ツナグ の商品レビュー
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気持ち的には星3.8くらい。 私はミステリーかファンタジーが好きで、ヒューマンドラマのようなものはあまり読まないんだけど、辻村深月は時々読む。 死者と生者が満月の日に一生に一度だけの再会を叶える使者「ツナグ」。ここは非科学的だけど、あまり気にならず読み進められた。 ツナグに依頼して再会した人達の話が続く。どの章にも共通して出てくる使者が最終的に主人公的な位置付けなのかなと思ったら、やっぱり最後は「使者の心得」としてメインで登場してきた。 どうしても一番心に残ってるのは女子高生の章。 思春期特有の親友なのに嫉妬したり優越感を感じたりがすごく上手くて描かれていると思った。 悪意を持って「水を流した」ことを最後の会えた機会に謝れないままで、一生背負わなければいけなくなってしまった。やっぱり卑怯でも惨めでも自分の気持ちや過ちは謝らないといけないな。
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一生に一度、死者との再会を叶えてくれる「使者(ツナグ)」。再会を望む人々の想いとは。 ミステリとしても、人間ドラマとしてもよく出来ている。 これは連作の形式を取っているが実質長編小説と言っても過言ではないだろう。生者の、死者の想いが溢れる瞬間がたまらなく良かった。
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個人的には、そこまでハマらなかった。 ただ、「親友の心得」と「待ち人の心得」のストーリーは印象に残った。 自分だったら誰に会うかなって考えると、やっぱり親や夫含め家族の誰かだろうなと思う。
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よかった〜!一度だけ望む死者と合わせるツナグという役割。どの話も良かったけど1番えぐかったのは親友を事故で亡くした女子高生の話。この連作の中で1番救われて欲しかった枠だったのに1番業が深くてつらい話になってしまった。思春期の頃の、友達に対する痛みと妬み憧れって本当に最高に人間だって思うと同時に深刻だなって思うし、こういうのを書かれるとたまらない気持ちになる。読んでる最中、『道は凍ってなかったよ』って言葉で全部が救われたって思ったのに、結局その逆で全部を無くしてしまったけども。最後にツナグ視点で、各依頼の話が読めたのはよかったな。
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最初はファンタジー物で苦手だな〜なんて読んでたけど、よく出来た物語で読むのには苦ではなかった。 読んでいくとどんどんツナグである歩美が気になって。最後の章でようやく全てが繋がった。読んで良かったと思える作品だった。 死んだ人ともう一度生きてる間に会えるなら誰を選ぶのか。なぜその人を選ぶのか。 私はクリスチャンだから天国に行けると思ってるし、大切な人たちは天国に行くと思ってる。 死。誰もが呆然と考えたことがあるトピック。こういった切り込みで考えさせられて良かった。続きも読みたい。
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大切な存在が亡くなった時、その喪失感をどうやって埋める事ができるか。また亡くなった人は自分の事をどう思っているのか。 大事な事は「死者は残された生者のためにいる」という考え方だ。 人は何かに縋らないと生きていけない。見たことの無い神様を信じるのも良いが、具体的な誰かの存在を身近に...
大切な存在が亡くなった時、その喪失感をどうやって埋める事ができるか。また亡くなった人は自分の事をどう思っているのか。 大事な事は「死者は残された生者のためにいる」という考え方だ。 人は何かに縋らないと生きていけない。見たことの無い神様を信じるのも良いが、具体的な誰かの存在を身近に置く方が、自分の行動を決める事ができるのでは無いかと思った。 本作は「死者」について考えさせられたが、ストーリーも普通に面白い。5人の登場人物がそれぞれ異なる思いを「死者」に向ける話。 死者と会う事ができる「ツナグ」のシステムや登場人物の設定、メッセージ性、物語が綺麗に繋がり、読んでいて気持ち良かった。 私の身近な人が亡くなって心が折れた時、この本が私を前進させてくれるような気がした。
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物語前半は、中高生向けの設定だし、登場人物にも深みが薄く、私の様な中年が読むには物足りなく感じた。 それが中盤から、どう解釈すれば良いか判らない諸行無常な物語が出てくるし、 後半にはまさか伏線と思わなかった前半の設定を回収していく。 前半で中高生向けの内容と思わせる事も、物語...
物語前半は、中高生向けの設定だし、登場人物にも深みが薄く、私の様な中年が読むには物足りなく感じた。 それが中盤から、どう解釈すれば良いか判らない諸行無常な物語が出てくるし、 後半にはまさか伏線と思わなかった前半の設定を回収していく。 前半で中高生向けの内容と思わせる事も、物語を楽しませる為の、作家としての一つの戦略なんだろうな。 この物語を書ける才能。凄い。
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かがみの孤城が大好きで、止まらなくなる本が欲しくて購入。1番に抱いた感想は 「辻村さん天才」 本当に頭の中どうなってるんだろう。。すごかった。自分だったらどうするかなーなんて考えながら読めた。親友の心得刺さりました。
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人生で一度だけ、死者と会えるお話。心理描写が非常に素晴らしく、一つ一つの言葉が胸に響いて、心がじんわりと温まる。読み終えるともっと日々を大切に生きようと思う。『親友の心得』が特に衝撃的で印象に残った。
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短編だけど最後使者を通じて全ての話が繋がる感じが良かった。 面白かったけど口コミで期待しすぎていたかも。
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