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百年法(下) の商品レビュー

4.1

312件のお客様レビュー

  1. 5つ

    101

  2. 4つ

    132

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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2014/05/22

2013年9月19日読了。 終わり方が「インディペンデンス・デイ方式」だったのが残念といえば残念だけれど、下巻の疾走感は良かったなー。

Posted byブクログ

2014/05/17

ちいさな偶然によって大きく変わってしまった世界の、日本のお話。「人間って捨てたもんじゃないな」という某人の感想を読後実感。折に触れて読み返したくなる。

Posted byブクログ

2014/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦争で6つの原爆が落とされて敗戦し、大統領のいる共和国制として再スタートした、日の丸が3つの国旗を持つ日本共和国という国がある架空の世界では、HAVIと呼ばれる処置を受けることにより、不老の身体を手にすることができる。一方で死者がほとんどいないため人口が爆発的に増加し、国の新陳代謝が促されないことから、HAVI処置後100年で安楽死しなければならないという通称「百年法」の施行を巡るやりとりから物語はスタートする。上下巻800ページ以上にも及ぶ大作ながらサラっと読めてしまう。もし人間が不老の身体を手に入れた時のシミュレーションとして、とても面白く読ませてもらった。下巻では、謎の病気SMOCを巡って世界は大きく動き出す展開となるが、読後感もすっきりしており、良質のSF小説である。

Posted byブクログ

2014/05/06

もっと未来の話かと思えば21世紀のお話で、HAVIという不老化処置により永遠の若さを手に入れた人々の世界を描いています。 HAVIを受けた国民は、処置後100年をもって生存権をはじめとする基本的人権をすべて放棄しなければならないという、事実上の死を意味する百年法。 その施行を巡り...

もっと未来の話かと思えば21世紀のお話で、HAVIという不老化処置により永遠の若さを手に入れた人々の世界を描いています。 HAVIを受けた国民は、処置後100年をもって生存権をはじめとする基本的人権をすべて放棄しなければならないという、事実上の死を意味する百年法。 その施行を巡りヒステリックに揺れるなか、その是非を問う国民投票が行われます。 百年法を凍結すれば日本は滅びるとされるも、結果は反対多数で凍結となります。 これは第1部。 第2部は、その後の政変により百年法も施行され何とか国政も立ち直ってきたころのお話ですが、伝説と化したテロリスト阿那谷童仁の正体が描かれ、第3部への橋渡し的内容となっています。 第3部は、SMOCという突発性多臓器ガンの発生や、阿那谷童仁による大統領暗殺計画や、独裁的大統領の暴走やら、いろいろ渦を巻いていくのですが、最終的には「死の恐怖」というものに直面することで人としての尊厳というものを取り戻すといったような流れです。 永遠の若さ、永遠の命というものへの執着と恐ろしさなど、なかなか説得力のある展開でした。 永遠なのに刹那的な生き方をしている感じとか、心は老いていく様子とか、なんかぞっとする。 SFエンタメではあるけど、なんとなく生の真理をつくような内容でした。 私だったら20代の頃だと先のことまで想像つかずにHAVI受けるだろうな。 でもなんか、そんな社会を想像するとかなり気持ち悪い。 老けるのは嫌だけど、年を取ることは悪いことではない。

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2014/04/13

面白かった。独裁者による政権がどのように破たんを迎えるのか。ローマやドイツなど、いろいろな国の独裁政権が頭をよぎる。それでも最後に救いがあるところがよかった。ロジカルな展開はとても上手だが、心理描写はいまいち共感できないところが多いのは上巻と変わらず。とはいえ、全体を通してはとて...

面白かった。独裁者による政権がどのように破たんを迎えるのか。ローマやドイツなど、いろいろな国の独裁政権が頭をよぎる。それでも最後に救いがあるところがよかった。ロジカルな展開はとても上手だが、心理描写はいまいち共感できないところが多いのは上巻と変わらず。とはいえ、全体を通してはとても良い作品であった。

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2014/04/05

面白いと評判だったのでハードルが上がっていたのは事実ですが、 どうしても面白いと思えませんでした。 設定は面白いのに、それを生かしきれていない感じがします。 上下巻合わせるとかなり分厚いのですが、 その割に内容が淡白だからかもしれません。 何とか最後まで読めたので、星は2つにしま...

面白いと評判だったのでハードルが上がっていたのは事実ですが、 どうしても面白いと思えませんでした。 設定は面白いのに、それを生かしきれていない感じがします。 上下巻合わせるとかなり分厚いのですが、 その割に内容が淡白だからかもしれません。 何とか最後まで読めたので、星は2つにしましたが 再読はしないだろうし、人にも勧めません。

Posted byブクログ

2014/03/29

日本が抱える問題を極端にして、身近に戻したような風刺的な感じもした。高齢化社会や民主主義政治。 面白いけど、展開がどうしも遅く感じる。

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2014/03/25

不老…、憧れはあるけど、実際にその状態になると、人間は人を敬い大切にする心をなくしてしまう、愚かな人間の性。

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2014/03/18

上下巻もので、こんなに退屈しない作品ってすごい。どーなるんだどーなるんだと思いながらどんどんページをめくった。重くなりそうなテーマをしっかりエンタメとして確立させている。生きるとは、国家とは、政治とは…を考えさせられる。最後のライフラインと物流の重要性はとても納得。そして日本のす...

上下巻もので、こんなに退屈しない作品ってすごい。どーなるんだどーなるんだと思いながらどんどんページをめくった。重くなりそうなテーマをしっかりエンタメとして確立させている。生きるとは、国家とは、政治とは…を考えさせられる。最後のライフラインと物流の重要性はとても納得。そして日本のすごさって確かにそこにあるかもな…とも思った。

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2014/03/15

百年法、、自分だったらどうするかと常に考えさせられながら読みました。 ずっと若い肉体は確かに欲しい。でも気持ちが付いていかないのはすごく分かるような気がする。その状態で100年と考えると長い気がして私は辛いと感じるだろうな。。 でもそう思うのは今の年齢になっているから。 20歳の...

百年法、、自分だったらどうするかと常に考えさせられながら読みました。 ずっと若い肉体は確かに欲しい。でも気持ちが付いていかないのはすごく分かるような気がする。その状態で100年と考えると長い気がして私は辛いと感じるだろうな。。 でもそう思うのは今の年齢になっているから。 20歳の時に周りがどんどん受け始めると、自分も深く考えずに受けるだろう。そしていずれ後悔する時が来ると思う。20歳ってそんな年齢じゃないかなぁ? 精神年齢も肉体年齢も、その時だからこそ感じること、できることが沢山ある中、それを実感できないまま一生を終えるのは人間として残念に思うな。 色々考えさせられる1冊でした。 【不老不死が実現した社会。しかし、法律により100年後に死ななければならない―“生存制限法”により、100年目の死に向き合うことになった日本。“死の強制”をつかさどる者、それを受け入れる者、抗う者、死を迎える者を見送る者…自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、この国を覆う。その先に、新たに生きる希望を見出すことができるのか!?】

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