1,800円以上の注文で送料無料

ウエストウイング の商品レビュー

3.9

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/10/07

椿ビルディングの中のさぼりスペースを共有する人々を中心とした群像劇。 ほのぼの感はあるけど、少し物足りない感じだった。

Posted byブクログ

2017/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*職場の雑事に追われる事務職のOL・ネゴロ、単調な毎日を送る平凡な20代サラリーマン・フカボリ、進学塾に通う母子家庭の小学生・ヒロシ。職場、将来、成績と、それぞれに思いわずらう三人が、取り壊しの噂もある椿ビルディング西棟の物置き場で、互いの顔も知らぬまま物々交換を始める。ビルの隙間で一息つく日々のなか、隠し部屋の三人には、次から次へと不思議な災難が降りかかる。そして彼らは、図らずも西棟最大の危機に立ち向かうことに…* 津村ワールド全開!淡々としていてリアルなのに、あたたかく、ゆるゆると漂うような空気感の絶妙さ。ありそうでなさそうで・・・一気に読み切ると言うより、少しづつ読み進めてネゴロやフカボリと同化していくのがお勧め。

Posted byブクログ

2016/07/07

古い雑居ビルで過ごすOLネゴロ、塾生ヒロシ、会社員フカボリ。 3人の共通の憩いの場が、ビル内に廃れおかれた物置場だった。 大好きな津村さん、面白かったです。 今回のストーリーでは、淡々とした流れは変わらないものの、大きな出来事が起こりましたね。 3人がニヤミスしつつ、なかなか...

古い雑居ビルで過ごすOLネゴロ、塾生ヒロシ、会社員フカボリ。 3人の共通の憩いの場が、ビル内に廃れおかれた物置場だった。 大好きな津村さん、面白かったです。 今回のストーリーでは、淡々とした流れは変わらないものの、大きな出来事が起こりましたね。 3人がニヤミスしつつ、なかなか近づかない感じがいいんです。 それぞれの目線で見る椿ビルディングのさまが、さらに実感が持てるものとなり、身近な場所にあるもののようでした。 最後のシーン、3人それぞれが一歩進んだようで、なんだかグッと来ました。

Posted byブクログ

2016/06/12

3人の関係性がうらやましい。ふつうに居そうな人たちが良い。いつ顔を合わせるのか、すれ違ったりしてひやひやするのが面白かった。毎日の職場や学校以外のオアシス的な場所があるのって絶対に良い。顔を合わせなくても存在は大きい。いろんな偶然が重なって起こる、けして派手ではないけどもしかした...

3人の関係性がうらやましい。ふつうに居そうな人たちが良い。いつ顔を合わせるのか、すれ違ったりしてひやひやするのが面白かった。毎日の職場や学校以外のオアシス的な場所があるのって絶対に良い。顔を合わせなくても存在は大きい。いろんな偶然が重なって起こる、けして派手ではないけどもしかしたら身近に起こりそうな津村記久子さんの世界が好き。

Posted byブクログ

2016/04/09

同じようで同じではない日々はこのまま続いていくようで突然なにかか変わったり変わったまま続いていったりそういう毎日に対する不安だったり。 しかしそんなに不況なのかなという思い。 すこしだけ共感しづらいような。 じゃウエストウイングでなくてエヴリシング読めば、十分かなと・・・、いう気...

同じようで同じではない日々はこのまま続いていくようで突然なにかか変わったり変わったまま続いていったりそういう毎日に対する不安だったり。 しかしそんなに不況なのかなという思い。 すこしだけ共感しづらいような。 じゃウエストウイングでなくてエヴリシング読めば、十分かなと・・・、いう気持ちも少し。

Posted byブクログ

2016/01/06

http://seigerecht.blog.fc2.com/blog-entry-492.html

Posted byブクログ

2015/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大好きな「エヴリシング・フロウズ」の主人公の中学生ヒロシの小学校時代の話という設定です。ただ、こちらは他にも2人登場人物がいて、3人の物語となっています。それぞれの視点から話されていて、最後にまとまっていくという展開は、村上春樹の「海辺のカフカ」や「1Q84」に似ています。途中、どうでもよい話が多く、最後まで読み切れるか我慢大会でしたね。 最後に3人(プラス1)が一緒に遭遇するという感動を味わいたければ、お勧めの小説です。 ただ、個人的にはもうちょっと、嬉しがるような、また別の展開の始まり(よかったら、今度食事でも一緒にいきませんか・・・とか)のような展開がほしかったですね。 塾仲間のフルノとフジワラがまた「エヴリシング・フロウズ」で登場するのが、興味深い。

Posted byブクログ

2015/06/06

津村記久子の本を読むと、いつも少しだけ嬉しくなる。ずっと先延ばしにしていたちょっとしたチャレンジを「やってみようかな」と自然に思えるくらいに。試したことのない料理を作るとか、さぼっていた筋トレを再開するとか、その程度のささやかなやる気。少しではあるが、確実に前へ進める分だけはある...

津村記久子の本を読むと、いつも少しだけ嬉しくなる。ずっと先延ばしにしていたちょっとしたチャレンジを「やってみようかな」と自然に思えるくらいに。試したことのない料理を作るとか、さぼっていた筋トレを再開するとか、その程度のささやかなやる気。少しではあるが、確実に前へ進める分だけはあるのだ。 この物語の3人の主人公も、実にじんわりと先へと進んだようで、ちょっと嬉しくなりながら、本を閉じた。

Posted byブクログ

2015/04/04

図書館で借りてきた「ku:nel」に載っていたので、 気になったので読んだ。 古い雑居ビルで働いているOLのネゴロと 会社員のフカボリ 塾に通っている小学生のヒロシ ネゴロさんの後輩に対するイライラ感や ヒロシの親に対する思い、 同級生に対する感情に共感して、 読んでいてなん...

図書館で借りてきた「ku:nel」に載っていたので、 気になったので読んだ。 古い雑居ビルで働いているOLのネゴロと 会社員のフカボリ 塾に通っている小学生のヒロシ ネゴロさんの後輩に対するイライラ感や ヒロシの親に対する思い、 同級生に対する感情に共感して、 読んでいてなんだか安心する作品だった。 津村さんの他の作品も読んでみようと思った。 誰かと関わったり、つながることのゆるーい良さを感じる一冊だった。

Posted byブクログ

2015/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

関西にある椿ビルディングで働く人たち。 ずさんな管理会社の管理のもとで、 古い建物の物置と化したスペースを仕事の合間の休憩所、もしくは塾休憩の隠れ場所として利用するネゴロにフカボリ、ヒロシの三人。 美味しい喫茶店ノリエール、文房具屋さんのミソノさん。 レンタルロッカー屋のおっさんに、エステ店員のユリさん。ちょっと変わったカフェのアヤニノミヤさん。 後輩のりさちゃんの仕事のやる気なさに悩むネゴロ。 先輩の嫁の愚痴を聞かされるフカボリ。 塾に馴染めずに絵や物語創作が好きなヒロシ。 大雨で地下道が浸水してビル内で過ごした夜。 老朽化で腐食した配管から細菌に感染した三人と、日々噂されるビル建て壊しの話。 長っ! みんな薄給料でたいした仕事もないけれど、無駄に残業はありーの、つらい。 だけどそういったものを歯を食いしばる思いで受け止めて毎日働く人たちが、眩しいほど、えらい。 それぞれの苦悩が悩ましく、それゆえに面白く 大人びたヒロシが、ポトスライムやポースケに出てきたエナちゃんを思い出し、微笑ましい。 おもしろい)^o^(

Posted byブクログ