神様のカルテ(3) の商品レビュー

夏川草介【著】

2014/03/31

爽やかな読後感。
前作と異なり、連作短編の様相だが、読みやすかった。
日々進化を求められる医療現場。
働きながら学ぶことを求められる職場は辛いんですよね。ほんとに。

2014/03/21

栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。
医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては成り立たない。
昨年度末、信濃大学医局からの誘いを断り、本庄病院残留を決めた一止だったが、初夏には恩師である古狐先生をガンで失ってしまう。
夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。
一止も学ぶべき点の多い医師だ。
しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しないのだった。
彼女の医師としての覚悟を知った一止は、自分の医師としての姿に疑問を持ち始める。
そして、より良い医者となるために、新たな決意をするのだった。

2014/03/05

どうしてこうも生きにくい世の中なのかと考えてしまいがちだけども、それでも堂々と歩んでいけるのは周りの人たちが支えたり、時には道標を指してくれたりするから。人に恵まれた人生が羨ましく思います。これも実写映画化してほしい！

2014/03/01

心が温かくなった。全力でがんばっている人はかっこいい。神様のカルテを読んで爽やかな温かい気持ちになるのは、本に出てくる登場人物がみんな魅力的でいい人だからかな？

2014/02/28

今回新たに登場したのはストイックな女医さん。

ネタバレになりますけど、女医さんの旦那さんが亡くなったのは無知な医師の診断だったとその医者を今でも許せないという話は本人から事前に告白されていて、別の人から担当医が誰だったかを聞かされたときのくだりがほんと泣けた。
一止先生もその女医さんに出会ったことで変化があった模様。
大学病院へ行く気になるとは…
東西主任の色々とか。

今回もさらっと楽しめました。
長野の四季の情景がところどころに出てくるんだけど、読んでいるだけで行きたくなる。
そして一止先生の患者さんとの距離がとても好き。
こういう先生に出会いたいと今回もまた思った次第。

2014/02/27

毎度の事ながらこの優しい空気に癒される　

立ち止まらず動き続ける
そうありたい

一止の周囲にいるハル　男爵　辰也　砂山　外村さん　後藤　東西　大狸　古狐　沢山の人たち
いい人ばかりで泣けてくる
毎回涙が出てしまうのは、嬉しいからか悲しいからか

ここにいるすべての人に幸多きことを

一止が大学病院で大きく成長できますように

2014/02/26

自己満足で患者の傍にいるなんて偽善者よ。
栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては成り立たない。昨年度末、信濃大学医局からの誘いを断り、本庄病院残留を決めた一止だったが、初夏には恩師である古狐先生をガンで失ってしまう。 夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。一止も学ぶべき点の多い医師だ。
しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しないのだった。抗議する一止に、小幡先生は「あの板垣先生が一目置いているっていうから、どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」と言い放つ。彼女の医師としての覚悟を知った一止は、自分の医師としての姿に疑問を持ち始める。そして、より良い医者となるために、新たな決意をするのだった（amazonより抜粋）

個性が強い女医が一瞬敵になるかと思いきや、それも正義なんだとわからせてくれる展開。
それが上手いと思います。
ただもう「3」。
これいつまで続くのかなぁ。なんかまだ続きそうだなぁ。
面白いから出たらまた読むけど、そろそろ綺麗に終わらしてほしいなぁ。

2014/02/15

大好きなシリーズ、第3弾。今回は、栗原一止のいる信州の「24時間365日対応」の本庄病院に、新しい女医がやってくる。
その医師は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しない。最先端の研究にも熱心で、それが医者の使命であると。「偽善者タイプの医者」といわれた一止は、新たな旅立ちを期待する。
と。

空気感がすごく好きで、奥さんも、住民たちも好きで、
でも次は違う舞台にうつるのかしら…。

2014/02/15

夏祭りに金魚の屋台を出す横田さん、東西主任の高校の時の教師、元ヤクザの島内老人という患者を見ようとしない小幡先生の真意とは……？
医者とひとくくりにしても、いろんな考えの人がいるんだなぁと改めて実感。１よりも２よりも３が好き。

2014/01/26

シリーズ第3弾

前作の涙ボロボロとは違い、新しい一歩を進んでいくことになる巻だった。次郎に屋久杉君、それにイチト。

イチトの送別会の場面、東西の顔が見えないことから、なぜ居ないかと問うところの描写や、東西の心情が目に浮かび特に良かった。
イチトと東西とのやりとりが見れないことが残念だが、東西もいい味をだしていて好きだった。
また、御嶽荘の男爵にも少し陽がさしてきたのか気になる。そして、最後に学士殿が帰ってきた。
次号も楽しみな作品、味わって読みすすめたい。