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まほろ駅前番外地 の商品レビュー

3.9

379件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    170

  3. 3つ

    97

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2020/01/10

年始一発目が☆1でスタート。「まほろ駅便利軒」シリーズの、番外編の短編集である。 1作目で多田と行天が仕事を頼まれた顧客、バスの間引きの監視を頼んだ岡老人の妻は便利屋の多田たちの機嫌を損ねないよう、また岡老人が無茶を言いすぎないように気を使うが…。 1作目の各エピソードの一部...

年始一発目が☆1でスタート。「まほろ駅便利軒」シリーズの、番外編の短編集である。 1作目で多田と行天が仕事を頼まれた顧客、バスの間引きの監視を頼んだ岡老人の妻は便利屋の多田たちの機嫌を損ねないよう、また岡老人が無茶を言いすぎないように気を使うが…。 1作目の各エピソードの一部の裏話や、視点を変えた話を7本含む短編集。星であったり岡夫人であったりと多岐に渡るが、一部は多田視点というのもある。その方が話を作りやすいわな。 ただどれも、1作目の出来に甘えた、作者のモーソーのボーソーといった類のもので、多田と行天以外のキャラ付けがうまくできていなかったり、行天の不思議ぶりが単なる無法者で、作者の理想のタイプに仕上げてしまっており、全然話にのめり込めないのである。 いきあたりばったりではあるが、三浦しをんらしい軽やかな筆致でなんとか乗り切るかと思いきや、各作品にいらない重い設定を配置しているため、そこで注意が切れてしまうのも難点。 もう1作有るらしいので、安かったら買ってみようかなとは思うが、こちらの作品はいただけないな。少々厳し目だが、有名作家の売れてる作品なので☆1でも仕方ないだろう。

Posted byブクログ

2019/11/20

久しぶりの三浦しをん。 【光る石】 シリーズものなのにもかかわらず、前作の説明も、世界観の紹介も、潔いくらいにnothing(笑)。 陽気な娼婦2人組…は、「いたような、いなかったような」の記憶でしかなかったものの、メインのバディについては、人となりも、背景も、なんとなくすぐに...

久しぶりの三浦しをん。 【光る石】 シリーズものなのにもかかわらず、前作の説明も、世界観の紹介も、潔いくらいにnothing(笑)。 陽気な娼婦2人組…は、「いたような、いなかったような」の記憶でしかなかったものの、メインのバディについては、人となりも、背景も、なんとなくすぐに思い出せた。 ※たしか、、、両方離婚してるんだけど、片方は服役経験があったようなないような?(違ってるかもだけど、まあそんな感じの「重い事情」があった!ってところまで) 今回の事件については…まあ、どうでもいいでしょ。連作短編のプロローグ的な位置付けかな。 ビックリ仰天な解決方法だったけど(笑)。 【星良一の優雅な一日】 小ネタ的な"くすり"ギャグと、バイオレンスとの混在。多田は登場せず。そして、星… 既出のキャラらしいが、一向に記憶に無い(苦笑)。 前作を読んだのがブクログを始める前だったらしく自分の感想は確認できなかったが…「・・多田便利軒」に書かれた皆のレビューにて確かめたところ、前作でもある程度以上の存在感を放っていたキャラらしい。今後また登場するだろうから、今度こそ記憶に留めておこう。 【思い出の銀幕】 昭和ロマン(?)、戦後ロマン(?)。過去に観たり読んだりしたドラマ、映画、漫画たちのおかげで、時代の空気や情景はとてもよく思い描けた。 啓介が、とにかく格好良かったね。 【岡夫人は観察する】 このお宅…前作にも出てきてた?…バス停のくだりに見覚えがあるようなないような。 多田と行天の関係性が客観的に描写されてて、ニンマリできた。 【由良公は運が悪い】 これもまた、前作から引き続いたキャラっぽいけれど…やっぱり記憶に無い(苦笑)。 行天の指の怪我の由来…も、前作で語られたような、そうでないような・・・。 行天の人となりを描いた一篇、ってところか。 ※仮にも「センセ」と呼ばれる立場の大人が、職場最寄り駅でテレクラ・エンコーに及ぶかい?って点だけ引っ掛かった(笑)。 【逃げる男】 親子ほど歳の離れた夫を想う亜沙子の語りに少々じんときた。種明かし(実は夫も…と判明する何かが発見、とか。※宴会芸の写真は除く)がなされるかと思いきや、もやもやしたままで締め括られてしまったが、まあそこも、このシリーズの「味」でもあるのかも。 ※星くん再登場。【星良一の…】は、このための人物紹介的な役割も担っていたのかも(笑)。僕みたいに前作の記憶が薄い読者のために。 ※終盤にきて「恋に落ちる瞬間」という描写・・・「亜沙子」もこの先、何度も登場することになるのかしら? 【なごりの月】 新興宗教まがいの食品健康団体、この後も何かと悪さ(?)して物語に関わってきそう…。 「亜沙子さん」、準レギュラー化するかも…。 行天の抱えた闇は??? ・・・総括・・・ ★3つ、7ポイント半。 2019.11.20.古。 番外地 = 番外編 ってことかな。次に続く「・・狂騒曲」 への伏線なのだろうな?と思われるエピソードが満載な一冊だった。 読まねば。 ※しかし……ここまで前作の内容を忘れてしまっていたとは…(苦笑)。読んだときには、すごく面白かったし、わりと気に入った作品だったのにな。 再読あいようかしら。。。

Posted byブクログ

2019/11/03

先日読んだ狂想曲の前日譚。読む順番が逆だった。 狂想曲に繋がるストーリーがちらほらあるから、セットで読まれるべき。 また狂想曲読みたくなった。

Posted byブクログ

2020/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テレビで見る前に、原作を!!ってなことで、前作を読んでから随分たったので、内容は繋がっている部分が多いんでしょうけど、思い出せず。。前作読み直してから、読んでもよかったな。まぁ、今回もほのぼのとって感じかな。

Posted byブクログ

2019/07/08

「星良一の優雅な日常」と「岡夫人は観察する」が好き。 裏社会に生きる星が、意外にも健康に気を使う規則正しい生活をしていたり、バスの見張りを頼んでくる岡さんの、奥さんからみた多田と行天の様子など、前作で登場した人たちの意外な側面が見られて、面白い。 多田の新たなロマンスが始まりそ...

「星良一の優雅な日常」と「岡夫人は観察する」が好き。 裏社会に生きる星が、意外にも健康に気を使う規則正しい生活をしていたり、バスの見張りを頼んでくる岡さんの、奥さんからみた多田と行天の様子など、前作で登場した人たちの意外な側面が見られて、面白い。 多田の新たなロマンスが始まりそうだったり、行天はまだ明かさていない深い闇を抱えていたり、今後の展開がますます気になる!

Posted byブクログ

2019/06/14

シリーズ二作目。今作ではいくつかの章で視点が二人の周りの人になっていて、周りの人たちの日常や人となりなども別方向から楽しむことができました。中でも「星良一の日常」が気に入りました。「岡夫人は観察する」は二人をよく見ていてもっと彼らを教えて!と思いながら読んでいました。今回実は一番...

シリーズ二作目。今作ではいくつかの章で視点が二人の周りの人になっていて、周りの人たちの日常や人となりなども別方向から楽しむことができました。中でも「星良一の日常」が気に入りました。「岡夫人は観察する」は二人をよく見ていてもっと彼らを教えて!と思いながら読んでいました。今回実は一番印象深かったのは、トイレを見るとその家がわかるというところだったりします。思わず自分の家のトイレを思い浮かべました。最初のころの二人とは距離感も関係も少しずつ変わっているのを感じます。今後の二人の変化も楽しみです。

Posted byブクログ

2019/05/31

わたしも曾根田ばあさんの若かりし日がよいと感じた。 最後の話しでは、多田と行天の次に続く伏せんなのか。

Posted byブクログ

2019/03/31

曽根田のばあちゃんと岡夫妻の話は良かったです。ただ、もともと前作も個人的に乗れなかったこともありイマイチかな

Posted byブクログ

2019/03/08

横中バスの間引き運転の証拠をつかめ!と前作でも大騒ぎだったその婦人から見た、多田さんと行天さんが、なんとも言えなかった。。。 行天さんが抱えているモノ、いつかちゃんと軽くなるといいな^^ あ!星くんって、案外ステキかも!?(笑)

Posted byブクログ

2019/02/17

実写版しか観たことのなかったまほろシリーズですが初めて手に取りました。 実写版から入った身として率直な感想は、まず読み始めてすぐに活字から現れる行天の姿がそのまんま松田龍平で「成る程!」と納得してしまいました。 便利屋という職業自体、名前は聞いたことがあっても実際に利用したことも...

実写版しか観たことのなかったまほろシリーズですが初めて手に取りました。 実写版から入った身として率直な感想は、まず読み始めてすぐに活字から現れる行天の姿がそのまんま松田龍平で「成る程!」と納得してしまいました。 便利屋という職業自体、名前は聞いたことがあっても実際に利用したことも見かけたこともないのですが 「便利屋」だけに専門家に頼む程のことでもないけれど手を借りたい、というような依頼も多く描かれていて面白かったです。 本作には実写版で好きだったキッチンまほろの話も入っていて、ほっこりしながら楽しめました。

Posted byブクログ