ペンギン・ハイウェイ の商品レビュー
小学4年生のアオヤマくんは、歯科医院で働くお姉さんのことが大好き。そして、お姉さんはペンギンを生み出すことができる。 同級生のウチダくんと、オシに弱いチェスが強く、グイグイいくハマモトさん、いじめっ子のスズキくん。 ペンギンが生まれる街の謎を解き明かそうとする。 小学生の恋と好...
小学4年生のアオヤマくんは、歯科医院で働くお姉さんのことが大好き。そして、お姉さんはペンギンを生み出すことができる。 同級生のウチダくんと、オシに弱いチェスが強く、グイグイいくハマモトさん、いじめっ子のスズキくん。 ペンギンが生まれる街の謎を解き明かそうとする。 小学生の恋と好きの間の不思議な感情。まぁ、初恋は敗れるものね。大人になったときのハマモトさんとの関係も気になるし、巡り合う未来のお姉さんとの出会いも期待したいです。 物語やお姉さんのノリは、天気の子を思い出します。
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小学4年の少年の語りがなかなか機知に富んでいておもしろかった。スズキ君達も物語にいい味出してるなと感じた。個人的にはお姉さんのおっぱいがなんらかの伏線かと思っていました。
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小学生のぼくの淡々とした語り口が大変おもしろい。すごく賢いにも関わらず、周囲の人々の感情を読み取ることが苦手で、おっぱいが好きだと平気で言っちゃう。SF+ファンタジーな展開に最初はびっくりしたものの、最後はほろり。楽しく読めました。アオヤマ君ならお姉さんといつか再会できるんだろうと期待ができるような終わり方で、寂しくなり過ぎず良かったです。
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小学4年生の主人公が、街に突如現れたペンギンとお姉さんの謎を解き明かしていく物語。 ペンギンは何処から現れたのか。 お姉さんは何故ペンギンを作ることが出来るのか。 空中に浮かぶ"海"は一体何なのか。 主人公達は上記を含む沢山の謎を解くために、観察と研究を重ねる。 読んでいると小学生の頃を思い出すような、とてもワクワクする小説だと思った。 少年と(少年が通う歯医者で働いている)お姉さんの関係が読んでいて心地良い。年の差はあるけど対等な感じ。 少年は真面目で探究心があって、起こった出来事や考えをせっせとノートにまとめる研究熱心な男の子。年の割に落ち着いていて、いじめられっ子に理不尽なことをされても全く怒らない。「たいへん(◯◯だ)」が口癖で何度も出てくるから癖になる。早く大人になりたいと思っているから、大人ぶった態度をとっているのが可愛らしい。遅くまで起きていたいと思っている所とか、コーヒーを砂糖なしで飲めるように練習している所とか。 包容力のあるお父さんの存在も良い。少年にメモを取る習慣を教えて、困っている時は助言をしつつもヒントだけ出してちゃんと自分で考えさせている。総じてキャラクターが良い。 子供向けの物語のような雰囲気を出しつつも謎の部分はやや難しかった。ペンギンもお姉さんもジャバウォックも海も全部繋がっている。壊れかかった世界(海)を修理するためにお姉さんはペンギンを生み出す。だけど世界が治るとお姉さんの元気は無くなって、ジャバウォックを作り出してペンギンを減らす。ペンギンがいなくなるとまた世界の破壊が進んで海が広がってしまう。 世界を修復するか、お姉さんがいなくなるか、難しい。お姉さん自身も自分のこと、自分の存在理由が分かっていないからこそ、より難しくなっていた感じがする(そこが大事な謎の部分ではあるんだけど)。 そもそも何で世界は壊れかかっていたんだろう?誰がお姉さんを生み出したんだろう?って思ったけど、そんなことは重要じゃないのかも。 温かみのある物語でとても良かった。
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主人公が科学的な話し方?で、このような感じの物は読んだことなかったからか、読むのに時間がかかった。だが、主人公とその友達とで研究したりする情景や、小学生ではあるがとても賢い僕の感情がしっかりと伝わってくる書き方でこうゆう書き方もあるんだなと考えさせられた。 1番興味深かったのはウチダくんが研究していた“死ぬとはどあゆうことか”というものだ。自分では到底思いつかないようなとても面白い考え方だった。 お姉さんについての謎が明かされたときはとても驚いた。僕はお姉さんにまた会えるのだろうか…… 是非是非大人になった時の僕も見てみたい。
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賢い小学生から見たピカピカの世界が、想像以上に良かった。 彼は若く、街も若く、街の人口や家やショッピングセンターは増えてゆくし、小学生を暖かく見守ってくれる行きつけのカフェもある。 お小遣いで買える、とても美味しい洋菓子屋さんのお菓子もある。 明るい前途を感じさせてやまない描写の...
賢い小学生から見たピカピカの世界が、想像以上に良かった。 彼は若く、街も若く、街の人口や家やショッピングセンターは増えてゆくし、小学生を暖かく見守ってくれる行きつけのカフェもある。 お小遣いで買える、とても美味しい洋菓子屋さんのお菓子もある。 明るい前途を感じさせてやまない描写の数々が詰まっていた。 最後まで読み終わってみると、お姉さんが毎週日曜日に教会へ通っていたという事実に少し哀しみを感じてしまう。 彼女は何を祈ってたんだろう。
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好奇心旺盛な子供のときを思い出す瞬間が多かった。少年はかなり好奇心旺盛で利口でまるで科学者みたいだった。 登場人物はみんな魅力的で少しクセのある、でもこういう人いたかもと思えるような人たちで、嬉しくなった。特に好きだったのは、ペンギンをつくりだすことができるお姉さん。少年!と呼ぶお姉さんの声が何度も頭の中で繰り返された。SFということもあり、想像力のいる作品だったけれど楽しかった。
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「ぼく」の住む街に突然現れたペンギン。まったく違うものをペンギンに変える能力を持つ、歯科医院のお姉さん。森の中の草原に現れた、水のような物資でできた謎の球体。不思議な世界観でありながら押し付けがましくなく、小学生とは思えない落ち着きの「ぼく」の冷静な研究によって導かれた仮説は、きちんと繋がっていて感心してしまった。冷静な「ぼく」だったからこそ、お姉さんとの別れを経ての最後の一文にグッとくるものがあった。
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『シャーロック・ホームズの凱旋』を新聞で見つけて、著者検索をしてみると懐かしい題名『ペンギン・ハイウェイ』を見つけました。小学生5年生の頃に読んだが、なぜか忘れられなくて読み返してみました。小学生の時は、アオヤマ君がすごいと思っていたけれど、今はアオヤマ君のお父さんもすごいと思...
『シャーロック・ホームズの凱旋』を新聞で見つけて、著者検索をしてみると懐かしい題名『ペンギン・ハイウェイ』を見つけました。小学生5年生の頃に読んだが、なぜか忘れられなくて読み返してみました。小学生の時は、アオヤマ君がすごいと思っていたけれど、今はアオヤマ君のお父さんもすごいと思うようになって、自分の成長を感じて嬉しかったです。 アオヤマ君の大人っぽく振る舞いながらも、大人になりきれていない子供っぽいところがとても好きです。 アニメ映画の方も絵柄が可愛くて、とても綺麗でオススメです。
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非常に面白かった。 森見登美彦は雰囲気を作るのが本当に上手い。 自分と同年代の人に紹介できる作品ではない。というか、この作品を本当の意味で楽しめる年齢の人は非常に少ないのではないかと思う。 大前提として、主人公が小学生であること、登場人物の文化は小学校のそれであり、一方で、物語は抽象的で、知識や経験も求められること。 小学生が読むには難しい、中学生は精神的に小学校文化を嫌い、高校生以降になると想像力の固定化や小学校文化の忘失で、楽しめない。 小学生で主人公並に賢い、中学校の比較的早い段階でこの本を読む、大人になっても本当の意味での想像力を保ちつつ、抽象的な事柄への理解力を使用する、の3パターンがこの本を楽しむ上での条件になっている。 この本を理解するには世界観の構造を把握することが大切。 世界観の構造 ①ペンギン、②ジャバウォック、③<海>、④お姉さんの四つが大事。 ①ペンギン ペンギンは現実世界のペンギンではなく、あくまでペンギンの形・挙動をした何か。お姉さんが生み出すもので、これを生み出すとお姉さんはエネルギーを失う。また、<海>やプロミネンスから生まれた小さい海を食べることが出来る。 ②ジャバウォック こちらもお姉さんが生み出したもの。シロナガスクジラに人の手足が生えていたり、小さな翼が生えていたり、進化の(もしくは神様の思考錯誤)の途中を感じさせる。名前は不思議の国のアリスからとられているが、森に棲んでいる怖い生き物という認識で名づけられているので、名前には意味なし。 ③<海> 丸い球状の液体で浮かんでいる。大きくなったり、小さくなったりしており、この大小の変化がお姉さんの体調に影響を及ぼしている。また、この中は、古代の生物がすんでいたり、<海>から射出されるプロミネンスが生物に通ると、その生物はタイムスリップする。ここでのタイムスリップは意識だけではなく、肉体ごと戻るという理解。ペンギンやお姉さんは<海>からエネルギーをもらっており、<海>から一定距離を離れると、これらは体調を崩す。 ④お姉さん ペンギンやジャバウォックを生み出せる。<海>の変化に影響される。人間ではない。 以上のこと、および<海>が主人公の住む世界(=現実世界)を破壊することから、まず、<海>は世界に悪影響を及ぼすことが分かる。また、それを食べるペンギンは現実世界にとっては良性。一方ジャバウォックはそんなペンギンを食べる存在で、多分悪性。じゃあ、お姉さんはどうなのかというと、ジャバウォックもペンギンも生み出すのでどちらともいえないのではないかと思う。私には舞台装置に見えた。 <海>の正体だが、神様(創造主)のやり直したいという気持ちが生み出したものだと思った。ここでのやり直したいは後悔とかではなく、もっと原初的で、「失敗しちゃったから作り直そう」ぐらいの気持ちである。この作品には生物進化と神様の関係が出てきたり、ジャバウォックがなんとも不完全な生き物として出てきたり、海の中で古代生物の話が出てきたりしている。それを考えると、海は何かを作り直そうという意味で生まれた巻き戻しの存在だと考えられる。一方ペンギンはそんな海を食い止める存在。要は歯止めで、生んだものへの責任(世界の果て)を持っている。始めたものを終わらせるための責任というか。でもこれだとお姉さんの説明がつかない。お姉さんはやり直したいという気持ちと責任の調停者なのかと思う。だからペンギンもジャバウォックも生み出すし、最後の<海>が消える際に、気持ちへの折り合いがついたから消えたのかなと思った。 個人的に好きなシーンはプールでノートに書いている感想が実は後から見返している時とは全くの別物であるということに気づくシーン。非常に物悲しいし、最後にお姉さんが自身の海辺の町での記憶について語るシーンともつながる。でも、私が思うのは確かに記録や記憶が何かの模倣や偽りで、実体験と異なるとしても、それを思い返している今や思い返して感じる何かは真実であるのじゃないかということである。この作品は中盤から終わりを意識させられるし、終わりはあったし、そんな終わりも最終的にはあいまいになるけど、お姉さんと過ごした日々やこれからどれだけ色々な体験をすること、お姉さんが好きだったということ、それらを分かち合いたいという最後の文章は非常に価値のあるものだと思った。
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