まほろ駅前番外地 の商品レビュー
長らく積読本になっており、本作を読むために改めて本編「まほろ駅前多田便利軒」を復習用に読み返した次第。スピンオフ作品と謳われているものの、実際はスピンオフ四編+新エピソード三編の計七編から成る実質的な続編である。全編一貫して主人公・多田視点を貫いた本編から一変し、本編の各エピソー...
長らく積読本になっており、本作を読むために改めて本編「まほろ駅前多田便利軒」を復習用に読み返した次第。スピンオフ作品と謳われているものの、実際はスピンオフ四編+新エピソード三編の計七編から成る実質的な続編である。全編一貫して主人公・多田視点を貫いた本編から一変し、本編の各エピソードに登場したサブキャラクター達の視点で展開されるエピソードは設定の後付け感が気になるものの、キャラクター小説としての外連味は健在で中々楽しめた。行天の熾烈な過去を垣間見せる結末といい、やはり完結編である次回作も読むしかなさそうだ。
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前作『まほろ駅前多田便利軒』のスピンアウトもの。 六つの短編集。 西東京最大の歓楽街まほろ町。ま、言わずもがな町田ね。前作では、主人公の多田の目線を通して語られたが、本短編集では前作の脇役達の目線で紡がれる。 中でも、曽根田のばあちゃん編は中々良い。 町田にまだ、原町田駅があ...
前作『まほろ駅前多田便利軒』のスピンアウトもの。 六つの短編集。 西東京最大の歓楽街まほろ町。ま、言わずもがな町田ね。前作では、主人公の多田の目線を通して語られたが、本短編集では前作の脇役達の目線で紡がれる。 中でも、曽根田のばあちゃん編は中々良い。 町田にまだ、原町田駅があって、今の仲見世商店街が戦後の地元の最新のアーケードだった頃が描かれ、ばあちゃんの一代恋愛記が語られる。 牧歌的な香りが漂うシリーズ。そんな中でも真理を突く台詞にはっとする面も。
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多田と行天のまほろ駅前番外編。 愛すべきキャラの脇役たちを真ん中に添えたドタバタ活劇と思いきや、最後の「なごりの月」で行天の暗い一面が露出され、次作へと引き継がれる。行天の過去にはいったい何があったのか?そして多田との関係はどうなるのか?
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奇妙なコンビの物語。前作のエピソードは全く思い出せないが、2人の奇妙な関係だけは頭に残っていた。いい歳こいて子供みたいなところのある2人だが、なんとも憎めずこんな生き方もいいなぁと思わず思ってしまう。 エピソードとしては、結構きつい話もあり、これからどうなるの?という、乞う続編...
奇妙なコンビの物語。前作のエピソードは全く思い出せないが、2人の奇妙な関係だけは頭に残っていた。いい歳こいて子供みたいなところのある2人だが、なんとも憎めずこんな生き方もいいなぁと思わず思ってしまう。 エピソードとしては、結構きつい話もあり、これからどうなるの?という、乞う続編的な、回収されてない話題も多いが、最終的にはハッピーエンドで終わるのかな。
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東京都南西部最大の町・まほろ市の駅前で便利屋を営む多田と、高校時代の同級生・行天。汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も承りますー。多田・行天の物語とともに、前作でお馴染みの星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリー七編を収録...
東京都南西部最大の町・まほろ市の駅前で便利屋を営む多田と、高校時代の同級生・行天。汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も承りますー。多田・行天の物語とともに、前作でお馴染みの星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリー七編を収録。
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「まほろ駅前番外地」読了。 いやはや、久しぶりに一気読みしました…1巻目読んでから四年は経っていると思うけど、、、とても面白かったです。ちょっと世を拗ねた感の男2人が奮闘する姿はどこかカッコいい。こんな風になりたいと思ってしまうぐらい… 3巻目も四年後に読むのでしょうか…笑 2...
「まほろ駅前番外地」読了。 いやはや、久しぶりに一気読みしました…1巻目読んでから四年は経っていると思うけど、、、とても面白かったです。ちょっと世を拗ねた感の男2人が奮闘する姿はどこかカッコいい。こんな風になりたいと思ってしまうぐらい… 3巻目も四年後に読むのでしょうか…笑 2017.1.26(1回目)
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2018.1.4 多田便利軒が面白かったので読んでみた。 便利軒ではあった奥ゆかしさみたいなのがなくなって分かりやすいライトな内容。 少し物足りなかったが、登場人物がみんな良いキャラしてるのであっという間に読めた。
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何となく成行で日々を過ごしている2人が羨ましい。どうしても先々の事を考えてしまい、一度きりの人生これでいいのかって考えてしまう。
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タイトルどおりの多田便利軒の番外編。笑いあり、しんみりあり、登場人物の素顔?に近づけたり。多田便利軒の常連さんって人のいい、あったかい人が多いですね。それと不器用な人。「すべてが元通りとはいかなくても、修復することはできる。」本当、人にはそうやって思えるし、言えるのに、自分にだけ...
タイトルどおりの多田便利軒の番外編。笑いあり、しんみりあり、登場人物の素顔?に近づけたり。多田便利軒の常連さんって人のいい、あったかい人が多いですね。それと不器用な人。「すべてが元通りとはいかなくても、修復することはできる。」本当、人にはそうやって思えるし、言えるのに、自分にだけはそんな日は来ないって思えるんですよね。
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番外地とあるが、二人の日常をオムニバス形式で切り取った感のある作品。 便利軒で明らかとなった二人。多田があきらめ気味に行天を受け入れているようで、実際はすっかりなじんでいる風がいい。 お見舞いの代行では曾根田のばあちゃんがボケはどこへやら、なかなかのロマンス話を二人の名前を借りて...
番外地とあるが、二人の日常をオムニバス形式で切り取った感のある作品。 便利軒で明らかとなった二人。多田があきらめ気味に行天を受け入れているようで、実際はすっかりなじんでいる風がいい。 お見舞いの代行では曾根田のばあちゃんがボケはどこへやら、なかなかのロマンス話を二人の名前を借りて語っていたが、それぞれの特徴を捉えているようで面白かった。 また、バスの時間を見張る仕事では、そこの奥さんの視点で二人を分析したりとなかなかに面白い。 そのほかにも星や他の登場人物の視点で二人の人間像を浮かび上がらせる。 最後の子守やバスの監視では、行天の過去とトラウマに迫る内容で興味深い。 いずれにしても軽く読み進められる本であることは間違いない
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