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非道に生きる の商品レビュー

4.1

99件のお客様レビュー

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2014/08/12

東京に来てすぐのスーパーニート時代、 園監督の作品を毎日見続けるというドM週間があった。 特に印象に残ったのは「冷たい熱帯魚」  でんでん氏の演技の迫力も去ることながら、次々と人間を”透明”にしてゆく様は 映像として怖いだけではなかった。 見終わったあと 骨抜きにされ 内蔵を抉...

東京に来てすぐのスーパーニート時代、 園監督の作品を毎日見続けるというドM週間があった。 特に印象に残ったのは「冷たい熱帯魚」  でんでん氏の演技の迫力も去ることながら、次々と人間を”透明”にしてゆく様は 映像として怖いだけではなかった。 見終わったあと 骨抜きにされ 内蔵を抉られ しばらく引き摺ってしまった。 なんで俺はこんなものを見てしまったんだ…という感覚に陥いる程。 それほど影響力のある監督の著書。 内容は、淡々と園監督の「成り上がり」を記しているもので 読み物としては、園作品が好きじゃなければ受け付けにくいと思う。 しかし そのドM週間で殆どの監督作品を網羅していたから 裏話等もてんこもりで 読み応えはあった。 この本を読んで改めてわかったことは、 狂人を名乗って良いのも 斬新なアイデア・貧乏時代が武勇伝になるのも 成功している人だけ。 成功しなくちゃ何も語る資格はないということ。 【心に残ったところ】 内容なんかどうでもいいから目立て! チラシを映画館に置くのは当たり前。 「目立つ」っていうことはただ「園子温」とガリ版で刷った張り紙を、繁華街の電信柱から路上まで延々と貼るくらいのことをやらなくちゃいけない。もちろん警察に捕まりもしましたが、別に始末書を書けば済むわけです。演劇やダンスを見るとドサッともらう挟み込みチラシに映画のチラシを入れたのは、僕が初めてなんじゃないかと思います。 しまいにはマンションやアパートを一網打尽にして、一軒一軒の郵便ポストにチラシを入れていきました。とにかく、お金の代わりに体と頭を使って手を変え品を変えやったわけです。

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2014/08/10

園監督がどれだけ生き急いでいてぶっ飛んでいるかがよくわかる。超面白い。撮影の合間合間に書かれていたらしく、勢いがある。 どんなマーケティングの本よりも、考え方として参考になるかもしれない。人と同じことをやったり、手段を格好つけて選んでいてもしょうがないと思った。 こんなに勢いで作...

園監督がどれだけ生き急いでいてぶっ飛んでいるかがよくわかる。超面白い。撮影の合間合間に書かれていたらしく、勢いがある。 どんなマーケティングの本よりも、考え方として参考になるかもしれない。人と同じことをやったり、手段を格好つけて選んでいてもしょうがないと思った。 こんなに勢いで作品を作っているからあんなにエモーショナルで不条理で情報量が多いんだなあ。未見の作品を見ようと思った。

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2014/08/03

園子温自身が語る、自分の事と映画の事。 彼に興味があるからこそ、その生い立ちと映画作りへの思いや過去作の意図を面白く読むことができました。 語られるのはハチャメチャな人生で、そりゃあ作品もハチャメチャになるなぁ…と。 「非道に生きる」とは、自分を信じて、周りに何と言われようと...

園子温自身が語る、自分の事と映画の事。 彼に興味があるからこそ、その生い立ちと映画作りへの思いや過去作の意図を面白く読むことができました。 語られるのはハチャメチャな人生で、そりゃあ作品もハチャメチャになるなぁ…と。 「非道に生きる」とは、自分を信じて、周りに何と言われようと自分が面白いと思うことだけを追求すること。 過剰に見えるグロテスクなシーンも、ただの道具。 作りたいのは、満足させながら覚醒させるエンターテイメント。

Posted byブクログ

2014/06/08

映画監督の書いた本。 なんだか凄い人だ。 映画…見てみたいような…見たくないような…。 とにかく自分を疑わないこと。面白いと思ったことを断念しない。自分を信用しない自分なんて哀しすぎる。

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2014/05/18

そんなことやっていいんだ!と驚いてしまったけど、何がなんでも這い上がりたい気持ちに浸れば必然なんだろう。自分にも出来るだろうか。

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2014/04/27

好きな映画を創る映画監督がどうやってここまで来たのかを知りたく購入。 その目的は充分に達成。 今後も流されない作品を創って欲しい。

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2014/03/15

映画監督、園子温さんが自ら語った、自分の話。 この方の作品はどれも好きだったんだけれど、その理由が少し解った気がする。 ものづくりに対する姿勢は色々と参考になりました。また世間を皮肉っている見方も。 自分ももっと自分の関係者にならないと。

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2014/03/07

[抜き差しならない御仁]『自殺サークル』や『愛のむきだし』、『冷たい熱帯魚』といった話題作を世に送り出し続けている映画監督の園子温。常に「刹那」に生き続けてきたその半生と映画人生を、本人自らが語り倒した作品です。園監督の映画と同様にエネルギーがページから飛び散ってくる(それでいて...

[抜き差しならない御仁]『自殺サークル』や『愛のむきだし』、『冷たい熱帯魚』といった話題作を世に送り出し続けている映画監督の園子温。常に「刹那」に生き続けてきたその半生と映画人生を、本人自らが語り倒した作品です。園監督の映画と同様にエネルギーがページから飛び散ってくる(それでいて読んでいる者がメチャクチャ疲れちゃう)まさしく極端で非道な一冊。 取りあえずこの人の人生普通じゃない笑。小学校に裸で登校してぶん殴られるわ、東京に出てきたと思ったらラブホで心中を持ちかけられるわで、それこそ園監督の人生そのものが1つの飽きのこない物語。アウトサイダーで反逆者といったイメージを持っていたのですが、そんな言葉じゃ収まりきらないほどに振り切れちゃった人なんだなと再確認しました。それにしても21世紀の日本にまだこんな「面倒」なお方がいたとは......笑。 園監督が本書で繰り返し用いるキーワードの1つに「刹那」があるのですが、映画を観ていてもこの人ののっぴきならない感じというのはビシバシ伝わってきます。その「刹那」故に損をすることは多々あると思いますが、まさにその瞬間でなければ撮れない映像をしっかりと残しているからこそ、園監督の作品はぜひとも映画館で観たいなと思わせてくれるんですよね。 〜歯ぎしりで充血するくらいに「今に見ていろよ」とお天道様にいびつな微笑みを返して生きることは、常に刹那でしか生きてこなかった証である。〜 日本映画界に対する鋭い指摘もgood☆5つ

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2014/01/31

そういうふうにここまで来たのか、という、園さんの出自がわかったような、そんな一冊。もっと日本の映画をかき混ぜてほしい。(13/9/7)

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2014/01/30

キレてるアーティストは人生もキレてる。30過ぎで商業映画を撮れるまでよく道を間違えずすさんだりAV監督などにならずにこれた意思の強さは尋常ではない。 また思いを込めた作品以外は創らず作ってからは徹底的にプロモーションするやり方と執念は見習いたい。

Posted byブクログ