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サエズリ図書館のワルツさん(1) の商品レビュー

3.7

83件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2012/11/30

今から少し先の未来の、本を巡る、優しい物語。こんな未来は嫌だなあと思いつつも、そんな中でも本を愛する人がいることに、ほっとする。

Posted byブクログ

2012/11/12

とても大事なことを言っているということはわかるんだけど、 そのテーマに特に目新しいことは無く、 登場人物も典型的。 文体もやけに甘ったるく、一般本としてはどうなのかと思う。 素敵なイラストと栞ひもに★2つ。

Posted byブクログ

2012/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館が舞台の物語と聞いたら読まずにはいられなかった。 司書のことなど、かなり詳しく書いてあるなと思ったら作者の方は元図書館勤務だったそうで納得。 情報は端末から得るのが普通で、『本』というメディアが一般人には程遠く贅沢品となった時代というのもスパイスがきいていてよかった。 サエズリ図書館の司書ワルツさんと来館者の交流が優しく綴られていて次巻にも期待が高まる。

Posted byブクログ

2012/11/03

本が貴重品となった近未来での図書館。本が本として、電子データとしてでなく本として必要とされるかどうかは、個人的趣味として本の方が好きだけど、どちらにしても、図書館で借りるのでなく本屋で買う読者に支えられているんだろうと思う。私が死ぬまでは、まだ本の時代が続くと思うけど、それまでも...

本が貴重品となった近未来での図書館。本が本として、電子データとしてでなく本として必要とされるかどうかは、個人的趣味として本の方が好きだけど、どちらにしても、図書館で借りるのでなく本屋で買う読者に支えられているんだろうと思う。私が死ぬまでは、まだ本の時代が続くと思うけど、それまでも、それからも、良い読書をと言えるような、良い本が、良い物語が紡がれることを祈る

Posted byブクログ

2012/11/03

さえずり町のサエズリ図書館。 この時代では高級品とされる「本」を貸し出ししている図書館。 時代設定が非常に好みでした。さすが紅玉さん。 1ってことは続くんだな。楽しみたのしみ。 「だってみんな、本を愛してらっしゃるでしょう?」

Posted byブクログ

2012/11/01

最初は紅玉さんらしくないかなぁ、なんて思ってたんですけども、読み進めていくうちに、ああ、紅玉さんだなぁ、と。これからはこういう論争増えていくんですかね…。

Posted byブクログ

2012/10/26

図書館が舞台の小説と知って手に取りました。図書館での出来事が穏やかにのんびりと進んで行きます。ワルツさんも、丁寧で物腰の柔らかい人物ですが、決して自分を曲げない人で聡明な人です。図書館で本を探したり、オススメ本を紹介したりと何気ない日常を書いた本だと思ってましたが、書かれている時...

図書館が舞台の小説と知って手に取りました。図書館での出来事が穏やかにのんびりと進んで行きます。ワルツさんも、丁寧で物腰の柔らかい人物ですが、決して自分を曲げない人で聡明な人です。図書館で本を探したり、オススメ本を紹介したりと何気ない日常を書いた本だと思ってましたが、書かれている時代背景などがとても殺伐としていて、将来、こんな世の中になってしまうのだろうかと不安がよぎるほどでした。そして、特別探索司書という立場、図書館の内外に関わらず、どこにその本があるのか、持っている人物の居場所まで特定できしてしまうことも、一見便利に思えても、このことがまかり通るようになるのはイヤだなあと思った一冊でした。2巻がどうなるのか、続きは気になります。

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2012/10/23

(No.12-75) 近未来SF、YAです。 『カミオ(上緒)さんがくたくたに疲れて残業半ばで帰宅する途中、どうしても食べたくなったファストフード店の駐車場は満車。何の施設か分からない隣の駐車場に入れたことがきっかけで、初めてここが図書館だということを知った。サエズリ図書館。 ...

(No.12-75) 近未来SF、YAです。 『カミオ(上緒)さんがくたくたに疲れて残業半ばで帰宅する途中、どうしても食べたくなったファストフード店の駐車場は満車。何の施設か分からない隣の駐車場に入れたことがきっかけで、初めてここが図書館だということを知った。サエズリ図書館。 せっかくだから借りていかれたらいかが?と図書館代表司書のワルツ(割津)さんに薦められ、カミオさんは、私は本を読んだことがないと言えなかった。 私立の図書館だけれど利用料は要らないこと、サエズリ図書館の成り立ちと規則の説明を受け、利用者登録をしたカミオさん。 何を借りていいのか分からず、お勧めの本を選んでもらう。読書の習慣がないのであまり難しくないものをとのリクエストにワルツさんが薦めてくれたのが、海外児童文学の愛蔵版。 家で読み始めたときは、二週間で読み終えることが出来るのだろうかと不安になったのだが・・・。』 最初のうちは私たちと変わりない世界のような感じでしたが、これは起こりうる未来の世界なんだなと分かってきました。 支配者たちが焚書をしたことは現実の歴史にもあり、いくつかの小説にも書かれています。 でもこの話はそういうものとは違います。意図的に焚書などしなくても、本は無くなる可能性があるのだと教えてくれました。 しかしそういう世界で、本に執着する人たちもいる。 本はガラスケースに入れて展示し、一般人に触らせるなんてとんでもないと考える人。 本を誰にでも読めるものとして貸し出す人。 「アレキサンドリアを忘れるな」というフレーズが何度も出てきます。 穏やかなワルツさんが「なにがあっても、貸した本は返していただいています」と言うときの凄み。 連作短編ですが、徐々にこの世界のことやワルツさんのことが分かってきます。この世界は黄昏を迎えているのかもしれません。でもワルツさんは微笑んで「ようこそ、サエズリ図書館へ」と言うのです。 私は紅玉さんの本を読んだのは初めて。ものすごく本を愛している人なんだなと感じました。 以前図書館に勤務していたこともあるそうです。 本の題名に1が付いているということはシリーズとして続くのかな?もし次がでたら読みたいです。 本が好き、図書館が好きな方にお勧め! 最近はラノベの出版数が多すぎて到底チェックできず、この人の名前は知っていたのに読んだのは初めてです。 体裁がラノベというよりYAだったので、目に付きやすかったのが私にとってラッキーでした。拾い物をしたなとホクホク気分。(以前からのファンの方には申し訳ない) 著者紹介を読むと、「ミミズクと夜の王」でデビューした人だった。読んでないけど気になってたから著者名が記憶に残っていたんだわ。これは是非読まねばいけませんね!

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2013/05/29

2012.10.13 読了。 この本で描かれている近未来は、本好きにとっては(もちろん本に関してのみならず、それ以外の時代背景だってそうなんだけど)とてつもなくおそろしいと、思う。 けれども、そんな時代でも本は生きているのだと、本の質感や、それぞれに物語があることや、本のあたた...

2012.10.13 読了。 この本で描かれている近未来は、本好きにとっては(もちろん本に関してのみならず、それ以外の時代背景だってそうなんだけど)とてつもなくおそろしいと、思う。 けれども、そんな時代でも本は生きているのだと、本の質感や、それぞれに物語があることや、本のあたたかさを教えてくれる、とても優しい物語だと思った。

Posted byブクログ

2013/09/25

デビュー作がとってもよかったし、図書館が舞台では読まないわけにはいきません。 でもこれ、未来の話で、そこでは出版点数がものすごく少なくなっていて、紙の本は1冊がサラリーマンの平均月収を越える値段。つまり嗜好品です。 ほとんどの人が端末でテキストを読み、本は金持ちの贅沢と認識して...

デビュー作がとってもよかったし、図書館が舞台では読まないわけにはいきません。 でもこれ、未来の話で、そこでは出版点数がものすごく少なくなっていて、紙の本は1冊がサラリーマンの平均月収を越える値段。つまり嗜好品です。 ほとんどの人が端末でテキストを読み、本は金持ちの贅沢と認識している。 そんなことありえないでしょう。市民が本に飢えないなんてありえない。なのでこの物語の静かな進行はリアリティが感じられません。

Posted byブクログ