを捨てるのですか。そのために、地上を捨てたんでしょうか。P195 ハナ、地上で何があったのかは分からない。苦しいことがあったから、僕もあなたも、ここに来たんだ。でも、何の感情も持たない、ふわふわと浮いているだけの風船になることが、僕たちの望みだったんだろうか。P197 やはり我々の煩悶は誰かの苦悩と比較されなければならないのか。深刻な状況にあろうとも前向きに歩いて行ける人は本当に素晴らしいし、尊敬もできるが、我々の些細な苦しみは、誰かの重い苦しみと比較され、苦しみと感じること自体が悪であるように思わなければならないのか。P212
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感動の押し売りでは無く、生きる事にさらりとエールを送ってくれていて、どんな自分にも生きる価値があると感じさせてくれる。
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又吉さんのお薦めで読みました。短編集ですがどれも内容が濃く面白かった。巻末の又吉さんの解説を見て そういうことだったのか! と理解できたこともあり解説までしっかり読んだ方がよいです。
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心に傷を負ったり、少しばかり世間に馴染めなかったりする女性が主人公の短編集です。中には二人称で書かれた作品もあり、その大胆な試みに興味をひかれてしまいますが、読み手としては全く違和感なく物語に入っていけました。非現実的な状況設定をも、すんなり受け入れてしまえるのは、主人公たちの心...
心に傷を負ったり、少しばかり世間に馴染めなかったりする女性が主人公の短編集です。中には二人称で書かれた作品もあり、その大胆な試みに興味をひかれてしまいますが、読み手としては全く違和感なく物語に入っていけました。非現実的な状況設定をも、すんなり受け入れてしまえるのは、主人公たちの心象風景として捉えることができるからなのかもしれません。彼女らの置かれた状況は、なかなか深刻なものなのですが、その深刻さを必要以上に感じさせず、加奈子さんらしい優しさが感じられる一冊でした。
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帯には、 「絶望するな。 僕達には西加奈子がいる。」 とピース又吉さんの言葉。 あとがきも又吉さんが書いています。 私が好きだなーと思ったのは 『甘い果実』 『ある風船の落下』 表題の『炎上する君』もタイトルのインパクトが。 中でも『甘い果実』 浮世を離れたい気持ちと...
帯には、 「絶望するな。 僕達には西加奈子がいる。」 とピース又吉さんの言葉。 あとがきも又吉さんが書いています。 私が好きだなーと思ったのは 『甘い果実』 『ある風船の落下』 表題の『炎上する君』もタイトルのインパクトが。 中でも『甘い果実』 浮世を離れたい気持ちと、 何処までも自分に向かう矢印と 承認されたい欲求と とにかく生きていくことは面倒で。 山崎ナオコーラに 恋心のような、 嫉妬のような、 憎悪のような、 激しい好意のような気持ちを抱く。 すっかりその感情に囚われてしまい、 何もかも上手くいかない自分の日常生活と バランスが崩れて行く。 わんわん泣いて自分の欲しているものに辿り着く。 この場面、好き。 私は、大きな声で感情的にわんわん泣くのが好きなんだなあと。 と言うか、私の欲求なのかもしれない。 あーダメかもしれない、 と思う気持ちに ほんの少し何かを見出してもいいんじゃない? というような作品もいくつかあります。 ただ、今の私の現状が 少しずつ時間を重ねて、状況や環境が変わって 日々読書から離れていたら 言葉も感想も何も出てこなくて本当に恐怖でした。 又吉さんのあとがきを読まなくちゃ、 全く読解出来ていない自分に引きました。 この本を読み終わった後に なぜかぼんやり浮かんできたのは 茨木のり子さんの 『自分の感受性くらい』という詩でした。 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ このフレーズが頭をぐるぐるしてました。 自分の気持ちが乾いていること、 言葉が何処かへ行ってしまうこと、 それがとても怖いこと ばかものという言葉で 怒られたいと思いました。 少しずつリハビリしていきたいと思った一冊でした。
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