百年法(下) の商品レビュー
読み応えたっぷりだった。 上下巻かなりのボリュームだったけど、それを感じさせないほど引き込まれた。ジェットコースターのような怒涛の展開で一気に収束していく様は圧巻。生死や肉体的・精神的な老いについて考えさせられる作品でした。 できれば、最後の人の関わり合いをもっと読みたかった。
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面白かった。 不老不死を実現した近未来。ただそのために人口増加、及び社会の新陳代謝がなくなり衰退する日本共和国(原発を6発おとされたらしい)で、不老不死の処置後百年で強制的に寿命を終わらせる法律を制定するまで、及び制定後の世界を描いた作品。 百年法制定後、更なる社会の混乱がおもしろい。最後、結局不老不死の処置がガンを引き起こし、全員死んでしまう設定もおもしろい。 最後の終わり方がちょっと不満だけど、久しぶりに楽しい作品に出会えた。
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一気に読んでしまった! ケンは魅力的な人物ですね。 ケンと遊佐の邂逅が読みたかった。 ケンが若々しくて、確かに周りに比べて若いのだけれど外見は1人おじさんだと思うと、常識が全く違う世界だと感じます。 「これ以上自分のために生きたら、頭がおかしくなりそう」 でも死にたくないの...
一気に読んでしまった! ケンは魅力的な人物ですね。 ケンと遊佐の邂逅が読みたかった。 ケンが若々しくて、確かに周りに比べて若いのだけれど外見は1人おじさんだと思うと、常識が全く違う世界だと感じます。 「これ以上自分のために生きたら、頭がおかしくなりそう」 でも死にたくないのです。 面白いお話でした。 ネタバレですが、 第2代独裁官は深町かな? 第3代まではHAVIを受けてた人。 そして何人目でも民主政治に戻す役割をケンは遊佐から託されたのだと勝手に想像してます。
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前巻のSMOCの伏線がキッチリ改修される下巻。不老の技術が開発されるも百年法が施行されるわ、凍結されたのに再施行されるわ、技術に欠陥が見つかって16年以内に全滅するわで、国民振り回されっぱなしだなーと思った。しかし大作を読み終えたという気はした。
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生きること、もしくは死ぬことの意味を考えさせられる一冊。 肉体の若さは精神のそれと必ずしも比例しない。現実社会でも同じではないか。 年をとっていても生き生きしている人もいるし、若くたって気力のない人もいる。 要は、心を鍛える(?)のが大事なのかと。 「よく生きる」ためにはどう...
生きること、もしくは死ぬことの意味を考えさせられる一冊。 肉体の若さは精神のそれと必ずしも比例しない。現実社会でも同じではないか。 年をとっていても生き生きしている人もいるし、若くたって気力のない人もいる。 要は、心を鍛える(?)のが大事なのかと。 「よく生きる」ためにはどうしたらいいんだろう? 繰り返し自分に問いかけながら日常を過ごしていきたい。 母とも話していたとおり、どことなく有川浩さんの『図書館戦争』を思い出した(笑)
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おもしろかった!意外とするすると読めました。 そうですねぇ~、若いまま生きられるというのはいいかもだけど、それが永遠に続くとなるとねぇ・・・生きるのって、大変じゃないですか。 働いて、お金稼いで、食べて、飲んで、寝て・・・ってだけの繰り返しだけじゃね 。 そもそも「生きる」ってど...
おもしろかった!意外とするすると読めました。 そうですねぇ~、若いまま生きられるというのはいいかもだけど、それが永遠に続くとなるとねぇ・・・生きるのって、大変じゃないですか。 働いて、お金稼いで、食べて、飲んで、寝て・・・ってだけの繰り返しだけじゃね 。 そもそも「生きる」ってどういうこと?みたいなことを考えたり。 「永遠」って、やっぱり、いつか飽きるでしょ? 20歳から100年生きられたら充分でしょとも思うし、物語とシンクロするようなのめり込みはなかったけど、なーるほどね~、そうだろうな~とか、これはわからんな~とか、いろんな意味で、物語としておもしろかったですw
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初めのほう、場面の唐突な転換にとまどったけど、終盤、グイグイ引き込まれた。トップの人間らしい部分と超然としたところ。人間の限界と希望。アツい気持ちと冷静な判断。全く異なる戦後を一緒に生きた気持ちになった。
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2013年本屋大賞候補。フィクションだが、老いること、死ぬこと、生きることについて深く考えさせられる作品。 不老化処置を受けると永遠に20歳の肉体でいられる代わりに、処置後百年をもって生存権を放棄しなければならない、という法律が成立し、多数の国民が年を取ることを拒否、20歳の肉体...
2013年本屋大賞候補。フィクションだが、老いること、死ぬこと、生きることについて深く考えさせられる作品。 不老化処置を受けると永遠に20歳の肉体でいられる代わりに、処置後百年をもって生存権を放棄しなければならない、という法律が成立し、多数の国民が年を取ることを拒否、20歳の肉体を選択するが、いざ死の制裁が下る100年目に、日本国民が思わぬ行動をとる。その混乱に立ち向かう一人?の老人・・・。 作品中の展開は、非常に日本人らしいと思った。一方、韓国、米国の不老化処置に対する合理的な政策にも妙に納得。 わかったことは、不老化処置では幸せになれないということ。肉体が老いるから知恵をつけるし、ゴールがあるから頑張れるのだ。月並みですが。
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初の山田宗樹さん。 すずらんさんだったか、テレビのインタビューを観て。 筆致という事なのか、 重くのしかかられる?ように読み進めたかったけれど、淡々としすぎて勿体無いと感じた。 もっともっと引き込まれたかった。 それくらい面白かったという事なのだけれど。 限りある命という...
初の山田宗樹さん。 すずらんさんだったか、テレビのインタビューを観て。 筆致という事なのか、 重くのしかかられる?ように読み進めたかったけれど、淡々としすぎて勿体無いと感じた。 もっともっと引き込まれたかった。 それくらい面白かったという事なのだけれど。 限りある命という事を再認識した。 家族の繋がりを思い拳を握りしめ、 そして、 「では皆さんさようなら」と旅立って行けるくらい、無駄なくよく生きる事に貪欲になりたいと思った。
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百年の不老とひきかえに、百年目には強制的に死ななければならない法律・「生存制限法」、通称「百年法」。20代の若く美しい年で不老の身体を手に入れられることになった。だが、100年後、死を目前に受け入れるもの、死にあがらおうというもの、死を受け入れようとしないもの、身内の死を送るもの。 上巻はテンポが良かったんだけどな。なんか尻すぼみ!? ただ、百年法を凍結させた国民投票から、SMOC発症による不老政策の断念までを数十年単位で描く手法はおもしろかった。主要人物の気持ちの変化もなんとなくわかったし。自分だったら、不老不死を受けるか、100年後のちゃんと死に迎えるかと考えた。
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