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光圀伝 の商品レビュー

4.4

379件のお客様レビュー

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    170

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2013/05/17

今年4月の本屋大賞では10位でしたが、壮大かつ重厚な作品だと思います。脚色はあるにしろ、エネルギッシュな光圀の生き方に、読んでいるこっちまで魅了されてしまう、そんな作品だとおもいます。

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2013/05/16

若い世代に読んで欲しい本だと感じました。主人公の抱えていた世子問題、困難を乗り越えて行く様は参考になると思う。 単行本で750ページもあるのは若者からは避けられてしまうのではないか?願わくば高校生以上の男子に読んでもらいたいです。

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2013/05/14

冲方丁さんの作品。 光圀というと黄門様しか思い出さないけど、義に生きる 骨太な黄門様で漢でした。

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2013/05/13

忙しい日々には読み進まず、休日に一気に読破。久しぶりに本の中に入り込み、知らずに涙を流し 心地よい読後感と満足感と 力を入れて読んでたのか身体が痛くて疲れました^ - ^ おもしろかった。 テレビの水戸黄門のイメージとは全然違うエネルギーの塊のような光圀 癖のある人物がたくさん登...

忙しい日々には読み進まず、休日に一気に読破。久しぶりに本の中に入り込み、知らずに涙を流し 心地よい読後感と満足感と 力を入れて読んでたのか身体が痛くて疲れました^ - ^ おもしろかった。 テレビの水戸黄門のイメージとは全然違うエネルギーの塊のような光圀 癖のある人物がたくさん登場しますが、 若くして亡くなる妻の泰姫の存在が 光圀だけでなく、本の重苦しさも救っていて じっくりと向きあってよかった一冊です。

Posted byブクログ

2013/05/09

水戸光圀をきちんと描いた作品に触れたのは初めてで、ドラマ時代劇の“黄門様”のモデルになった人、くらいの乏しい知識しかなかった。 作中でも“虎”と比喩されるくらい猛々しい人だったと知って驚いた。 前作の『天地明察』は一生をかけて暦を作り上げた人の話だったけど、今作は、一生をかけて...

水戸光圀をきちんと描いた作品に触れたのは初めてで、ドラマ時代劇の“黄門様”のモデルになった人、くらいの乏しい知識しかなかった。 作中でも“虎”と比喩されるくらい猛々しい人だったと知って驚いた。 前作の『天地明察』は一生をかけて暦を作り上げた人の話だったけど、今作は、一生をかけて歴史書を作ろうとした人の物語。 作品の冒頭部分で光圀が殺したのは誰だったのか、というミステリー要素をスパイスのように効かせながら、水戸光圀の幼少から死ぬまでを描いた、大河ドラマのような一冊。 徳川御三家のひとつに生まれた光圀は、戦国から泰平の世へ移り変わった直後の時代の中で、客観的に俯瞰で書かれた歴史書の必要性を感じ始める。 これまでは、為政者が作った為政者に都合のよい歴史書しかなかった。 それでは、数多の先人の考えや行いが“無”になってしまう。 「人の世は常に繋がっており、先人の成したことが地続きとなって今の世があり、この時代もまた、脈々と後世へと繋がっていく」 光圀が人の生き死にに直面するたびにその思いは強くなっていく。 こうして彼が着手した歴史書の編纂は、彼の意思を受け継ぐ者に引き継がれ、明治時代に完成する。 まさに彼が感じたとおり、思いは脈々と後世へと繋がっていったのだ。 『天地明察』でこの著者のファンになったので読んでみたわけだけど、大正解だった。 かなりの厚みがある本だし、冒頭がいきなり古語だったから「難解か…?」と思ったけど、そんなこと全然なくてグイグイ引き込まれた。 途中で出てくる論語だとか漢文だとかもちょっと苦手だったけど、それを凌駕する面白さだった。 子供の光圀が、父親や周りの大人たちに訓練され、また、一流の人物との出会いや貴重な体験を通して成長する少年期・青年期はの勢いが気持ちいい。 歴史上の人物って、空想の人物みたいにリアリティーがない存在じゃない? 本の中、テレビの中の人であって、私という現実社会で生きている人間とは無関係な存在のように感じてしまう。 だけど、この作品を読み進めるうちに、「ああ、こうやって泣いたり笑ったりしながら、私と同じ時間軸の線の上で生きていた人なんだなぁ」って、光圀という人をリアルに感じた。 この人の人生も、私の認知してない部分で私の生活と繋がっているんだろうなって。 そして、光圀にとっての未来を、私たちは過去の歴史として知っているというのが、当たり前なんだけど、なんか不思議な、妙な感覚に囚われた。

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2013/05/08

時代物・歴史物は苦手で「天地明察」も苦手だったのに、今回ははまった。歴史上の人物を知らなくても問題なし。儒学や詩に興味なくても大丈夫。徳川御三家もろくに知らなかったから「水戸黄門」「先の副将軍」というドラマでのフレーズの意味がやっとわかった。親子・兄弟・夫婦・師弟・主従・友人関係...

時代物・歴史物は苦手で「天地明察」も苦手だったのに、今回ははまった。歴史上の人物を知らなくても問題なし。儒学や詩に興味なくても大丈夫。徳川御三家もろくに知らなかったから「水戸黄門」「先の副将軍」というドラマでのフレーズの意味がやっとわかった。親子・兄弟・夫婦・師弟・主従・友人関係と様々なドラマがそれぞれぐっときて、本の厚みどおりの重量感のある小説。

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2013/05/13

 水戸黄門様の話。穏やかで、裕福な人で世間ずれしていないおぼっちゃんがそのまま大人になったような人物(テレビの影響かな・・)と認識していたのですが、そうではなかった。逆にうれしい裏切りでした。  己の義を通す頭が良くて正直で寂しがり屋で人間臭くて魅力的な人物でした。  本にするに...

 水戸黄門様の話。穏やかで、裕福な人で世間ずれしていないおぼっちゃんがそのまま大人になったような人物(テレビの影響かな・・)と認識していたのですが、そうではなかった。逆にうれしい裏切りでした。  己の義を通す頭が良くて正直で寂しがり屋で人間臭くて魅力的な人物でした。  本にするにはそうとう難しかっただろうな。でも、流石です。

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2013/05/06

『天地明察』の豪快な光圀に興味を持って読んだけど、良い意味で期待を裏切られた。複雑な人物造形と全編を覆う死。不覚にも、ラストであっと唸らされた。 途中から脳内での光圀のイメージが中村獅童で固定してしまったが、他の方はどうだろう?

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2013/05/05

最近読んだ本の中では1番、わくわくして読めました。 分厚いけど、数頁読んだらはまってしまって、あっという間だった。

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2013/05/03

諸国漫遊しない黄門様。 東野英治郎演じる好々爺とは全く違う徳川光圀がここにいました。 ひと言で言うと、『光圀って面倒くさい男だなぁ』という印象? とにかくあれこれと考えすぎている感じで、光圀の言う“義”には同意しきれない部分もあり、主人公には今ひとつ感情移入できなかったのですが...

諸国漫遊しない黄門様。 東野英治郎演じる好々爺とは全く違う徳川光圀がここにいました。 ひと言で言うと、『光圀って面倒くさい男だなぁ』という印象? とにかくあれこれと考えすぎている感じで、光圀の言う“義”には同意しきれない部分もあり、主人公には今ひとつ感情移入できなかったのですが、周りを固めるキャラ達の個性が強烈で、一つ一つのエピソードがみんな面白かったです。 父・頼房をはじめとする御三家の面々もいいし、武蔵や保科正之もいいんだけど、何と言っても泰姫。 泰姫が亡くなるところではウルウルしてしまい、人目のないところで読んでいてよかったです。 あー、でも、個人的には左近が好きです。

Posted byブクログ