ソロモンの偽証(第1部) の商品レビュー
宮部ミステリーは『模倣犯』以来…700ページを一気に読み切り。登場人物も彼らのモノローグも多く最初は散漫な印象だったけど、話が進むにつれそれが全て必然。面白い!面白い!面白い!2部3部がちょい出しなのが、ヘビの生殺し的にツライ。
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ひとりの少年の死と、そこに巻き込まれていく人たちそれぞれの視点から進んでいく。自分の中学生時代も振り返りながら一気に読破。次がまもなく出る、その前に再読しようかな。
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中学校を舞台にしたミステリ。かなりの厚さですが、これでもまだ三分の一です……あああ、続きが気になるっ! ある日起こったひとつの事件。そうたいしたものには思われなかったその事件なのに、そこからじわじわと広がる数々の疑惑。事故なのか、自殺なのか、それとも殺人なのか。体面を守ろうとする...
中学校を舞台にしたミステリ。かなりの厚さですが、これでもまだ三分の一です……あああ、続きが気になるっ! ある日起こったひとつの事件。そうたいしたものには思われなかったその事件なのに、そこからじわじわと広がる数々の疑惑。事故なのか、自殺なのか、それとも殺人なのか。体面を守ろうとする学校、糾弾する世論それぞれの思惑がぶつかり合う中、さらに起こってしまう新たな事件。 個々のキャラクターがとても魅力的。中学生は大人じゃないけど、それでも子供とも言い切れず。それが正しい正義なのかどうかはともかく。彼ら彼女らの活躍からは目が離せません。
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これは面白すぎる…冒頭から一気に物語に引き込まれた。丁寧な人物描写と登場人物が多いのに抜群なリーダビリティ。誰もが胡散臭い…あと1500頁はどんな世界が待っているのか楽しみ!
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お、お、面白い~~!!なんだこの物語は~~!(*^_^*) 冬のある朝、中学の校舎から転落して死んだ中学二年生の男の子が発見された・・・。 学校を舞台にした死の話、とくれば、苛め?事件?と、それだけで嫌な思いにとらわれ、また、学校内部のヒエラルキーとか、隠匿体質とか、...
お、お、面白い~~!!なんだこの物語は~~!(*^_^*) 冬のある朝、中学の校舎から転落して死んだ中学二年生の男の子が発見された・・・。 学校を舞台にした死の話、とくれば、苛め?事件?と、それだけで嫌な思いにとらわれ、また、学校内部のヒエラルキーとか、隠匿体質とか、事なかれ主義とか、勘違い野郎とか、ただの野次馬とか、とにかく心騒がす要素が大きくて、なんとなく避けてきたところがあるのだけど、 さすが宮部みゆき! そんな通り一遍の事象では考えられない、人間というもの、何かことが起こる時のどうしようもない流れというかタイミングというもの、を奥行き深く描いていて、ひたすら読ませられた。 悪意の人や気持ちが、意識的だったり無意識だったりの形で種々提示されるのだけど、それが腐臭を放ってはおらず、むしろ、とても悲しいもの、身近なものとして感じられるところも非常に面白く読めた。 物語の筋のために、やたら迷惑な人を配置してそれに翻弄される形で話が進んでいく、という小説は多々あるけれど(私はそれがすごぉ~~くイヤ・・)宮部さんの描く迷惑なヤツにも背景があり、本人なりの正義もある、という・・・。そんな人間を、ただ包み込むのではなく、また、糾弾するだけでもなく、“人間”を描いている技量に唸らされた。 主要となって動いている生徒、先生、保護者、警察、マスコミの人間だけでも、かなりの人数なのに、きちんと描きわけられいて、普通、その他大勢の扱いになりそうなちょっとした出番の人でさえ、気持ちの奥にある逡巡や喜び、畏れをきちんと描いているところには、ホント、舌を巻いてしまう。 そして・・・イヤな奴だなぁ、と思って読んでいると、いつの間にか、これって私も持っている要素じゃない?もしかして、私の無意識の言動にこんな悪意が見え隠れしてて、他の人たちにはダダ漏れだったの?なんて、とても恐ろしい想いにかられたり、逆に、地味な存在の登場人物たちにある時瞬間的に光が当てられ、人間っていいよね、と思わせられたり。 これは、第Ⅰ部でもうすぐ第2部が発行、来月には第Ⅲ部、と、続けてとても贅沢な読み方できそうなのも嬉しい。 どんな結末が待っているのか、少年の死の真相はどこに隠れているのか、この中学はどうなるのか、楽しみに待ちたいと思う。
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700ページ以上あるので読めるか心配でしたが、さすがは宮部さん。スルスル読めました。 1990年のクリスマス、14歳の少年が学校の屋上から飛び降りて亡くなったことから事件は始まります。自殺だと思われていた事件は、匿名ででっち上げられた告発状によって思わぬ方向に転がっていき・・・...
700ページ以上あるので読めるか心配でしたが、さすがは宮部さん。スルスル読めました。 1990年のクリスマス、14歳の少年が学校の屋上から飛び降りて亡くなったことから事件は始まります。自殺だと思われていた事件は、匿名ででっち上げられた告発状によって思わぬ方向に転がっていき・・・。 子どもの悪意って時として大人のそれ以上に残忍で、怖いなと思いました。 と言っても1巻はまだまだ序章。2、3巻でどう事件が転がり、終わりを迎えるのか楽しみです。
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面白くて700ページ以上をあっという間に読み終えましたが、中身はちょっと救いがなくてげんなりします。特に学校とマスコミとのやり取り。現実の世界でも起きている学校にかかわる事件も結局のところは誰が正しいのかわからなくなってきて、自分自身にもちょっとげんなりしました。でもとにかく続き...
面白くて700ページ以上をあっという間に読み終えましたが、中身はちょっと救いがなくてげんなりします。特に学校とマスコミとのやり取り。現実の世界でも起きている学校にかかわる事件も結局のところは誰が正しいのかわからなくなってきて、自分自身にもちょっとげんなりしました。でもとにかく続きが気になります。
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評価は全部読んでからとしますが、1部はあっという間に読んでしまった。2部発売までまだ10日もあるのに~!待ちきれん! この人は子供の悪意をかかせたら天下一品だなと思った。
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通学していた中学校の敷地内で遺体となって発見された14歳の男子。彼の死が、他の人間の悪意の噴出のきっかけとなり、様々な余波を生んでいく。 何人もの登場人物の視点で事の経過が描かれるが、それぞれの登場人物の個性がしっかり定まっているので、内容に深みがでていて、大変面白かった。それぞ...
通学していた中学校の敷地内で遺体となって発見された14歳の男子。彼の死が、他の人間の悪意の噴出のきっかけとなり、様々な余波を生んでいく。 何人もの登場人物の視点で事の経過が描かれるが、それぞれの登場人物の個性がしっかり定まっているので、内容に深みがでていて、大変面白かった。それぞれの人物の内面描写も読みごたえがあった。自分の弱さに向き合えずに負の感情を自分の中でどんどん増幅させていき、ついには周囲の人々をも巻き込んで爆発し、悪意をまき散らす人たちにも、怖さや嫌悪感だけでなく、哀しさも感じさせたところが宮部さんの真骨頂だと思う。 宮部さんは、これまでも子供を書くことに評価が高かった作家さんだけれど、今回も中学生たちが生き生きと描かれていた。周囲の大人たちも、きちんと「大人」になっている人もいれば、中学生よりも「子供」な人もいて、リアルさを感じた。 待望の宮部さんの現代ミステリー。長い間待たされたけれど、その甲斐があったと思えるほど、満足できる作品だった。 2部、3部も楽しみ!
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宮部みゆき、久々の現代ものにして700p超の大作。一人の少年の死をきっかけとしたと悪意の連鎖や増幅、混沌とした状況の描写が見事。多数の登場人物の内面描写を緻密に積み重ねていく手法により物語に厚みが増し、よりリアルに。圧倒的な情報量が苦にならない、リーダビリティの高さもさすが。 こ...
宮部みゆき、久々の現代ものにして700p超の大作。一人の少年の死をきっかけとしたと悪意の連鎖や増幅、混沌とした状況の描写が見事。多数の登場人物の内面描写を緻密に積み重ねていく手法により物語に厚みが増し、よりリアルに。圧倒的な情報量が苦にならない、リーダビリティの高さもさすが。 これでまだ全体の1/3程度。第Ⅱ部以降が楽しみで仕方ない。
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