和菓子のアン の商品レビュー
『和菓子のアン』を読んで: 五感と心で味わう「和」のミステリー ------------ 1.物語 デパ地下にある和菓子店「みつ屋」を舞台にしたこの物語は、甘いお菓子の香りと共に、日常に潜む小さな謎を解き明かしていく、とても温かな連作短編集です。 ------------ 2.「...
『和菓子のアン』を読んで: 五感と心で味わう「和」のミステリー ------------ 1.物語 デパ地下にある和菓子店「みつ屋」を舞台にしたこの物語は、甘いお菓子の香りと共に、日常に潜む小さな謎を解き明かしていく、とても温かな連作短編集です。 ------------ 2.「居場所」を見つけたアンちゃんの成長 進路に悩み、焦る気持ちに蓋をしてデパート巡りをしていたアンちゃんが、ひょんなことから「みつ屋」でアルバイトを始めます。 何気ない日常が、働くことや人との出会いを通じて色づき始める様子がリアルに伝わってきます。 読み手も背中を押されるような気持ちになります。 ------------ 3.個性豊かな人々との化学反応 店長や同僚立花さん、そして「師匠」こと松本氏など、アンちゃんを取り巻く人々が本当に魅力的です。 □店長: ロスを出さない鋭い読みと、周りを惹きつける器量。 □立花さん: 華やかな紳士の装いの裏に隠された繊細な女心。 □松本氏: 「菓子が泣くぞ!」という厳しい言葉の裏にある、和菓子への深い愛。 彼らとのやり取りを通じて、アンちゃんは単にお菓子を売るだけでなく、その「背景」にある文化や人の想いを学んでいきます。 ------------ 4.和菓子に秘められた「メッセージ」 この作品の醍醐味は、なんといっても和菓子に込められた「言葉」です。 「桔梗と松」や「椿」など、季節を象徴する造形の中に、古典の知識や贈り主の秘めた想いが隠されています。 まさに「和菓子には古典が宿る」という通り、私たちが普段何気なく食べているお菓子が、実は雄弁な手紙であることに気づかされます。 ------------ 5.読みおえて バラバラだったパズルのピースが繋がるような読後感は、ミステリーとしても非常に秀逸です。 読み終えた後、無性にデパ地下へ足を運びたくなります。 さあ、どんな和菓子を食しましょうか?
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口の中に餡のやさしい甘さが広がるような、和菓子の魅力が詰まったお話。 ちょっとしたミステリー(?)もあって、ところどころ解説が小難しく感じる場面もあったけど。 極端にいい人も悪い人もいない感じが妙にリアルでおもしろかった。 あと、立花さんがとにかく可愛い…笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日常系ミステリー。読んでいたら上生菓子が食べたくなって、実際に買ってしまいました。おいしそうに食べ物を食べるころころ体型のアンちゃんの魅力もさることながら、賭け事が好きな椿店長、実は乙女な立花等々、個性的な人物が揃い踏み。始終ほっこりしていて、特別山や谷があるわけでもないのに、飽きがこないことにびっくりしました。坂木さんの引きこもり探偵シリーズも読んでみようと思います。
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和菓子を題材とした面白い物語だった。 自分の容姿と将来の事を見いだせないで悩む主人公が、半ば消去法で選んだ和菓子の店での、個性豊かな店員達と様々なお客を通して、和菓子にまつわる謎かけを解決していく過程で成長していく物語 この本のアピールポイントは、話が読みやすい内容で、簡潔に...
和菓子を題材とした面白い物語だった。 自分の容姿と将来の事を見いだせないで悩む主人公が、半ば消去法で選んだ和菓子の店での、個性豊かな店員達と様々なお客を通して、和菓子にまつわる謎かけを解決していく過程で成長していく物語 この本のアピールポイントは、話が読みやすい内容で、簡潔に分けている事と、物語で和菓子を分かりやすく説明しているから、実際にそそられて食べてみようという気になる。 だけど文中の説明で、どんな物か分かりづらい部分もあるので、簡単な挿絵もつけてくれたらより分かりやすかったと思う。
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和菓子の裏側にはこんな素敵なストーリーがあるんだと気づくことができた本でした。 物語自体も優しく時間がゆっくりすぎるような雰囲気があり読みやすかったです。 また坂木さんの本読んでみたいです。
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和菓子のアンシリーズ第一作 主人公のアンちゃんが素直で向上心もあるとてもいい子。(いい子すぎて、この子が高校卒業時に進路が未決定なことが若干現実離れしてる感もありますが笑) ただ、初版は15年以上前なので、ジェンダー感などは今から見ると「ん?」と思う表記もあります。 正社員の...
和菓子のアンシリーズ第一作 主人公のアンちゃんが素直で向上心もあるとてもいい子。(いい子すぎて、この子が高校卒業時に進路が未決定なことが若干現実離れしてる感もありますが笑) ただ、初版は15年以上前なので、ジェンダー感などは今から見ると「ん?」と思う表記もあります。 正社員の椿店長と和菓子職人の経験もある立花さんとバイトのアンちゃんと、アンちゃんと同い年で大学生アルバイターの桜井さん。 アンちゃんから見ると3人とも容姿端麗なのですが、付き合いが進むうちに それぞれに見た目とのギャップがあることが発覚してきます。 (個人的には椿店長のファッションセンスがツボでした。ある意味すごく合理的な服選び?なのかも?) お話としてはミステリーというよりは、和菓子の名前や由来を元にした蘊蓄(もしくはダジャレ?)で謎を解決していくという感じ。大きな事件は起こらないけれど、接客業ならではの嫌な客対応、繁忙期、他店との緩いつながり、など共感できることも多く楽しめます。私は「おはぎ」の名前の多さとそれゆえの使い勝手の良さに驚きました! 何度かお話に梅を使った和菓子(餡だったり、ジャムだったり)が出てきて気になったので、今度デパートによる機会があれば、和菓子屋さんに行ってみようかな。
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読んでいて心が和らぐような、めっちゃ素敵なお話。 私はずっと洋菓子派で、和菓子は地味だしだいたい味も一緒だし、とか思ってた。 けど最近運動するようになって、甘いものを食べたいときは洋菓子より和菓子の方がなんか良いらしいと知り、コンビニで選ぶのもお団子とかどら焼きとかになってきたこ...
読んでいて心が和らぐような、めっちゃ素敵なお話。 私はずっと洋菓子派で、和菓子は地味だしだいたい味も一緒だし、とか思ってた。 けど最近運動するようになって、甘いものを食べたいときは洋菓子より和菓子の方がなんか良いらしいと知り、コンビニで選ぶのもお団子とかどら焼きとかになってきたこの頃、今こそ読むべきと思って買った本。 読んだら和菓子への興味がめちゃくちゃ湧いた。 デパートの和菓子屋さんに足を運んでみたくなった。 描写が上手すぎて、実際にこの目でそのお菓子を見てみたい!食べてみたい!てなった。 日本人ってほんと昔から駄洒落好きなんだなぁ。 ちょっとした謎が次々出てきて次々解決されるテンポの良い展開で、かなり読みやすくて一気に読み終えた。 解説を読んでたら他の作品とリンクしてる部分もあるそうで、これからどんどん読んでいきたい。 登場人物たちもみんなナイスキャラな、また会いたいと思うような人たちばかりだった。
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高校卒業、特になりたいものやしたいことがなく 進学しない選択肢を選んだ杏子が 百貨店の和菓子屋でアルバイトを始め、 そこで出会ったキャラが濃すぎる店員やお客様と 魅力的な季節の和菓子。 和菓子が出てくる度どんな和菓子なのか調べ その美しさに感動して、、、、そう読み進めたらあっと...
高校卒業、特になりたいものやしたいことがなく 進学しない選択肢を選んだ杏子が 百貨店の和菓子屋でアルバイトを始め、 そこで出会ったキャラが濃すぎる店員やお客様と 魅力的な季節の和菓子。 和菓子が出てくる度どんな和菓子なのか調べ その美しさに感動して、、、、そう読み進めたらあっという間だった。 杏子の心の声?はかなり、わざとらしいな〜と思ったが、和菓子やお菓子が大好きな可愛らしい女の子なのは伝わった。 百貨店の閉店後に行われる 店員限定のセール、本当に行ってみたい(笑)
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和菓子屋の専門用語を学べて面白かった 立花さんが、意外にもオネエキャラで考え方や捉え方が乙女っぽいのも面白かった 最後、アンちゃんと立花さんの間で恋が始まるかなって思ったけど始まらなかったから悔しかった笑 椿店長の賭け事大好きで、仕事中にも関わらず熱狂してしまう所も面白かったし、...
和菓子屋の専門用語を学べて面白かった 立花さんが、意外にもオネエキャラで考え方や捉え方が乙女っぽいのも面白かった 最後、アンちゃんと立花さんの間で恋が始まるかなって思ったけど始まらなかったから悔しかった笑 椿店長の賭け事大好きで、仕事中にも関わらず熱狂してしまう所も面白かったし、お淑やかそうな桜井さんが意外にも元ヤンだったりとキャラ設定が面白くて読んでいて楽しかった。
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『イン・ザ・メガチャーチ』のずしんと重い読了感から抜け出したくて選んだ、ほっこり優しいお仕事ミステリー本。 ミステリーは2冊目だけど、こんなに振り幅すごいんだと驚いてます。 私、人が死なないミステリーの方が好きかも。 ちょっぴり太めな十八歳、アンちゃんの視点から一緒に飛...
『イン・ザ・メガチャーチ』のずしんと重い読了感から抜け出したくて選んだ、ほっこり優しいお仕事ミステリー本。 ミステリーは2冊目だけど、こんなに振り幅すごいんだと驚いてます。 私、人が死なないミステリーの方が好きかも。 ちょっぴり太めな十八歳、アンちゃんの視点から一緒に飛び込んだ和菓子屋さんの世界がとても優しく繊細で、だけど登場人物はみんなクセが強くて読んでて飽きない。 もっとこの人たちの紡ぐ物語が読みたいと思わせる素敵なキャラメイク、和菓子に因んだ謎解きはどれも和菓子それぞれが持つ歴史と物語を運んできてくれて、勉強にもなるし何よりそのどれも興味深くてワクワクしながら読み進めました。 この本を読むまでは完全洋菓子派で、あまり興味が持てなかった和菓子の世界がこんなに面白いなんてと、嬉しい気持ちになりました。 こちらはシリーズものということで、次の二作目も早く読みたい気持ちです。登場人物も、和菓子が連れてくる謎もどちらもとても魅力的なので、長くこの世界観に浸れるのがとても嬉しい。 そして例に漏れず、読んでる間ずっと和菓子が食べたくなったし、出先では洋菓子よりも和菓子のお店が気になって、そこで売っていた最中や饅頭を買って帰ったりしました。 上生菓子のお店だけはまだ行けてないので近々行きたい!練り切り食べたいー!
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