ペンギン・ハイウェイ の商品レビュー
数年前にアニメ映画で一度観ていたので、お姉さんがペンギンを生み出す場面であったり、〈海〉について想像しやすかった。ペンギンやお姉さんの正体とは何かがはっきりと示されていないので、想像力で補う系統の作品である。小学生のアオヤマ君は、論理的で純粋であるために問題を抱えながらも、自分に...
数年前にアニメ映画で一度観ていたので、お姉さんがペンギンを生み出す場面であったり、〈海〉について想像しやすかった。ペンギンやお姉さんの正体とは何かがはっきりと示されていないので、想像力で補う系統の作品である。小学生のアオヤマ君は、論理的で純粋であるために問題を抱えながらも、自分にはない幼さがとても羨ましく思う。
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物語に起伏がなくて、小学生と知り合いのお姉さんの絶妙な関係と小学生の日常の描写が続きます。何が面白いのかいまいち分からないまま読み進めます。 そう思いながら最後のページをめくると、まだ終わってほしくない。この子達の話がまだ続いて欲しい。と、思いました。 森見登美彦先生の作品...
物語に起伏がなくて、小学生と知り合いのお姉さんの絶妙な関係と小学生の日常の描写が続きます。何が面白いのかいまいち分からないまま読み進めます。 そう思いながら最後のページをめくると、まだ終わってほしくない。この子達の話がまだ続いて欲しい。と、思いました。 森見登美彦先生の作品の登場人物は癖のある人物が多いのに、最後にはみんな好きになってしまうのが不思議です。また読みます。 (海の描写からレムのソラリスを想像しました。あっちもこんな素敵なものだったら良いのにね)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
普段SFは読まない為、ついていけないと思うところはあったものの、面白いストーリーだった。後半のスピード感はドキドキしたし、アオヤマ君のキャラが良かった。結末は、アオヤマ君の気持ちを想像して、胸が痛くなった。私は、小学校中学年の頃、毎日何をしていたかな?この本を読んでから、ずっと思い出そうとしている。
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小学四年生の男児の少し賢くて、でも小賢しさのある様をこんなにも解像度高く描けることにまず感動。そして、純粋さの中にある鋭い感性を通して絶対にあり得ないSFを思うがままに動かしていることに衝撃。SFというサイエンスの一部を稚拙な世界観からアプローチして、ここまでエンタメにできるんだ...
小学四年生の男児の少し賢くて、でも小賢しさのある様をこんなにも解像度高く描けることにまず感動。そして、純粋さの中にある鋭い感性を通して絶対にあり得ないSFを思うがままに動かしていることに衝撃。SFというサイエンスの一部を稚拙な世界観からアプローチして、ここまでエンタメにできるんだと驚愕。そして一歩間違えれば、ゴールが見えなくなるストーリー展開を収束させ、おまけに人生についての答えのない問いを読者に投げかけ、生き物の進化の中で人を好きになること、大切に思うことの尊さと辛さ切なさについて考えさせてくれて、最後のページでは心が震え涙が溢れた。 お姉さんの感じ、私も好きだな。アオヤマ君の好きとは違うけれども。 それにしても、森見登美彦氏はおっぱい好きだね。この間も同じような性を持つ男性が彼の物語の中で大暴れしていたぞ。
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森見登美彦初めて読んだ。SF耐性があまりないからというのもあるけど、ずっと置いてきぼり感がある。でもお姉さんの魅力は理解できるし、少年がお姉さんに思いを馳せながら成長していくのも微笑ましい。 地図とか付いてても面白かったかもなあ、、。
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▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00515691
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好奇心旺盛で知的な小学生の視点で語られる、透明感のある世界は良かった気がする。 相変わらず謎多き世界観であるものの、語り口が小学生なので少し対象年齢低めに感じてしまい、あまりハマれなかった。
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キャラ設定で主人公がおっぱい好きってとこが巧い。それなかったら理屈っぽくて変なガキだなと思うけど、おっぱい好きって描写で親しみやすさを感じれた。
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・感想 終始子供目線物語が進む。ここまでピュアに世界を描ける小説家はなかなかいないだろう。子供の頃に戻った感覚になった。ただ、話の展開も子供向けかとも思った。良い作品だけに、少年時代に出会いたかったものである。 ・書籍情報 作品は2010年刊行。 日本SF大賞受賞。 2011年...
・感想 終始子供目線物語が進む。ここまでピュアに世界を描ける小説家はなかなかいないだろう。子供の頃に戻った感覚になった。ただ、話の展開も子供向けかとも思った。良い作品だけに、少年時代に出会いたかったものである。 ・書籍情報 作品は2010年刊行。 日本SF大賞受賞。 2011年本屋大賞3位。 ・作者(森見登美彦)他代表作 太陽の塔(2003) きつねのはなし(2006) 四畳半神話体系(2006) 夜は短し歩けよ乙女(2006)読了 【新釈】走れメロス(2007) 有頂天家族(2008) 恋文の技術(2009) 宵山万華鏡(2009) ペンギン・ハイウェイ(2010)読了 四畳半王国見聞録(2011) 郵便少年(2011) 聖なる怠け者の冒険(2013) 有頂天家族二代目の帰朝(2015) 夜行(2019) 四畳半タイムマシンブルース(2020) 熱帯(2021) シャーロック・ホームズの凱旋(2024)
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