神様のカルテ(3) の商品レビュー
シリーズ第三作。惰性で読んだが、今までで一番面白かったかな。構造的人手不足のなか地域医療に立ち向かう医師の可能性と医療現場の限界を、穏やかな文体で描く。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「だから先生には患者を選ぶ資格があると?」 (中略) 「それを見るのがあなたたちの仕事じゃない」 即答であった。 「栗原君みたいな医者は、そこにこそ存在意義があると思うわ」 強烈な一撃。この展開から 「無敵に見える先生にも、不得意な分野あると知って、幾分安堵しました」 「"良心"という分野です」 このあたりで作者が医療問題を主軸にしているのではなく、より広い価値観を訴えるのがうかがえる。 展開としては2巻の方が面白かったが、続編のつなぎとしては3巻の方が気になる。
Posted by
今作も面白かった。また笑わされて、癒されて、泣かされた。 登場人物が素敵。 ハルさんと一止の関係いいなぁ。 二郎の手術待ちをしている医師たちがかわいかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
神様のカルテの3巻。 栗原先生のターニングポイント。 そしてまだまだ続きそうですね。 誤診…医者にとって怖いことだけれど、医者が人である以上、避けては通れないことだと思う。 なんか、このシリーズにこーゆー話ってないかと思ってたから、ちょっと意外でした。 でもこれくらいのことがないと、本庄病院の現状から大きく変わろうとはしないでしょうね。 この先栗原先生がどうなっていくのか、どのような医者を目指していくのか、気になります。 余談ですが、自分は以前消化器内科で働いたことがあったので、ERCPだの超音波内視鏡だの、何だか懐かしい単語がたくさんだなぁ…と思いました。 超音波内視鏡がそんなに先進的な技術だったとは、知らなかったけど(苦笑)。 今回は信州の観光スポット?紹介的な場面もあり、ちょっと行ってみたくなりました。 氷点下の世界はツラそうですが…。
Posted by
人は失敗をする。差を見せつけられて愕然とし、焦り、情けなさから落ち込む。でも、そこから立ち上がる事で成長する、自信をつける、強くなれる。一止頑張れ! 夏川さん、4を早く書いてください。
Posted by
このシリーズはだんだんよくなっていく気がする。 今まで出てきたキャラも生かされていて厚みも出てきた。 何より、医療の現場の生の声が聞こえてくるようである。 続けること、大事ですね。
Posted by
3巻目で涙の出る量が減った気がする…。今回が一番イチハル夫婦に描写が当てられてたきがしてよかった。ハルさん大好きです。
Posted by
既に読んだものを二読しようとしているのか、初めてなのかわからずにおずおずと開いたら、ふんわりとこの世界の中に入っていた。大きな流れはあるものの、毎日切り開いていかなくてはならない日常がそこには描かれていた。本当に眠る間もないくらいの忙しさなのに、なぜか、心の奥がゆったりとしてい...
既に読んだものを二読しようとしているのか、初めてなのかわからずにおずおずと開いたら、ふんわりとこの世界の中に入っていた。大きな流れはあるものの、毎日切り開いていかなくてはならない日常がそこには描かれていた。本当に眠る間もないくらいの忙しさなのに、なぜか、心の奥がゆったりとしているのは、長野の美しいい風景のせいなのか、細君の優しい「イチさん」という呼びかけのせいなのか。 一年に一度のお祭りの金魚屋台での逢瀬が、じんときた。意外にベタすぎるものに弱い。そして、人って複雑だから一面を見ただけではわからない。強く見える人が弱くて、弱く見える人が強くて、そして、本当はそのどちらでもないんだろう。「おかえりなさい」があることがどんなに支えになることか。ただ、それがうれしい。
Posted by
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA91126173
Posted by
休日すら犠牲にし、病棟に詰め、患者に寄り添うこと。目の前の患者に向き合うのが最重要事項である・・・。世間の人々が思い描く良い医師といえば、現場主義のこんな医師ではないだろうか。引きの栗原一止は健在。最愛の妻とのコーヒータイムもそこそこに病院に駆けつける彼は患者想いの仕事熱心な男で...
休日すら犠牲にし、病棟に詰め、患者に寄り添うこと。目の前の患者に向き合うのが最重要事項である・・・。世間の人々が思い描く良い医師といえば、現場主義のこんな医師ではないだろうか。引きの栗原一止は健在。最愛の妻とのコーヒータイムもそこそこに病院に駆けつける彼は患者想いの仕事熱心な男である。 対して、普段の仕事ぶりは完璧なのに特定の患者についてはろくに診察もせず放置する小幡先生。患者よりも研究会を優先するかのような彼女の言動に、栗原先生激おこ。 しかし「医者っていう仕事はね、無知であることがすなわち悪なの。」「医者をなめてるんじゃない?自己満足で患者のそばにいるなんて、信じられない偽善者よ」医療は日進月歩、目の前の患者に時間を割くことももちろん必要だが、研究会や学会に積極的に参加し、常に最新の知識に触れることもまた、医師としての本分なのだと気づく・・・。必死で生きようとする患者にはこちらも全力で向き合うが、甘えて過ちを繰り返す患者に割く時間はない、という小幡先生。 ハルさんといい、小幡先生といい・・・いい女すぎる。大狸先生やタツ、砂川先生も相変わらず・・・ もうね・・・これは、シリーズで買い揃えても良いのではないかしら。一気読みしたいです。
Posted by