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サエズリ図書館のワルツさん(1) の商品レビュー

3.7

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    2

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2016/05/17

【収録作品】第一話 サエズリ図書館のカミオさん/第二話 サエズリ図書館のコトウさん/第三話 サエズリ図書館のモリヤさん/第四話 サエズリ図書館のワルツさん  *確かに、本はテキストが命だとは思う。でも、質量を伴った「本」の存在感はなにものにも代えがたいものがある。本が好きだと再確...

【収録作品】第一話 サエズリ図書館のカミオさん/第二話 サエズリ図書館のコトウさん/第三話 サエズリ図書館のモリヤさん/第四話 サエズリ図書館のワルツさん  *確かに、本はテキストが命だとは思う。でも、質量を伴った「本」の存在感はなにものにも代えがたいものがある。本が好きだと再確認させてくれた。

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2015/12/13

本が手の届かない存在になった時に、本を愛するものたちはどうなってしまうのか。ここに収められた物語を読みながら、自分自身に当てはめて想像を巡らせてしまう、そんな読書マニアのための一冊と言えるかもしれない。著者らしい、童話的というか寓話的というかの雰囲気を持ちつつ、このちょっと不思議...

本が手の届かない存在になった時に、本を愛するものたちはどうなってしまうのか。ここに収められた物語を読みながら、自分自身に当てはめて想像を巡らせてしまう、そんな読書マニアのための一冊と言えるかもしれない。著者らしい、童話的というか寓話的というかの雰囲気を持ちつつ、このちょっと不思議な世界観を、いきなりまとめて設定説明するのではなく、少しずつ見せていくことで読者の好奇心を刺激する構成も見事。派手さは無いが、じんわりと心に染みてくる読書になった。

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2015/06/03

本を読まなくなった世界。私も少し前まで、電子書籍があればいいやと、なんとなく、そんな風に思っていました。そんな時ふと、上緒さんのように(事故は起こしていないですが)図書館による機会があり、自分でも驚くほどドキドキでしたのです。実物をみて、本を選ぶ、探す、という行為が一種の冒険のよ...

本を読まなくなった世界。私も少し前まで、電子書籍があればいいやと、なんとなく、そんな風に思っていました。そんな時ふと、上緒さんのように(事故は起こしていないですが)図書館による機会があり、自分でも驚くほどドキドキでしたのです。実物をみて、本を選ぶ、探す、という行為が一種の冒険のようでした。これから、この本のように電子書籍が広く出回り紙の本は高価な物になるだろうと聞きます。それがどの位未来なのか想像もまだできませんが、本は消えず、やっぱり残るでしょう。私も、残したいと思います。私の死んだあとにもあるように。

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2015/03/31

紙の書籍が好きな人間にとっては切実に、しかし期待に満ちて読み進めることができた。 どんな時代にも本を愛する人はいるのだろうなぁ。

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2014/12/14

ティーン向けの小説でしょうか? 未来小説でもあります。 世界戦争ですべてのものが汚染され、文化も破壊された世界。本物の紙で作られた本というのは、もはや贅沢品でほとんどすべてがパソコン上の本に成ってしまった世界。そこで、父の遺産である膨大な図書で私設図書館を開いている。ワルツさん。...

ティーン向けの小説でしょうか? 未来小説でもあります。 世界戦争ですべてのものが汚染され、文化も破壊された世界。本物の紙で作られた本というのは、もはや贅沢品でほとんどすべてがパソコン上の本に成ってしまった世界。そこで、父の遺産である膨大な図書で私設図書館を開いている。ワルツさん。本に関係ないと思っていた人々が本を好きになってゆく。。。。

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2014/11/29

紙の書籍を気軽に読めない世界は嫌だけれど サエズリ図書館に行ってワルツさんの オススメ本を読んでみたいなと思いました。

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2014/10/18

図書館本。本がなかなか手に入らなくなった世界を舞台の中で、図書館のお話。 電子書籍は興味ありますが使ったことありません。便利だとは思いますが本の重みやページをめくる感じは、そのストーリーをドキドキさせてくれるスパイスだと思うので紙の本亡くならないでほしいなぁ。著者の本を愛する気持...

図書館本。本がなかなか手に入らなくなった世界を舞台の中で、図書館のお話。 電子書籍は興味ありますが使ったことありません。便利だとは思いますが本の重みやページをめくる感じは、そのストーリーをドキドキさせてくれるスパイスだと思うので紙の本亡くならないでほしいなぁ。著者の本を愛する気持ちが溢れた素敵な1冊だと思います。「よい読書を。」

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2014/08/16

本を読む楽しみは、いつまでも変わらない。 短編集。読み進めるうちに、どんな世界なのかわかってくる。最初は「?」くらいだったけど、状況わかって「!」となった。私もワルツさんみたいな能力ほしいわー、とか思って読んでいたけど、カラクリがわかったらそんなこと言えない感じ。 本という形...

本を読む楽しみは、いつまでも変わらない。 短編集。読み進めるうちに、どんな世界なのかわかってくる。最初は「?」くらいだったけど、状況わかって「!」となった。私もワルツさんみたいな能力ほしいわー、とか思って読んでいたけど、カラクリがわかったらそんなこと言えない感じ。 本という形があるものだから、よいこともある。本好きの人は、きっとわかってくれると思う。

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2014/06/22

なにしろ図書館大好きだし、 作者が「ミミズク」の紅玉 いづきだし、 気になっていたわけだ、「サエズリ図書館」。 で、 いつもお世話になっている東村山図書館でみつけて、 わーい♪と読みだしたんだけど、 こりゃー、びっくりだっ! いや、褒めてんの。面白かったよ! 四つ話が入...

なにしろ図書館大好きだし、 作者が「ミミズク」の紅玉 いづきだし、 気になっていたわけだ、「サエズリ図書館」。 で、 いつもお世話になっている東村山図書館でみつけて、 わーい♪と読みだしたんだけど、 こりゃー、びっくりだっ! いや、褒めてんの。面白かったよ! 四つ話が入っている。 読み始めて、最初はほんのチラッとしか書いてないので、 あまり気にならないんだけど、 少しずつ少しずつ、わたしたちが知っている「日常」と この物語世界とが「違うようだ」とわかっていく。 ほじめのうちは、 「本」の「あり方」が違うだけかと思ってたんだけど、 どうもそれだけじゃなさそうな感じが、じわじわと染み出して、 最後の話では、ドカンと世界を覆される。 これは、すごいや。 好きな子は、はまるだろうな。 作者さんは、図書館の司書さんだったそうです。 図書館への愛があふれています! 中学・高校の学校図書館にぜひ! で、ふと、中学んときに読んだ筒井康隆を思い出した。 「幻想の未来」という文庫だったんだけど、 すごーくシュールで、気持ち悪く、でも目をそらすことを許されない感じで、 変に癖になる麻薬のような本だった。 あんなグロテスクな感じは、この「ワルツさん」にはないんだけど、 なんつーか、直面している「危機」は同じものだと感じる。 世の中すごーく便利になって進歩したと思ってたのに、 ぐるっとまわって、結局、同じところに還ってきたのかな、みたいな。 21世紀はじまったのにね。まいったなあ。。。

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2014/05/14

未来の、本がものすごく貴重になった世界の話 本が今の本の形になってからそれほどたっていないと言われても、本が本の形をしていないというのは、なんかもったいない 内容の充実を期待させる重さ、読み進めるワクワクとともにページをめくるときの紙の感触、時折挿し絵を伴って立ち上がる活字と組...

未来の、本がものすごく貴重になった世界の話 本が今の本の形になってからそれほどたっていないと言われても、本が本の形をしていないというのは、なんかもったいない 内容の充実を期待させる重さ、読み進めるワクワクとともにページをめくるときの紙の感触、時折挿し絵を伴って立ち上がる活字と組の美しさ、紙とインクと空気のにおい、目の前の手の中に物語がある感触を味わえないなんて、なんてもったいない  字面を追うことなく端末で認識してしまう言葉は、情報のカプセルなだけの役割しか持たなくなるのかもしれない それでも、言葉は道具ではあるけれど、意図を伴うものだからこそ、大事にあつかわれるべきだと思う

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