1,800円以上の注文で送料無料

おもかげ復元師 の商品レビュー

4.5

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/03/18

被災地でもボランティアとして御活躍された、「復元納棺師」笹原さんの本。 『絵日記』の方と合わせて読むと、ここに描かれている情景がよりよく理解できるような気がします。 人としての最後のお別れの場に、笹原さんのような方が寄り添ってくれるのならば、多くの人々が多少なりとも癒され救わ...

被災地でもボランティアとして御活躍された、「復元納棺師」笹原さんの本。 『絵日記』の方と合わせて読むと、ここに描かれている情景がよりよく理解できるような気がします。 人としての最後のお別れの場に、笹原さんのような方が寄り添ってくれるのならば、多くの人々が多少なりとも癒され救われるのではないかと思う。

Posted byブクログ

2013/03/08

決して人前で読んではいけない本。電車の中で、目に涙をため、鼻をすすりながら読んでしまった。 亡くなった人と残された人が心をつなげて向き合えるように、遺体の損傷を生前と同じように復元していく納棺師である著者。 ページをめくればめくるほど、改めて東日本大震災の壮絶さを感じさせた。 ま...

決して人前で読んではいけない本。電車の中で、目に涙をため、鼻をすすりながら読んでしまった。 亡くなった人と残された人が心をつなげて向き合えるように、遺体の損傷を生前と同じように復元していく納棺師である著者。 ページをめくればめくるほど、改めて東日本大震災の壮絶さを感じさせた。 また、著者の仕事への姿勢と優しさが伝わってくる。

Posted byブクログ

2013/02/16

個人の表情をなるべく生前に近づけるように整え、遺族とのつながりを持たせる参加型納棺を生業とする筆者。彼女が経験した多くの現場での出来事をスケッチし、優しく温かい筆致で綴った前半からは、死が決して悲しいことではなく、心をつなげて送ってあげる大切さを感じる。そして震災から被災地で遺体...

個人の表情をなるべく生前に近づけるように整え、遺族とのつながりを持たせる参加型納棺を生業とする筆者。彼女が経験した多くの現場での出来事をスケッチし、優しく温かい筆致で綴った前半からは、死が決して悲しいことではなく、心をつなげて送ってあげる大切さを感じる。そして震災から被災地で遺体の復元ボランティアを始める後半には言葉がなかった。しかしどんな状態になっても、個人を遺族の元に迎えられるようにして、送り出せることは同じ。自分の大切な人が最期を迎えた時はどうだろうか、ということも考えてしまった。

Posted byブクログ

2013/02/13

震災ボランティアに、おもかげ復元師なる職業があることを初めて知った。 震災のことを生々しく思い出した。あの日から二年ちかくたつけれど、初めて知ることもあり。 知ること、忘れないこと、これからも続けていこうと思う。

Posted byブクログ

2013/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

亡くなった人と残された人がちゃんと向き合うことができるように、 遺体の損傷や死後の現象をケアをされている筆者。 東日本大震災の時は、ボランティアで寝る間も惜しむほどのケアをされていたそうです。 記述されていること自体もとても感動的なエピソードばかりなのですが、 それにも増して筆者の優しさに心を動かされます。

Posted byブクログ

2013/01/16

人間の死というものは必ずつきものです。 表面的にはわかってはいるのですが、いざ!という心の持ち方は必要なのかもしれないなぁ・・・ なんて感じてしまいます。 こんなお仕事をなさってる方もいらっしゃるのに学びでした♪

Posted byブクログ

2013/01/14

「おもかげ復元師の震災絵日記」で知った笹原さんの働き。震災後の過酷な遺体安置所での精魂込めた働きに頭が下がる。執念ともいえる、その凄まじさなのに、それを遥かに超える温かさ、やさしさ、思いやりに満ちている。自分の弱さを知りつつ、強くあろうとする、素晴らしい人だと思う。そして、その働...

「おもかげ復元師の震災絵日記」で知った笹原さんの働き。震災後の過酷な遺体安置所での精魂込めた働きに頭が下がる。執念ともいえる、その凄まじさなのに、それを遥かに超える温かさ、やさしさ、思いやりに満ちている。自分の弱さを知りつつ、強くあろうとする、素晴らしい人だと思う。そして、その働きは。多くの人に支持され、支えられる。そのことへの感謝も、もちろん忘れない。人と人、心と心の繋がりの大切さと希望を心に灯してくれる1冊。

Posted byブクログ

2013/01/13

第一回静岡書店大賞・特別賞受賞作(賞の対象は小説と児童書の二部門だったが、それでもこの本を推す声が多いことから特別賞となった)。死者とそれを見送る人々の間を取り持つ納棺師の仕事を通して、取り返しのつかない喪失となんとか向き合うための大切なことが語られている、と思った。実を言えば、...

第一回静岡書店大賞・特別賞受賞作(賞の対象は小説と児童書の二部門だったが、それでもこの本を推す声が多いことから特別賞となった)。死者とそれを見送る人々の間を取り持つ納棺師の仕事を通して、取り返しのつかない喪失となんとか向き合うための大切なことが語られている、と思った。実を言えば、手記というのはどうも我田引水な感じがすると個人的に思っていて読むのは苦手なんである。しかし東日本大震災の被災地で死者の復元ボランティアに携わった日々を綴った第六章以降には、只々圧倒された。 (現実を直視させることが一概にいいとは言えなくて、辛さを抱え込んでいる人の気持ちにより添ったケアがその心をほぐしていくんだな、と感じた。)

Posted byブクログ

2012/12/21

最初から最後まで泣きっぱなし。 短い区切りでたくさんのエピソードがあり、人それぞれが抱える状況の違いにいろいろ考えさせられる。

Posted byブクログ

2012/11/29

震災では多くの命が消えていきましたが、老若男女誰の人生も壮大なドラマがあって、誰の命も尊重されるべき筈…改めて命の重さと尊さを考えました。 他人に「死ね」と簡単に言える人に読んでもらいたい。 納棺師という想像を絶する過酷な職業。著者のプロ意識が凄い。 いい本でした。

Posted byブクログ