間抜けの構造 の商品レビュー
間をキーワードとして多面的な切り口から語っている。 まるでフリートークをしているよう。 断片的な内容のつなぎ合わせではあるが、その話題の広さはさすが。 「談志が自分の芸の全盛期に世の中が「落語の時代」じゃなかったということに、最後までイライラしていたような気がするね」という記述が...
間をキーワードとして多面的な切り口から語っている。 まるでフリートークをしているよう。 断片的な内容のつなぎ合わせではあるが、その話題の広さはさすが。 「談志が自分の芸の全盛期に世の中が「落語の時代」じゃなかったということに、最後までイライラしていたような気がするね」という記述が印象に残った。
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間抜けとは文字通りで、間というのが日本人には大事なんだよっていうお話で、間をうまく扱えない人がいわゆる間抜けなのだということだ。 例えば、ある人が本来自分が休みなのだが、なぜか業者の立ち会いでとりあえず午前中だけということで出社している。しかしながらその立ち会いが長引いていて、お...
間抜けとは文字通りで、間というのが日本人には大事なんだよっていうお話で、間をうまく扱えない人がいわゆる間抜けなのだということだ。 例えば、ある人が本来自分が休みなのだが、なぜか業者の立ち会いでとりあえず午前中だけということで出社している。しかしながらその立ち会いが長引いていて、お昼を過ぎてもいっこうに終わる気配がない。 まさに、間抜けである。 これまでほとんど休みを取っていないのに、せっかくの休みになぜ業者の立ち会いをいれるのか、もう訳がわからない。 しかしながら、これはその人の心の情動の顕著な例である。つまり周りに気を引きたくてしようがないのだ。立ち会いが終わらずにイライラして周りに愚痴っているのもそういうわけなのだ。自業自得なのにかまってほしいのである。ここまで来たら間抜けという病気としか言いようがない。 この人の例は特別としても、まあ間の抜けた人は結構いるのである。
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再読です。 最近、自分自身も含めた失敗のパターンとして、 時間や距離などの「間」の取り方が 不適切なケースを散見しています。 ・こいつ、タイミング悪いなぁ… ・今それ言う!? ・お前がそれ言う!? ・いや焦りすぎだろ、少し時間置けば良かったのに… こういうやつですね。 「間...
再読です。 最近、自分自身も含めた失敗のパターンとして、 時間や距離などの「間」の取り方が 不適切なケースを散見しています。 ・こいつ、タイミング悪いなぁ… ・今それ言う!? ・お前がそれ言う!? ・いや焦りすぎだろ、少し時間置けば良かったのに… こういうやつですね。 「間違ってないけど今じゃなくていい。惜しい。」 という、とにかく「間」の抜けた行動が多い。 ああそういえばビートたけしの本で見かけたな、 ということで再読です。 実体験をモデルとしたケーススタディができて、 十分な収穫を得られました。 普段はこういうことを学べる機会が少ないですからね。 今後の行動に反映させたいと思います。
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「間」からみた自伝ともいえる本です。漫才、落語、テレビ、スポーツ・芸術、映画の「間」についての考えを語りながら「間抜け」たちをこれだけ面白く語られているのをみると、筆者が本書の内容を語っている様子がありありと思い浮かびます。 筆者は現代を「『間』を埋めようとしている時代」だ...
「間」からみた自伝ともいえる本です。漫才、落語、テレビ、スポーツ・芸術、映画の「間」についての考えを語りながら「間抜け」たちをこれだけ面白く語られているのをみると、筆者が本書の内容を語っている様子がありありと思い浮かびます。 筆者は現代を「『間』を埋めようとしている時代」だと指摘しています。それは第一義には、時間の余白を少しでも削るという意味です。例えば人生の「間」を埋めようとすることです。 そしてもう一つ興味深い指摘は、文脈の「間」、つまり解釈の余地もまた埋められているというのです。「(笑)」などとして笑いどころが明記されたテレビ番組のテロップ、材料からなにまでいちいち美味しさを説明した料理、解釈の余地をなくしてすべてを説明してしまう映画。この正反対を進み、「バカは分からなくていい。”間”をつくれば、あるレベルの人は考えるはずだ」という考え方には、映画監督北野武の考え方がよく表れていると思います。 すべてを説明されないと分からない。考えようともしない。そんな「間抜け」たちを相手にもしない姿勢は、読んでいて痛快でもありました。
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読書録「間抜けの構造」3 著者 ビートたけし 出版 新潮社 p56より引用 “でもそれは当然ながら相方が同じ場合に限 る。同じ相方とやってものになるまで十年は 最低かかる。” 目次から抜粋引用 “間抜けなやつら "間"を制すもの、笑いを制す 司会者...
読書録「間抜けの構造」3 著者 ビートたけし 出版 新潮社 p56より引用 “でもそれは当然ながら相方が同じ場合に限 る。同じ相方とやってものになるまで十年は 最低かかる。” 目次から抜粋引用 “間抜けなやつら "間"を制すもの、笑いを制す 司会者の"間"を盗め いかに相手の"間"を外すか 映画は"間"の芸術である” 日本のお笑いの第一人者であり映画監督で もある著者による、世の中のあらゆる所で重 要な間について記した一冊。 漫才の間についてから人生の間についてま で、波乱に満ち満ちた著者の経験を元に書か れています。 上記の引用は、漫才で笑いを取るコツにつ いて書かれた部分での一節。 何かが上手くいかない時に、手段を変えるの もひとつの方法なのでしょうが、いきなり大 きく土台の部分を変えてしまうというのは、 大変なことなのかもしれませんね。 ネットが普及して、今までつながることの 無かった人とでも簡単につながってしまう時 代だからこそ、相手との間をうまくとれるよ うにしたいものだと思いました。 ーーーーー
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博識で多角的発想とユーモアのセンスが卓越している。たけしの著書は必ず生死観が語られている。そこが深見をさらに増していて読み応えがある。
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1,相手が息をすったときに話を割り込む 2,相手の意見を否定して話に入り込むとろくなことは無い。まずは相手の話を肯定してから入ると話を聞いて貰える。 3,長い話だなと思われないためには、私の言いたいことは2つあります。と切り出せばいい。
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なんで間抜けな失言をするか、それは自分がどういう立場にいるか分かっていないから。自分を客観視する能力がない証し。ストリップ劇場で「ちゃんとやれ」と踊り子に言うのも間抜け。裸見てよだれ垂らしながら言う台詞ではない。漫才を通して間の制し方を教えてくれる。カメラを引いて自分を俯瞰で見下...
なんで間抜けな失言をするか、それは自分がどういう立場にいるか分かっていないから。自分を客観視する能力がない証し。ストリップ劇場で「ちゃんとやれ」と踊り子に言うのも間抜け。裸見てよだれ垂らしながら言う台詞ではない。漫才を通して間の制し方を教えてくれる。カメラを引いて自分を俯瞰で見下ろして周りの状況を把握することがポイント。 生と死という始まりと終わりがあって、人生というのは、その間。今の時代、間がなくなり、あまりにもギスギスしすぎている。人は人生の間を必死に埋めようとあくせくしている。本当は間があった方が豊かなのに。間というものを今一度見直し生き方そのものを考えてもいいのでないのか。
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間という概念を文章で表現。 言いたいことの半分も伝えられていないのではないかな と感じる。 本人の口から聞くと面白い内容なんだと思う。
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伯父から頂いた本。 徒然草で書いてあったことが、さらっとこの本にも書かれてあって。 色々仕事をして、多忙だろうに、どこかで勉強しているのだろうか。凄いなぁと間が抜けたことを考えてしまった。
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