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おもかげ復元師 の商品レビュー

4.5

60件のお客様レビュー

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2025/11/24

この本は東日本大震災で多くの遺体を復元された納棺師のお話です。納棺師、私は映画「おくりびと」を見るまでそう言う職業があることを知りませんでした。とても普通の人では出来ないと思います。遺体をきれいに復元しお化粧を施し最後のお別れをさせてくれるすごい人です。私にはとうてい出来ません。...

この本は東日本大震災で多くの遺体を復元された納棺師のお話です。納棺師、私は映画「おくりびと」を見るまでそう言う職業があることを知りませんでした。とても普通の人では出来ないと思います。遺体をきれいに復元しお化粧を施し最後のお別れをさせてくれるすごい人です。私にはとうてい出来ません。この作者の笹原さんが納棺師としてさまざまな経験をされた事を紹介してくださった前半部分、特に印象に残ったのは「死の体験が切ないほどわたし、人にやさしくできるようになりました。死は不幸なことじゃないよって~最初の時より強くなったでしょ

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2024/12/12

N880 東日本大震災発生後まもなく沿岸地域に入り、津波や火災で大きな損傷を受けた遺体を生前の姿に戻す「復元ボランティア」に貢献した納棺師、笹原留以子さんの本。 「死との向き合い方を知っておくことは、生を知ることでもある。」P.6 看護学生に是非読んでほしい1冊!

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2024/10/24

小川糸さんのエッセイを読んでいて知り、図書館で借りてみた。 著者の職業である「納棺師」は、病気や事故などで生前の姿とは大きく変わってしまったご遺体の復元も行う。その時のエピソードをまとめた一冊。 小川さんも書いてらっしゃったが、もう涙なしでは読めない。 わたし自身今年に母、4...

小川糸さんのエッセイを読んでいて知り、図書館で借りてみた。 著者の職業である「納棺師」は、病気や事故などで生前の姿とは大きく変わってしまったご遺体の復元も行う。その時のエピソードをまとめた一冊。 小川さんも書いてらっしゃったが、もう涙なしでは読めない。 わたし自身今年に母、4年前に父を亡くしているから、身近で、切実で。 特に、著者が東日本大震災で復元納棺師としてボランティアをした様子は壮絶だった。 あの日、わたしは海外にいて、その時を体験していないからか、被害の少ない土地に住んでいるからか、なんというか少し距離があるというか、悪く言えば他人事みたいなところがあった。 テレビなどで、映像や生き残った人々の声を聞くことはあって、未曾有の大災害であることは分かっていると思っていた。 でも、真実、ちゃんと分かっていなかった。ごめんなさい、と思った。 公になかなか語られないことが、この本には記してある。それでもだいぶんオブラートに包んでいると思う。 それが透けて見えるから、胸に迫った。 ご遺体の復元は、家族の了承がなければ出来ない。 震災から9日目、著者が初めて陸前高田の安置所で見た3歳くらいの女の子、その変わり果てた姿を戻してあげたかった、けれど出来なかった。自分なら生前の可愛い姿に戻してあげられるのに、法律の壁が立ちはだかり、出来なかった。 どんどん増えていくご遺体の復元ボランティアを続けながら、子供たちのなきがらの復元が増えて来た時、彼女の脳裏にはあの3歳の女の子の姿がよみがえり、感情が抑えきれなくなってしまう。 無力だった自分。どうして出来なかったのか、どうして強引にでも戻さなかったのか。 知人で一緒に被災地を回った僧侶に訴えると、彼は言う。 「起きたことを変えることはできません。その子を大切に思い続けることができれば、戻してあげられなかったご縁も、またご縁ではないですか。ご縁には、本当に色々なものがある。これをひとつのご縁と考えて、一緒に進んでいきましょう」 その言葉を聞いた彼女は、もうこんな後悔をしないようにしよう、そう思えるためのご縁にしよう。 同じ後悔をしないためには、今の自分ができることを精一杯やろう。あの女の子はそのことを教えてくれた、そうすれば、この悲しい縁を、かけがえのない縁にできる。復元ボランティアを支えてくれていたのは、あの女の子だ、そう彼女は言い切る。 どんなご縁も、自分次第で変えることができる。 わたし自身はっとした。 この本は末長く読み継がれて欲しい。

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2024/05/30

岩手県で納棺師をされている笠原さんが、東日本大震災の時に被災地でボランティアとして300人以上のご遺体の復元をされていた際の記録。 とにかく心揺さぶられるのだけど、その感情を言語化するのが難しい。 感服するしかない。

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2022/08/02

こんなに泣いた本は無いかもしれない。特に震災のときのお話は、つらくてつらくて、現場は想像を絶するものだったのだろうと苦しくなった。ちゃんと悲しむ、しっかり泣くということの大事さ、その為には純粋に悲しめる状況になければいけないこと。本当に素晴らしいお仕事だし、出来る人は本当に少ない...

こんなに泣いた本は無いかもしれない。特に震災のときのお話は、つらくてつらくて、現場は想像を絶するものだったのだろうと苦しくなった。ちゃんと悲しむ、しっかり泣くということの大事さ、その為には純粋に悲しめる状況になければいけないこと。本当に素晴らしいお仕事だし、出来る人は本当に少ない貴重な存在。震災の時に、いつ死ぬか分からない、だから今の瞬間を悔い無く生きたいと強く感じたのに、日常に戻るにつれて明日があるのが当たり前になって先延ばしにしてしまったりする。改めて、明日はない可能性があることを思い出させてもらった。

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2022/07/29

読み始めたら一気読み。 なんか生半可な気持ちで読めない、とずっと積読してしまったけど、やっぱりそうだった。 終盤の震災ボランティアの章は読むのも苦しかったけど、こういう人たちがいたから、安らかな最期の別れを迎えられた人もいたんだろうと、すこし温かな気持ちになれた。 尊い仕事、役割...

読み始めたら一気読み。 なんか生半可な気持ちで読めない、とずっと積読してしまったけど、やっぱりそうだった。 終盤の震災ボランティアの章は読むのも苦しかったけど、こういう人たちがいたから、安らかな最期の別れを迎えられた人もいたんだろうと、すこし温かな気持ちになれた。 尊い仕事、役割。 でもそこには確かな強い覚悟があるよね。

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2021/06/02

納棺師という職業は、映画の影響で広く世間に知られたが、復元納棺師という存在は、著者である笹原さんの「おもかげ復元師の震災絵日記」で初めて知った。 先に「おもかげ復元師の震災絵日記」を読んで、もっと笹原さんのことを知りたい。と思い、この本を読んだ。 ほぼ全編、泣きながら読んだ。 ...

納棺師という職業は、映画の影響で広く世間に知られたが、復元納棺師という存在は、著者である笹原さんの「おもかげ復元師の震災絵日記」で初めて知った。 先に「おもかげ復元師の震災絵日記」を読んで、もっと笹原さんのことを知りたい。と思い、この本を読んだ。 ほぼ全編、泣きながら読んだ。 悲しみの涙、感動の涙、感謝の涙。。 色々な感情のもとでの涙。 壮絶な体験をされた方々のご遺体は、かなりのダメージを受け、言葉通り、変わり果てた姿だったと思う。 家族だと判明した後も、「これは家族ではない。家族は生きているかもしれない」と、現実を否認する方向に思考が動く。 そんな中、笹原さんのおかげで、多くの方々が、幸せなお別れがきちんとできたと思う。 ありがたい。。ほんとうに尊い魔法。。 (仕事とか、技術とか、施術とか、そういった言葉にはしたくなかったので、魔法と書いた) 最後の『おばあちゃんの魔法』がとても印象的だった。 お孫さんを亡くされたおばあさまが、著者にかけた魔法。 とても暖かく、とても優しく、とても強い魔法。 遺族であるおばあさまも、とても辛い状況のはず。 強さと優しさと。。 それが、著者に伝播していったのだろう。。 「抜苦与楽」とは、このことを言うのだろうと。。 生と死は表裏一体。 あらためて、それを感じる今です。

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2020/05/28

きちんと死を体験する手助けをする著者は、生きることを大切にしてくれる手助けもしてくれているようだ。 大変な仕事で、尊敬します。

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2020/05/05

復元師という職業。 殆どの人が知らずに生きていると思う。 私は正直この仕事はできない。怖い、どうすればいいのかわからないという気持ちの方が先に出てきてしまうだろう。 著者の笹原留衣子さんは震災前からこの職業で生きてきた。 震災ではボランティアで自分の身を削って東北の方々のために動...

復元師という職業。 殆どの人が知らずに生きていると思う。 私は正直この仕事はできない。怖い、どうすればいいのかわからないという気持ちの方が先に出てきてしまうだろう。 著者の笹原留衣子さんは震災前からこの職業で生きてきた。 震災ではボランティアで自分の身を削って東北の方々のために動いた。 この人の原動力には本当にため息が出るし、私もこんな人になりたい。かっこいい女性、いつかお会いしたいです。

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2018/12/18

軽々しくレビューを書けない本ではありますが、これだけ重厚なドキュメントを美しい光を当てて書いてくれて、僕らにはひたすら感動を届けてくれて本当にありがとう。実際に目の当たりにしたら居たたまれないし、その場にいたら、臭いや視覚からの刺激、人の想いを背負い込む苦しさに耐えられるわけもな...

軽々しくレビューを書けない本ではありますが、これだけ重厚なドキュメントを美しい光を当てて書いてくれて、僕らにはひたすら感動を届けてくれて本当にありがとう。実際に目の当たりにしたら居たたまれないし、その場にいたら、臭いや視覚からの刺激、人の想いを背負い込む苦しさに耐えられるわけもないので、あくまで他人事の後追いで感動している後ろめたさが付きまといます。 遺体を復元して、元の面影に体面して初めて家族の死に向き合う事が出来る。これは本当に頷けます。愛しい家族が変わり果てている姿を見ているのは本当に辛いと思います。生きている時の姿をしのぶ事が出来る位に復元して貰えるのはありがたい事です。穏やかな顔と対面したいのは皆が思うことでしょう。 数多くの家族の別れを見守った本書は、ひたすら泣けてきますがお涙頂戴の安っぽい物語とは違います。もしもの自分に置き換えてしまって泣ける感じです。 家族と過ごす一瞬一瞬を大事に過ごそう決意を新たにしてくれる本です。

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