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箱の中 の商品レビュー

4.3

159件のお客様レビュー

  1. 5つ

    71

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2013/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三浦しをんさんも絶賛してるらしいというので購入したんですが、数時間で読了。私にはピンと来なかったです。残念。 喜多川の執着も何だか唐突だったし、特に納得できなかったのは、二人の世界を盛り上げるために都合よく家族が使われちゃった感じがするんですよね。 えー、そりゃないよー・・・って思ってるうちに終わっちゃった・・・。 表題作だけだったらそこまで思わなかったかもしれません。

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2012/12/17

本編はもちろん、三浦しをんさんの後書きの言葉に納得。ダ・ヴィンチ誌上で、BL界の芥川賞と賞された作品なだけはあります。せっかく文庫本になったので、多くの人に読んで頂きたい。講談社の英断に拍手!きっとBLのイメージが変わると思う。

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2012/12/08

初読みの木原さんの作品。 三浦しをんさんの帯に惹かれて購入・・・・ところが、とてつもなく面白い作品だった!久々に帰宅してから夜中まで読みふけってしまった(笑) 人間のどうしようもない部分や弱い感情が緻密に表現されていてあっという間に取り込まれました。BL小説って読んだことなかった...

初読みの木原さんの作品。 三浦しをんさんの帯に惹かれて購入・・・・ところが、とてつもなく面白い作品だった!久々に帰宅してから夜中まで読みふけってしまった(笑) 人間のどうしようもない部分や弱い感情が緻密に表現されていてあっという間に取り込まれました。BL小説って読んだことなかったけど、こんなに面白いの?!って思いました。 あまりの喜多川の真っすぐさに、心が痛くなった。涙も流しました。 今年も残りわずかな時に、自分の読書幅を広げるいい作品に出会って良かったです!!他の作品も読み進めていこうと思いました。

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2012/11/28

BLとは知らずにこの本を手に取った。BLというジャンルがあることは最近知った。おぼろげにしかわからなかったBLを三浦しをんさんが解説の中で 説明してくれた。この本は男と女とか、男と男とかを越えた深い愛を語っている。一般からはアブノーマルな世界だけど、毛嫌いするような世界ではない。

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2012/11/27

BLの純愛。 生生しいリアルな描写もあってギョっとしたが そのストーリー性の高さに嫌悪感は全くなくい。 前半は冤罪で屈辱的な仕打ちをうけ、自分の様にこれまで真面目に生きてきた人間がなぜ殺人や詐欺・窃盗をしてきた人間と閉ざされた空間に いなければならないのかと、その理不尽さに苦悶し...

BLの純愛。 生生しいリアルな描写もあってギョっとしたが そのストーリー性の高さに嫌悪感は全くなくい。 前半は冤罪で屈辱的な仕打ちをうけ、自分の様にこれまで真面目に生きてきた人間がなぜ殺人や詐欺・窃盗をしてきた人間と閉ざされた空間に いなければならないのかと、その理不尽さに苦悶し、「死」ばかりを考え続ける堂野へ何とも言えない遣る瀬無い気持ちが沸き起こる。 そんな彼の気持ちを支えたのが喜多川。 子供以上に純情、別の言い方をすれば、とんでもない世間知らずで 人との間合いも取れない。 特殊な環境に育った喜多川をどうしても見捨てられない、常識すぎるほど普通の堂野が関わっていくシーンは、母犬が必死に子犬を見守る姿の様で、性的関係がなければ親子関係の様だ。 しかし堂野が親で、喜多川が子、という図式に限らずその逆もありうる。 堂野も精神的に喜多川を拠り所にしている場面が多々あるからだ。   刑務所内で、堂野に「ありがとう」と言ってもらいたいが為に身を尽くす喜多川。  その下りで 「俺は自動販売機に金をいれているだろう、だから ”ありがとう” ってた沢山言ってくれよ・・・」 give&Takeの精神でしか相手と関わりあえないセリフに胸が詰まったのは堂野だけではないだろう。 とにかく喜多川のセリフは、只々堂野への愛が詰まりすぎて辛くなる。 刑務所の中という特殊な空間の中での関係だと自分に言い聞かせていても ”冤罪で刑務所にいた” という傷と、”喜多川との関係” 外の世界にいても永遠に消えなかったという訳です。 別の作品も読んでみたいが立て続けに彼女の作品を読むのは、体力温存が必要と言っても過言ではない程、重たいものがある。

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2012/11/20

BL作品とは何か知らずに購入。自分にはあり得ない世界ではあるが、人を想う気持ちには共感するものもあり、良い作品だった。

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2012/11/20

「レビューで号泣したと絶賛されていたのだけれど、私はそんな風には感じられなかったので、第三者の感想が聞きたい」との事で、借りて読みました。 泣く場所は、わかりませんでした。

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2012/11/18

痴漢の冤罪で実刑判決を受け、人間不信になった堂野は、同雑居房の喜多川の無垢な優しさに救われる。それは母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川の、生まれて初めての「愛情」だった。 ふ、深い! これを文庫で出してくださった講談社さんの英断には感謝いたします。 喜多川が見ていて...

痴漢の冤罪で実刑判決を受け、人間不信になった堂野は、同雑居房の喜多川の無垢な優しさに救われる。それは母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川の、生まれて初めての「愛情」だった。 ふ、深い! これを文庫で出してくださった講談社さんの英断には感謝いたします。 喜多川が見ていて切なくて、かわいそうで、胃がキリキリしました。 人間ってこんなに深く人を愛せるんだなぁと思いました。 ずっと本棚にあり続ける本だと思います。

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2012/12/21

初BL小説。 「箱の中」は、ちょっと緊張気味しながら読み、「檻の外」では、無我夢中で読み耽ってしまった。読了後、一言では言い表せないような不思議な感情が湧いてきた。面白かったとも違うような...。 人生どこで何が起きるか分からないし、たとえその出来事が自分にとって好ましくないこと...

初BL小説。 「箱の中」は、ちょっと緊張気味しながら読み、「檻の外」では、無我夢中で読み耽ってしまった。読了後、一言では言い表せないような不思議な感情が湧いてきた。面白かったとも違うような...。 人生どこで何が起きるか分からないし、たとえその出来事が自分にとって好ましくないことでも、後で何か得るものに繋がっているかもしれない。そう考えると何が徳で何が損かなんて、後になってみないとわからないし、価値観も人それぞれだから、辛いことも嬉しいこともあるがままの事実を受け入れ、いつも自分の気持ちに正直でありたいと思った。 ストーリーから少しずれてしまうかもしれませんが、個人的には、喜多川の幼少期に具体的に何があったのかもう少し深く知りたい気もした。 「なつやすみ」はまだ読んでいないので今からすごく楽しみ。

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2012/11/11

主人公、堂野崇文と喜多川圭を中心に3つの時代が有機的に描かれていて、とても興味深い作品であった。1作目は獄中の話、2作目は喜多川が探偵を使って出所後の堂野を探すという話、3作目は喜多川が堂野を見つけて以降の話という三部作である。1作目の獄中の話もとても興味深かったが、3部目は「愛...

主人公、堂野崇文と喜多川圭を中心に3つの時代が有機的に描かれていて、とても興味深い作品であった。1作目は獄中の話、2作目は喜多川が探偵を使って出所後の堂野を探すという話、3作目は喜多川が堂野を見つけて以降の話という三部作である。1作目の獄中の話もとても興味深かったが、3部目は「愛」とは何なのかを問う深いテーマも見え隠れし、ストーリーの楽しさに加えて奥深さもあった。結果的に私は「ハッピーエンド」ではなかったように思うが、最終的な作品の捉え方は人それぞれだと思われる。

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