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おもかげ復元師 の商品レビュー

4.5

58件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

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2014/09/15

何故ここまで、 他人のために尽くせるのか。 分からないうちに 亡くなった人々に対し、 大きな優しさを持って 最善を尽くされている。

Posted byブクログ

2014/10/03

図書館/やさしい気持ちに溢れた、すてきな本でした。前半は納棺師としてこれまで携わってきた納棺の場、後半は東日本大震災で復元ボランティアをしたことについて書かれています。何も知らないわたしが想像したってたくさんたくさん及ばないけど、それでもひとつひとつの納棺の場面に、温もりを感じる...

図書館/やさしい気持ちに溢れた、すてきな本でした。前半は納棺師としてこれまで携わってきた納棺の場、後半は東日本大震災で復元ボランティアをしたことについて書かれています。何も知らないわたしが想像したってたくさんたくさん及ばないけど、それでもひとつひとつの納棺の場面に、温もりを感じることができた気がしました。笑い皺を辿ったり(表情筋)、硬直の解き方ひとつ、ご遺族への声かけ、そういった基本的なことも、見直すきっかけになりました。

Posted byブクログ

2013/11/19

物語になってるかと思いきや、違ってた。2.3ページにつき一つの短いエピソード。 短すぎて描写が伝わってこなかった。 なんだかもっと深いものを想像しただけに残念。

Posted byブクログ

2013/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

亡くなられた方を見送る現場で、故人を安らかな表情に復元し、お身体を清らかにして棺にお納めする「納棺師」である筆者が触れた様々なご家族の様子。 暖かく人間味のある、とても優しい心遣いが感じられる文章は、とても優しい気持ちになります。 最愛の方をしっかりと見送る(死を受け入れる)ということ、そして感情を素直に出すことの大切さを考えさせられます。

Posted byブクログ

2013/09/17

涙がぼろぼろと止まらなかった。 生あるもの必ず死は訪れるものだが、旅立つときに旅立つ側と見送る側が死を受け入れてはじめて美しい別れとなる。 死を認めたくないながらも、思い出を噛みしめて目一杯悲しみ、死を受け入れ、明日へ向かっていく。その別れの場を創るために尽力する納棺師という仕事...

涙がぼろぼろと止まらなかった。 生あるもの必ず死は訪れるものだが、旅立つときに旅立つ側と見送る側が死を受け入れてはじめて美しい別れとなる。 死を認めたくないながらも、思い出を噛みしめて目一杯悲しみ、死を受け入れ、明日へ向かっていく。その別れの場を創るために尽力する納棺師という仕事に頭が下がった。 本書はそんな納棺師である筆者の純粋なまでに相手を思う気持ちが痛いほど感じられるエピソードばかりだった。筆者のどんな状況でも相手を思いやる気持ち、しかも無為自然に行う姿勢、本当にすごいことだと思った。そんな筆者だからこそ、多くの人の心の掛け橋になれたのだろうなと思った。 とはいえ、時には心が折れそうになる筆者もいて、そんな彼女を支える周囲の思いやりもまた心が温まった。人のつながりってほんとに素敵だと感じられる良本だった。 どの話も胸が締め付けられながらも感動するものばかりであったが、終章で筆者に優しく声をかけたおばあちゃんの話は何とも言えないぐらい感動した。人ってどんな窮地にいても他者へ優しくできるんだな。 是非たくさんの人に読んでもらいたい。

Posted byブクログ

2013/08/31

ボロ泣きしながら読みました。 震災以前のお仕事の話でも泣いてしまいましたが、やはり震災時のボランティアでのお話は読んでいて辛くなるほどです。 私も身近な人を震災で亡くしました。顔を見ずにお別れしたことを未だに少し後悔しています。本を読んであのとききちんとお別れ出来れば…なんて考え...

ボロ泣きしながら読みました。 震災以前のお仕事の話でも泣いてしまいましたが、やはり震災時のボランティアでのお話は読んでいて辛くなるほどです。 私も身近な人を震災で亡くしました。顔を見ずにお別れしたことを未だに少し後悔しています。本を読んであのとききちんとお別れ出来れば…なんて考えてしまいました。 死に関わるお仕事の尊さを改めて考えさせられます。

Posted byブクログ

2013/08/04

(2013.08.02読了)(2013.07.24借入) 【東日本大震災関連・その124】 亡くなられた方の死因によって遺体の状態はさまざまです。(見た事があるわけではないのですが) 自然死、病死、交通事故、溺死、圧死、首吊り自殺、飛び降り自殺、毒を飲んでの自殺、地震、津波、洪水...

(2013.08.02読了)(2013.07.24借入) 【東日本大震災関連・その124】 亡くなられた方の死因によって遺体の状態はさまざまです。(見た事があるわけではないのですが) 自然死、病死、交通事故、溺死、圧死、首吊り自殺、飛び降り自殺、毒を飲んでの自殺、地震、津波、洪水、等、穏やかな顔だったり、苦痛にゆがむ顔だったり、損傷を受けていたり、時間の経過によって、色が変わったり、蛆が湧いたり、腐敗が進んで臭いがきつかったり、・・・。 遺族の方は、穏やかな顔、笑顔、生前の一番いい顔で送り出したい。 特に、事故死、震災死、等の場合、損傷を受けた状態のままでは、小さい子供や女性には、とても見せられないと、死を確認できないまま、肉親と別れなければ、ならないため、心の区切りがつけられない、ということがあるようです。 亡くなられた方の面影を復元して、遺族の方に、しっかり死に顔と向き合ってもらい、一時思い出を語りあって、しっかり心の区切りをつけてもらう、というのが、この著者の仕事です。 顔や体を復元するだけではなく、心の区切りをつけてもらうための、演出をいろいろ工夫されているようです。顔の化粧を手伝ってもらったり、ラヴレターを書いてもらって、棺の納めたり。 第五章までは、東日本大震災前のいろいろなエピソードを綴っており、第六章からは、東日本大震災での体験を綴っています。 泣いてしまいそうなエピソードが、沢山ありますので、ハンカチを用意して、読むことをお勧めします。 【目次】 はじめに 第一章 かけがえのない瞬間だからこそ 第二章 肉体が滅びるということ 第三章 見送りの現場で 第四章 天使たち 第五章 最後の言葉 第六章 あの日。3・11 第七章 復元ボランティア 第八章 支えられて おわりに ●腐敗(33頁) 人は心臓が止まると、腐敗現象が始まります。「におい」「肌の色」「死斑」「著しい乾燥」「体液が出る」「血が出る」「膨張する」「水疱」などなど、いろんな変化を起こします。すべての現象には、きちんと理由があります。わたしは納棺の時間に、ご家族がびっくりされないように、現象の意味を順を追って説明します。 ●うなる(46頁) 「なきがらがうなる」ことがある。 でも、怪奇現象ではありません。故人の身体を起こすことで、たまっていた胃のなかのガスが、気道を通って声帯に触れ声になる、というメカニズムです。 ●心の整理(73頁) 言葉に出すことで、人は心の整理ができます。言葉には、そういう力があります。 ●大震災(136頁) 電気、水道、ガスというライフラインがすべてストップして、車のガソリンもいつ底をつくかわからない。この状況の中、どう生き抜いていくか。頭はそのことだけに向かっていました。 ●事故死・自殺(156頁) 事故死や自殺で、死後長時間が経過したなきがらは、納体袋から出さずにそのまま棺に入れられ、家族と対面することなく火葬されることも少なくありません。警察や葬儀会社さんもそうアドバイスすることが多い。見るに堪えないことがほとんどだからです。しかし、そうはしないのがわたしの主義です。なぜなら、絶対に最後にいいお別れをしてほしいから。在りし日の姿をみれば、家族はちゃんとお別れがいえるのです。 ☆関連図書(既読) 「納棺夫日記」青木新門著、文春文庫、1996.07.10 「遺体-震災、津波の果てに-」石井光太著、新潮社、2011.10.25 「心のおくりびと 東日本大震災復元納棺師」今西乃子著・浜田一男写真、金の星社、2011.12. 「墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便」飯塚訓著、講談社+α文庫、2001/04 「墜落現場 遺された人たち―御巣鷹山、日航機123便の真実」飯塚訓著、講談社+α文庫、 2005/07 「喪の途上にて」野田正彰著、岩波書店、1992.01.24 「わが街」野田正彰著、文芸春秋、1996.07.20 (2013年8月4日・記) (「BOOK」データベースより)amazon なきがらに笑顔を戻し、遺族の深い悲しみを、生きていく力に変える。東日本大震災後、300人以上をボランティアで復元した女性納棺師が綴る、生と死のドラマ。

Posted byブクログ

2013/07/13

本当に素晴らしい本に出会えました。 おもかげ復元師 笹原留似子さんという 心やさしく、立派な方の存在を知ることができ そのご活躍の様子や笹原さんを通して震災のすざましい現実と 多くの人の命が奪われたこと。 死とどう向き合っていくのか? そして、いかに生きていくべきなのか考えさせら...

本当に素晴らしい本に出会えました。 おもかげ復元師 笹原留似子さんという 心やさしく、立派な方の存在を知ることができ そのご活躍の様子や笹原さんを通して震災のすざましい現実と 多くの人の命が奪われたこと。 死とどう向き合っていくのか? そして、いかに生きていくべきなのか考えさせられました。 大切な大切な人との別れの時、わたしもしっかり見送りたいと思いました。 笹原さんのような方に見送っていただけるといいなと思いました。 それがかなわなくても、この本に出会えたことで いいお別れができそうです。

Posted byブクログ

2013/06/28

映画「おくりびと」で知られる納棺師 笹原留似子さんは遺族と共に納棺する「参加型納棺」を行っていた。 そして3月11日、震災が起こる。笹原さんは身元不明の女の子の遺体を復元してあげられなかった後悔から、震災で亡くなったかたの復元ボランティアをはじめる。 涙無しでは読めない一冊

Posted byブクログ

2013/06/12

読み手にも配慮されて、やさしい文章です。読むたびに、優しさや愛情や苦しみに涙しました。読んで良かった。 遺体と向き合えることは大切ですね。いつか来たるときには、最後にきちんとお別れが出来ますように。

Posted byブクログ