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非道に生きる の商品レビュー

4.1

99件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

愛のむきだしのルーツが知りたくて読んだ。 園子温の友人が盗撮マニアの変態でその妹が統一教会に入信しており変態パワーで脱会させたのを元にしたそう。 愛のむきだしのバスのシーンで、教会をやめないと食事を取らないとユウが言っていたところも事実らしい。 この本には園子温の幼少期の話や、作者が最初に作った映画「俺は園子温だ!!」から2012年刊行時点で最新の「希望の国」までの作品のことなど書かれている。 作者の人生、統一教会に食事目当てで一瞬入っていたこと、自転車吐息の宣伝方法と効果、東京ガガガの話、渡米した際の話、自殺サークルの新宿のプラットフォームのシーンはまさかの駅に無許可で撮っていたなどぶっとんだエピソードが多く面白かった。 幼少期から映画に精通しておりこの本で出てくる映画監督や映画の数も多い。特に映画に関わっている人、映画監督などにメッセージ性のある内容になっていると感じた。(映画素人なので園子温以外の作品の話はあまりわからなかった笑)

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2021/11/21

「リサーチやマーケティング、とにかくそうした類いのものから作品を発想しないこと。」 「『量より質』ではなく『質より量』で勝負することです。自分の作品が認められない、と時代を嘆くのではなく、自分の作品を無視することができないくらいに量産して時代に認めさせればいいのです。」 「たとえ...

「リサーチやマーケティング、とにかくそうした類いのものから作品を発想しないこと。」 「『量より質』ではなく『質より量』で勝負することです。自分の作品が認められない、と時代を嘆くのではなく、自分の作品を無視することができないくらいに量産して時代に認めさせればいいのです。」 「たとえ他の奴がマスターベーションだのナルシストだのと言ったところで、平気のへいちゃらで自分が面白いと思うものだけを追求すること。」 上記のような、映画監督でなくても考えさせられる金言の数々に背筋が伸びる。 自分だけの「非道」を確固として進み続けられるようになりたい。 とはいえ、この本は2012年初版だから、常に刹那に生きている園子温監督は、もう全然違う地平にいるのかもしれない。

Posted byブクログ

2021/05/06

全部真実だったらとんでもない人間だが別に嘘だっていいと思えてしまうぐらい面白い。文体が独特でリズミカルで勢いがあってパンクだ。 日本映画がダメなのは黒沢と小津、木下がいたからで、その偉大なお手本のもとにすべてがその価値範疇に甘んじてしまったという点は非常に頷ける。

Posted byブクログ

2020/12/25

『愛のむきだし』を観て衝撃を受け、以来監督の作品は観れる限りみています。『冷たい熱帯魚』 『愛のむきだし』 『気球クラブ、その後』の3本が特に好きです。 小学生入学時から尋常じゃない子供だった事に驚いた。裸で学校に行ってみるとかありえない(笑)監督の生き様がスゴすぎて、これその...

『愛のむきだし』を観て衝撃を受け、以来監督の作品は観れる限りみています。『冷たい熱帯魚』 『愛のむきだし』 『気球クラブ、その後』の3本が特に好きです。 小学生入学時から尋常じゃない子供だった事に驚いた。裸で学校に行ってみるとかありえない(笑)監督の生き様がスゴすぎて、これそのまま映画化してもかなり面白いと思います。 『自転車吐息』にお客さんを呼ぶために、本屋さんの売れてる雑誌に勝手にチラシを挟むとか、やっちゃダメだけどかなり笑ってしまいました。そのあたりの情熱もすごい。 監督の映画に対する気持ちが伝わってくるとても面白い本でした。これから監督の作品を観るのも、さらに楽しくなりそうです。

Posted byブクログ

2020/10/05

どのようなスタンスで映画を撮っているのか、その背景となる園子温という人間の信条がとてもよく言語化されている。が、彼の最近の作品があまり奮っていないことが逆にどうにも気になってしまった。

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2020/09/07

映画監督、園子温の自伝本。 尖りまくってる人生過ぎて面白かった。 監督の演技指導はとにかく限界まで演者を追い込む。これで良い演技ができるのかもしれないけど昭和的だなぁと感じた。 過剰なモラルを求めて過激さを去勢して予定調和的になっている日本の空気に嫌気がさしている感じが伝わった...

映画監督、園子温の自伝本。 尖りまくってる人生過ぎて面白かった。 監督の演技指導はとにかく限界まで演者を追い込む。これで良い演技ができるのかもしれないけど昭和的だなぁと感じた。 過剰なモラルを求めて過激さを去勢して予定調和的になっている日本の空気に嫌気がさしている感じが伝わった。

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2020/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

園子温監督の自伝。寝る前にベッドで一気に読んだ。セックスと死、やばいよ。人生の出来事を制作のタネにしてるんですね。中学時代の話なんて映画の演出そのままだ。 「『ゴッドファーザー』や『バラキ』、『コーザ・ノストラ』といったマフィア映画も大好きで、教室で撃ち合いごっこをしていました。撃ち合いを面白くするためだけに教室でカジノを開いて、それを木で作ったマシンガンで襲撃すると、トランプが飛び散り、机や椅子が倒れる。水と絵の具で作った血をまき散らすのが大好きだった。ミシンでぐちゃぐちゃにして血を流させたりしていました」p20 映画のシナリオや登場人物の元ネタもいっぱい出てくる。何かを作る仕事をしている人に役立つ力押し、あきらめ、泥臭さのtipsも豊富だ。 あと監督は詩人だったとは知らなかった。最近、俳句や現代詩に興味が出てきて、いまこの本に出会って、もっとのめり込めと鼓舞されている気がする。 個人的に好きな映画トップ5に入るのが『冷たい熱帯魚』。「生きるってのは痛いことなんだよ」に活力をもらって、いまの仕事ができている。 見直そうかな。いまなら違う視点で見られそうだ。子どもに悪影響と妻に怒られそうだが。

Posted byブクログ

2020/02/01

やっぱりこの人は詩人だ。 結構ロジカルな文章を書いているのに、言葉の使い方が独特で、しかもリズムが良い。 好き勝手やってるようでずいぶん戦略的にやっていることもわかった

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2019/09/07

園子温の自分史。愛のむきだしや冷たい熱帯魚を見てきたけど、園監督の人生観をそのまま反映させた映画なんだなと読んで納得。フォーマットをぶっ壊すことに取り憑かれた男。

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2018/10/28

"大阪への新幹線で読む。園子温さん。映画監督。この人の体験が語られている。波乱万丈な生きざま。あっという間に読み切った。 恥ずかしながら、園さんの映画はまだ拝見したことがない。 早速レンタルしてみたくなった。 まずは、冷たい熱帯魚、愛のむきだし、恋の罪、ヒミズ、希望の国...

"大阪への新幹線で読む。園子温さん。映画監督。この人の体験が語られている。波乱万丈な生きざま。あっという間に読み切った。 恥ずかしながら、園さんの映画はまだ拝見したことがない。 早速レンタルしてみたくなった。 まずは、冷たい熱帯魚、愛のむきだし、恋の罪、ヒミズ、希望の国あたりから・・・ この感想を記入してから数日後に「冷たい熱帯魚」をレンタルで見た。 強烈な作品だった。最後まで目が離せないけど、目をそらしたくなる映像も大量にある。 強烈なキャラクターを演じたでんでんさんが光っている。 人を洗脳していく流れが多少強引な部分もあるが、自然に思える。気の弱い人なら従ってしまいそうだで、怖い。今後も注目の監督。"

Posted byブクログ