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空耳の森 の商品レビュー

3.8

61件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2013/04/15

この後味の悪さ、好きだわ~!! 米澤穂信さんの「儚い羊たちの祝宴」を思い出しました。 最後の最後で、ブラックなどんでん返しが待っているパターン(笑) 柔らかな語り口に、途中まで安心して読み進めていくんですが、 ある一文を境に、オセロのように一気にひっくり返される。 あざとさす...

この後味の悪さ、好きだわ~!! 米澤穂信さんの「儚い羊たちの祝宴」を思い出しました。 最後の最後で、ブラックなどんでん返しが待っているパターン(笑) 柔らかな語り口に、途中まで安心して読み進めていくんですが、 ある一文を境に、オセロのように一気にひっくり返される。 あざとさすら感じさせるトリックなので、苦手な人は苦手かもです。 個人的に、一番度胆を抜かれたのが「アイランド」。 まだ幼い姉弟。二人は孤島に置き去りにされているらしい。 姉は腹をすかせた弟のために狩りに行く。恐ろしい獣がいる洞窟へ。 まさかこんな結末が待っているとはね。 また、それぞれの短編が少しずつ繋がっていて、 再読をしたら素通りしてしまった伏線にも気付けるような気がします。

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2013/04/12

図書館で借りる。そして後悔。短編集だと思っていたら、まさかシリーズ物だったとは。独立した作品としては「アイランド」が面白かった。一作目から読んで、また読みたいと思う。きっと違う感想を持つだろうから。

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2013/04/11

 読んでいるうちにあの時、あの場所に登場していたということを思いだしていきました。読み終えるたびに前作と繋げて考えたりして、とても楽しい読書タイムでした。  収録されている9編も少しずつ繋がっていて、やはり1編読み終えるたびに、なるほど~と思わせてくれます。連作の面白さも存分に味...

 読んでいるうちにあの時、あの場所に登場していたということを思いだしていきました。読み終えるたびに前作と繋げて考えたりして、とても楽しい読書タイムでした。  収録されている9編も少しずつ繋がっていて、やはり1編読み終えるたびに、なるほど~と思わせてくれます。連作の面白さも存分に味わえましたよ。

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2013/04/07

登場人物が微妙に伏せられて認識しにくく、 時間軸も違っててどう関係していくのか?この人も関係者だっけ? とか悩みながらの読書でした。 短編集なんだからそれはそうなんだろうけど。 手信号や駆け出したお見舞いの少年から考えたら、良い方向なのかな。一話目はそれは難しいような、とも思うけ...

登場人物が微妙に伏せられて認識しにくく、 時間軸も違っててどう関係していくのか?この人も関係者だっけ? とか悩みながらの読書でした。 短編集なんだからそれはそうなんだろうけど。 手信号や駆け出したお見舞いの少年から考えたら、良い方向なのかな。一話目はそれは難しいような、とも思うけど。 一回だけではなく読み直してまた気が付くってことがいっぱい隠れてそうな物語だなあ。 隠されすぎてて理解してない事がありそう。

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2013/04/02

連続短編…かと思いきや、違いました。 途中から同じ登場人物がでてくるので、あれ? と思っていたら 徐々に繋がって行く周囲。 あぁなるほど、でした。 違うシリーズなのかと思いきや、やはりあそこの話でした。 完全に騙されたのは、姉弟の話。 ファンタジーかな? と思ったら…。 しかし...

連続短編…かと思いきや、違いました。 途中から同じ登場人物がでてくるので、あれ? と思っていたら 徐々に繋がって行く周囲。 あぁなるほど、でした。 違うシリーズなのかと思いきや、やはりあそこの話でした。 完全に騙されたのは、姉弟の話。 ファンタジーかな? と思ったら…。 しかし弟。 話が理解できるほどの年齢だったのでしょうか? そして話の途中主人公、は『親友』に会えたのでしょうか? やはり一番最初の話が、男女関係ってそんなもんだな、と 思わせてくれるものでしが。 …ミステリーの読みすぎ?w

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2013/03/19

ちゃんと一作目から読むんだったと後悔中。 買ってあったのになぜこの本から読んだんだ、自分… 即、一作目読みます。

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2013/03/04

(収録作品)冷たいホットライン/アイランド/It’s only love/悲しみの子/さよならシンデレラ/桜前線/晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)/発音されない文字/空耳の森

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2013/02/28

「メロス、私を殴れ!」と、セリヌンティウスのように頬を差し出さなければ! 七河迦南さんの本は、ぜひ刊行順に読むべきだ、と教えてくださったブクログ仲間さんに。 まだたった3作しか刊行されていない七河さんの本。 粗忽な私は下調べもせずに、3作目の『空耳の森』を図書館に予約してしまっ...

「メロス、私を殴れ!」と、セリヌンティウスのように頬を差し出さなければ! 七河迦南さんの本は、ぜひ刊行順に読むべきだ、と教えてくださったブクログ仲間さんに。 まだたった3作しか刊行されていない七河さんの本。 粗忽な私は下調べもせずに、3作目の『空耳の森』を図書館に予約してしまっていて アドバイスを戴いてから、慌てて1作目と2作目の予約を入れたのです。 1作目の『七つの海を照らす星』はすぐに届いて読めたのですが、 予約数の多かった、3作目のこの本がなぜか早々と届く中、 2作目の『アルバトロスは羽ばたかない』が、待てど暮らせど届かなくて。 やっと届いたのが、『空耳の森』返却期限が4日後に迫った日曜日。 というわけで、中3日で2冊を読んでレビューも書かねば!と焦る私。 無事2作目を読んでレビューも書き、この本を読み始めて。。。 あれ?あれれ? 『アルバトロス』の続きが読めると思ってたのに 始まったのは、なんだか冷え冷えとした雪山ミステリ。。。 はるのんも、七海学園も、ちっとも出てこないし。。。 こんなことなら、ギリギリまで待たないで、先にこっちを読んでもよかったんじゃ? そんなことを思った私は、やっぱり、メロスを信じ切れなかったセリヌンティウス。 アドバイスをくださったブクログ仲間さんに、心の中で深く頭を垂れたのでした。 布や石や金属や紙、さまざまな素材を集めて緻密に構成されたコラージュのように 手旗信号、癖のついた単語帳、発音されない文字など、魅力的な謎を散りばめながら 語り口も味わいも全く違う9つの物語を美しく繋ぎ合わせる魔法。 本を開いたら、七河さんならではの繊細な魔法に身を任せるひとときが待っています。 彼と彼女、ふたりだけを繋げるトランシーバでも 心にわだかまりを抱えながら交わす一対一の会話でも 指一本で間髪を入れず送受信されるメールでも伝わらない、人の想いが たどたどしい手旗信号で温かく伝わる瞬間。 不器用でも、挫けずに想いを伝え続けた人の心を、ちゃんと受け止めていた人が こんなにもたくさんいたんだ!と、うれしさがこみ上げます。 空耳は、きっと、聞こえてきてほしいと無意識に待ち望んでいる言葉。 苦しさを抱えていても、想いを伝えようとし続けていれば、手を差し伸べる誰かがいて いつか空耳の森を抜け、明るい外へと駆け出す日が来る。 鬱蒼とした森の中に、ひとすじ射しこむ春の光のような 希望を芽吹かせる物語です。

Posted byブクログ

2013/02/27

前2作とつながる短編集だとは全く知らずに読んでしまいました。あれ?どこか既視感が…と思いながら、それぞれ独立したものと読みつつ、最後つながってビックリ的な…(笑)。改めて紙に時系列と人物関係を書き出しちゃいました。 けど、前2作がすでにうろ覚え状態だったので、そこは残念だったかな...

前2作とつながる短編集だとは全く知らずに読んでしまいました。あれ?どこか既視感が…と思いながら、それぞれ独立したものと読みつつ、最後つながってビックリ的な…(笑)。改めて紙に時系列と人物関係を書き出しちゃいました。 けど、前2作がすでにうろ覚え状態だったので、そこは残念だったかなあ。前2作の登場人物の性格とか背景とか感情とかを覚えていたら、もっと楽しめたと思う。

Posted byブクログ

2013/02/23

七河迦南さん、三作目の力作です。 短編集かなと思って、最後の表題作を読んでいるうちに総ての作品が、一つに繋がります。読み終わって慌ててもう一度ページを読み返してしまう。そう、連作短編集の傑作です。 前作で歯痒い想いをした分、最後の一行で泣きますよ。

Posted byブクログ