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百年法(下) の商品レビュー

4.1

309件のお客様レビュー

  1. 5つ

    100

  2. 4つ

    131

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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2013/03/31

不老不死自体はファンタジーですが、この本の内容は結構リアルです。もしそうなったら現実的にあるかもと思わせ、上下巻一気に読めました。ただ時代が一気に飛ぶので、なんでそうなった?と思う点もあって、そこはちょっと消化不良。映画化しても面白いかも。

Posted byブクログ

2013/03/31

不老になれる技術により、寿命が半永久となった日本での話。やがて人口が増えすぎ、若い世代の就職難といった現代社会と同じような問題に直面する。 そこで登場するのが、不老になった人々に対し、(約)100年という寿命を法的に定める「百年法」であった。 上巻では法が制定されるまで、下巻で...

不老になれる技術により、寿命が半永久となった日本での話。やがて人口が増えすぎ、若い世代の就職難といった現代社会と同じような問題に直面する。 そこで登場するのが、不老になった人々に対し、(約)100年という寿命を法的に定める「百年法」であった。 上巻では法が制定されるまで、下巻では制定後のさらなる問題が描かれる。ファンタジーではあるが、描かれる問題、そして答えは現代の日本が抱える問題そのものである。 未来を担う新しい世代のための、現役世代が不利益を被る。そんな大人な対応を、現代の日本人ー無論、私も含めてーはすることができるだろうか。

Posted byブクログ

2013/03/31

権力は腐敗する。 形あるものは壊れる。 生きるものはいずれ死ぬ。 そういう当たり前の事は受け入れていかなきゃ仕方ない。 百年法の適用を拒否した人々が暮らす拒否者ムラ。 全身の臓器に同時多発的にガンが発生するSMOC。 独裁者の陰で暗躍するおぞましい野望。 一国の指導者はどの...

権力は腐敗する。 形あるものは壊れる。 生きるものはいずれ死ぬ。 そういう当たり前の事は受け入れていかなきゃ仕方ない。 百年法の適用を拒否した人々が暮らす拒否者ムラ。 全身の臓器に同時多発的にガンが発生するSMOC。 独裁者の陰で暗躍するおぞましい野望。 一国の指導者はどのように在るべきかを描いた作品。

Posted byブクログ

2013/04/09

「不老不死」人間にとって永遠のテーマのように思われがちだし 財力、権力を持った人間は憧れるのかもしれないけど、永遠に生き続けるのって結構辛いと思う。ユニオン(低所得者用の職安のような制度)に入っている人ならなおさらそう感じるんじゃないかな。3ヶ月のローテーションでやりがいの無い労...

「不老不死」人間にとって永遠のテーマのように思われがちだし 財力、権力を持った人間は憧れるのかもしれないけど、永遠に生き続けるのって結構辛いと思う。ユニオン(低所得者用の職安のような制度)に入っている人ならなおさらそう感じるんじゃないかな。3ヶ月のローテーションでやりがいの無い労働をし続けるわけだし。そうは言っても、生命を自ら終了させなきゃいけないのも恐怖心がないわけがない。 そして家族のリセットという制度も無情。(とはいっても強制ではなく、自分たちの選択なんだけど。) 親と子が見た目は同年代なわけで、そうなっちゃうと「家族」という組織は生きていく中でそれほど重要でもないのかな。外見的、体力的には老いる事はなくても精神的には老いていく様に思う。で結局、自ら命を絶ってしまう、不老不死を手に入れたはずなのに・・・。(実際には100年という期限付きだけど、100年後なんてみんな考えもしてないからやっぱり不老不死という感覚。) この本に出てくる政治家たちの浅ましさや、ヒーローとなるケンとその周りの女性たち。 不老不死が当たり前の世の中がいったいどうなるのか。 一つの国が栄え、衰え、立て直されていく様子、生きることに執着する者、制度に従う者。物語の上では簡単に想像がつくしほぼ想像通りに進むけれど、引き込まれる。 映像化してほしいなー。 【不老不死が実現した社会。しかし、法律により100年後に死ななければならない―“生存制限法”により、100年目の死に向き合うことになった日本。“死の強制”をつかさどる者、それを受け入れる者、抗う者、死を迎える者を見送る者…自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、この国を覆う。その先に、新たに生きる希望を見出すことができるのか!?】

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2013/03/27

普段であれば、SFものはほとんど読まないのだが,それとは知らず、 手を出してしまったので、最後まで読んだ。人間が歳をたらない=死なない等の、設定そのものは、滑稽だが、それに対して、色々な現実問題が 出て来る。その処理は、(人間愛)が描かれていて、良かった。 最近の小説は、この(人...

普段であれば、SFものはほとんど読まないのだが,それとは知らず、 手を出してしまったので、最後まで読んだ。人間が歳をたらない=死なない等の、設定そのものは、滑稽だが、それに対して、色々な現実問題が 出て来る。その処理は、(人間愛)が描かれていて、良かった。 最近の小説は、この(人を愛する心)を、手を変え品を変えして描いているものが多くなった。また、その種のものが、はやる。やはり、殺伐とした世の中への、抵抗感がそうさせるのかも知れない。  この作者が(嫌われ松子の一生)とは知らなかった。リクエストするつもり。

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2013/03/26
  • ネタバレ

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永遠の命、昔から様々な形でテーマにされていたけど、あったらあったで人間は耐えられない。その行く末をファンタジーではなくリアルな形で表現した小説。

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2013/03/25

下巻。 すごく長いのにすっと読める。架空の話なのに、どこか近未来こういうことが起こるのではないかという緊張感、そしてどんどん展開する物語…とにかくページをめくる手を止められないほど面白い。これは本当に面白い。確か本屋大賞にもノミネートされていたと思うので、ぜひとってほしいと思う...

下巻。 すごく長いのにすっと読める。架空の話なのに、どこか近未来こういうことが起こるのではないかという緊張感、そしてどんどん展開する物語…とにかくページをめくる手を止められないほど面白い。これは本当に面白い。確か本屋大賞にもノミネートされていたと思うので、ぜひとってほしいと思う。

Posted byブクログ

2013/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先が気になって2日で読んでしまいました。 人間が永遠に生きることはできない。 例え永遠に生きることが可能となっても、様々な問題が起こり、 死は避けることができない。 人が死ぬことにより、時代は進んで行く。 最後は清々しい気持ちになった。

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2013/03/18

百年の不老とひきかえに、百年目には強制的に死ななければならない法律・百年法。その初めての百年を今、日本は迎えようとしていた…… 国難と対峙する政治家、国民、そして人間の姿を問う、衝撃の問題作下巻! 。・゜*・。・゜*・。・゜*・。・゜*・ H25.3.17 読了 面白かっ...

百年の不老とひきかえに、百年目には強制的に死ななければならない法律・百年法。その初めての百年を今、日本は迎えようとしていた…… 国難と対峙する政治家、国民、そして人間の姿を問う、衝撃の問題作下巻! 。・゜*・。・゜*・。・゜*・。・゜*・ H25.3.17 読了 面白かった~!! 久しぶりに早く続きを読みたいと思える本だった。寝る間を惜しんで読んだのも久しぶりかも。。。 大統領の心情を考えるととても切なくなったけれど、遊佐首相もそれを支える深町さんも良かった。 でも、全然先が読めないわけでもなかったので、☆4つ。

Posted byブクログ

2013/03/18

上巻とは打って変わって、政治を舞台にした権力闘争の色合いが濃くなる。 これはこれで面白いが、上巻の人間のエゴを描写した物語の方がよかったな。 アクションシーンもあり、ぜひ映画化してもらいたい作品である。 作者の作品をはじめて読んだだが、別の作品も読みたくなった。

Posted byブクログ