風の海 迷宮の岸 の商品レビュー
戴国の麒麟、泰麒が王を捜す。 一度流されて姿をくらましていたのもあり、自分のすべき仕事を理解し全うできているように思えず泰麒は悩む。 いろんな人の力を借りながら成長していく泰麒の姿は迷っていてもまっすぐ。
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後半、ページを繰る手が止まらなかった。 王を選ぶ麒麟としてこちらの世界へやってきた少年。しかし、能力に目覚めることなく、自身への懐疑を捨てきれず逡巡する。そしていよいよ王を選ぶこととなり…。 泰麒が王を選ぶところ、誤解が解けるところ、興奮して何度も読み直してしまった。 強固な世界観、登場人物の魅力、心の動き、盛り上げ方、本当にツボをついている。
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十二国記5作品目。 天地を揺るがす<蝕>で蓬莱に流され、10年も人の子として育った泰麒。 10年という長期間人として育ってしまったため、自分の役割が理解できない。 そんな泰麒は王を自らの意思で選ぶ事ができるのだろうか…? 今作で、麒麟がどのようにして王を選ぶのか本当に理解でき...
十二国記5作品目。 天地を揺るがす<蝕>で蓬莱に流され、10年も人の子として育った泰麒。 10年という長期間人として育ってしまったため、自分の役割が理解できない。 そんな泰麒は王を自らの意思で選ぶ事ができるのだろうか…? 今作で、麒麟がどのようにして王を選ぶのか本当に理解できた。 選んだあとの逡巡も、少年の脆い心も凄く細かい描写で描かれていて入り込みやすかった。 今作 も一気読み必至!
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十二国記の麒麟ってどういうものなのか この本で理解できました。 陽子の話では“麒麟は王を選ぶ“っていうのは分かってましたが 麒麟がどうやって王を選ぶのか 麒麟の使役について 麒麟の生まれについて そういう謎が一気に解決できました。 あと泰麒と泰王のコンビに凄く萌えました
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小さい泰麒は苦手で…。でも折伏のシーンは緊張感があって好き。泰麒に迫力に圧倒される。頑張れ、と後押ししてしまう。
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十二国記シリーズの二作目。前作で、全体像が何となく掴めて来た。 今作は、麒麟である泰麒を取り巻く戴国の物語。前半では、蓬莱(こっちの世界)で10歳となった泰麒が発見され、女怪の汕子が連れ戻す。そして、女仙たちとの蓬山での穏やかな暮らしが始まる。 そんな中、泰麒は、麒麟の持つべき能力が自分には備わっていないのではないかと思い悩む。 そして、後半。ついに泰麒が王を選ぶ。戴王となったのは、将軍の驍宗。 しかし泰麒は、驍宗の傍に居たいがために、天啓が無いのに偽者の王を選んでしまったのだ。。 今回は同じ麒麟である景麒が、泰麒の心強い相談役となる。 泰麒は子供ながらも必死に悩み、罪悪感を感じながらも成長して行く。 またそれが健気でとても可愛いのである。一つ一つの成長に「キターっ!」となる。何度も胸が熱くなった。 気になるんだけど、泰麒も、慶国の王である陽子も、向こうの世界にお別れをしなくて良かったのだろうか?家族や友人もいたのに。。っていうのはシリーズを読み進めて行けばわかるのかな。 続きが楽しみ。
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先に有線放送のアニメで事の顛末を見てしまったため、読者の不安を煽る泰麒の心理描写を充分に楽しめず、泰麒が苦悩する過程もけっこう陰鬱としていてしんどかったため、読み進めるのに時間と根気を要した。 十二国では麒麟がそもそも天意の体現者であるはずだが、泰麒はその自覚・自信をなかなか持て...
先に有線放送のアニメで事の顛末を見てしまったため、読者の不安を煽る泰麒の心理描写を充分に楽しめず、泰麒が苦悩する過程もけっこう陰鬱としていてしんどかったため、読み進めるのに時間と根気を要した。 十二国では麒麟がそもそも天意の体現者であるはずだが、泰麒はその自覚・自信をなかなか持てない。その背景に説得力があってぐうの音も出せない。 あまり関係ないが、蓬山での泰麒の日々が芥川の『六の宮の姫君』に、あの場面は中島敦の『山月記』に微かに重なった。
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泰麒の可愛さが尋常な事ではありません。これを読んで、また『魔性の子』を読み返したら、最初と違った印象なんでしょうな。汕子と傲濫があれだけ必死になっていた理由がわかりました。あと、景麒のおろおろした様が良かったです。
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麒麟と王の関係性や麒麟という生物の特性、十二国記はやはり心逸る世界設定がたまりません。 可愛い泰麒を見守るおはなし。麒麟の交流に癒された。
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