風の海 迷宮の岸 の商品レビュー
【ひとことポイント】 本当の生きるべき世界に帰ってきたんだ 小野不由美さんの十二国記シリーズ。 シリーズ序章の「魔性の子」の主人公が「神隠し」にあっていた十二国記の世界。 どちらを先に読んでも問題ないですが、こちらの方が時系列的には前にあたります。 幼いながらも、子供っぽくな...
【ひとことポイント】 本当の生きるべき世界に帰ってきたんだ 小野不由美さんの十二国記シリーズ。 シリーズ序章の「魔性の子」の主人公が「神隠し」にあっていた十二国記の世界。 どちらを先に読んでも問題ないですが、こちらの方が時系列的には前にあたります。 幼いながらも、子供っぽくない考え方をもつ泰麒。 突然訪れた十二国記の世界で成長していく泰麒が描かれています。 <情報学部 N> 企画コーナー「わたしの本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2013/1/9-3/18まで】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1626349
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いやあ、実に面白い。この話の後日談となる『魔性の子』を先に読んでいるので、これがあれに繋がるのかという面白味もありますし、キャラクターの新たな一面新たな魅力も見られ、そこも面白かったです。 いきなり異世界に連れて来られ、王を選ぶ麒麟であると告げられることに対する驚きと、自分に課せ...
いやあ、実に面白い。この話の後日談となる『魔性の子』を先に読んでいるので、これがあれに繋がるのかという面白味もありますし、キャラクターの新たな一面新たな魅力も見られ、そこも面白かったです。 いきなり異世界に連れて来られ、王を選ぶ麒麟であると告げられることに対する驚きと、自分に課せられた責任の重さへの畏れ、そして周りの期待に応えられないもどかしさ。そのような感情がじっくりと描かれて感情移入しやすいです。でもそれは彼自身への感情移入だけでなく、彼を愛しく思う周りの人々への感情移入に繋がるのですが。がんばれと応援しながら読んでいました。 後日譚の『魔性の子』の展開が展開なため、終わり方が気になっていましたが、ここでは未来に向けての大団円。読後感もよかったです。
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十二国記エピソード2。 泰麒が麒麟として目覚め、王を天命により選ぶ。自分の不甲斐なさに苦悩する泰麒の姿は、切なくも可愛らしく、親のような気持ちで読んだ。
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戴主従話。 景麒と泰麒のやりとりとか、泰麒が使令を下すところとか、契約するところが好きです。 天意がないのに王に選んでしまったと泰麒が苦悩する部分も。 エピローグが挿絵付きで幸せそうでほんわかした。 でもこの後、魔性の子に続くかと思うと…。さらに黄昏の岸 暁の天に続くかと思うと…...
戴主従話。 景麒と泰麒のやりとりとか、泰麒が使令を下すところとか、契約するところが好きです。 天意がないのに王に選んでしまったと泰麒が苦悩する部分も。 エピローグが挿絵付きで幸せそうでほんわかした。 でもこの後、魔性の子に続くかと思うと…。さらに黄昏の岸 暁の天に続くかと思うと…。 新作で戴の様子が少しでもわかればいいな。 あと、今回の解説はちょっと驚いた。 恋慕に似たという感覚は自分の中にはまったくなかったので。
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再読。泰麒のあどけない初々しさと、折伏する場面、改めてこの物語の面白さとか深さを再確認しました。新潮文庫での次回の刊行と再読が楽しみです。次は雁ですね。
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魔性の子の高里が日本に戻る前の話。 今回の話は泰国の麒麟の泰麒の話。 麒麟として生まれる前に日本へ流れてしまったけど、また戻って来たが自分が麒麟という自覚が全くないと言う泰麒が少しずつ自覚を取り戻して最後には泰王を選ぶまでの話。結構小さな泰麒が可愛いが、隠れた才能が少しずつ出てく...
魔性の子の高里が日本に戻る前の話。 今回の話は泰国の麒麟の泰麒の話。 麒麟として生まれる前に日本へ流れてしまったけど、また戻って来たが自分が麒麟という自覚が全くないと言う泰麒が少しずつ自覚を取り戻して最後には泰王を選ぶまでの話。結構小さな泰麒が可愛いが、隠れた才能が少しずつ出てくるところが良い。 次は何の話かな?と思いますね。 まあ読んでて面白いので良いですが、波瀾万丈の前巻の方が良かったなと思います。
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前回読んだ時はそこまで泰麒に移入できず、 むしろちょっと苦手でした。 今思うと魔性の子の広瀬のよう。 同じ子ども目線だった分初めから敵対的な。 改めて読むと、居場所と自分自身を探し迷う泰麒に完全母目線です。 日本に戻ったら戻ったで絶対居場所はないのに、 それでも思い返せばただた...
前回読んだ時はそこまで泰麒に移入できず、 むしろちょっと苦手でした。 今思うと魔性の子の広瀬のよう。 同じ子ども目線だった分初めから敵対的な。 改めて読むと、居場所と自分自身を探し迷う泰麒に完全母目線です。 日本に戻ったら戻ったで絶対居場所はないのに、 それでも思い返せばただただ会いたいという泰麒に、 むずむずいらいら、でもぎゅーっと。 母になったからでしょうか。 十二国記の強い女性が好きです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『平成二四年十月一日 発行』版(おそらく初版)を読了。 同作者の作品である『魔性の子』の前日譚的内容…というよりは十二国記の主軸を描いた内容であり、こちらの世界で「神隠し」にあった幼少の主人公がいかにして、あちらの世界で「本来あるべき自分の姿」に目覚めていくかを描いた内容です。 そして…なぜこの作品を「完全版」の最初に持って来なかった?w …と、何度も思いました(^-^;; 刊行順にこだわらず、(本作のような)読みやすいとっかかりの良い作品から出しても良かったんじゃあ…? と、思うこと、しばしば。 とはいえ、この本を読了すると『魔性の子』を読み返したくなるのも事実w この本の「その後」が描かれているので、なおさらです(^-^;; そして、十二国記を読み始めるなら、この本からスタートして『魔性の子』→『月の影 影の海(上・下)』と読むほうがアリな気もします。…あくまで時系列的な順番ですが。 そういう意味で。 シリーズもので、時系列順にこだわらず、あるテーマや視点をもって描いているふしのある、この「十二国記シリーズ」は、作者ならではの個性ある描き方をしているのは事実。 今回も「国の再建の新たなはじまり」が結びという、物語としては「いや、これからが本番だろ!ww」というところで終了。 これまでの調子で作品内に登場する十二国を描くだけでも大変だろうに、どのような完結をもって、このシリーズをまとめていくのかは、興味あるところ。 引き続き続刊や新作が出れば、おそらく読んでいくであろう…と、思わせた一冊でした。
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魔性の子の以前のお話です。 ラストに近づくにつれて、ストーリーの中に 引き込まれてしまい、中断するのがもったいなくなるぐらい。 泰麒が幼いので、女仙たちのように、母性本能をくすぐられる 一方で、もうちょっと頑張れよーっと応援したくなりました。
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幼き麒麟に迫り来る決断の時―― 神獣である麒麟が王を選び玉座に据える十二国。その一つ戴国麒麟の泰麒は、天地を揺るがす〈蝕〉で蓬莱に流され、人の子として育った。十年の時を経て故国へと戻されるも、役割を理解できぬ麒麟の葛藤が始まる。我こそはと名乗りを挙げる者たちを前に、この国の命運を...
幼き麒麟に迫り来る決断の時―― 神獣である麒麟が王を選び玉座に据える十二国。その一つ戴国麒麟の泰麒は、天地を揺るがす〈蝕〉で蓬莱に流され、人の子として育った。十年の時を経て故国へと戻されるも、役割を理解できぬ麒麟の葛藤が始まる。我こそはと名乗りを挙げる者たちを前に、この国の命運を担うべき「王」を選ぶことはできるのだろうか。
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