百年法(下) の商品レビュー
なかなか面白かったですわ~ 永遠の命の世界ですか。 歳を取らない世界ってどんなもんなんだろうなぁ・・・ (家族リセットは、確かにそうなのかなぁと思う反面、寂しさを感じますね) 全体の内容自体は、ライトですがとても読み応えのある作品だと思います。
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下巻の初めはスロースタートで、正直、中だるみ感を感じたが、ラストに向かうにつれ、話の躍動感が素晴らしかった。 政治的な権力闘争、不老不死の世界の弊害、法律で定められた死、未曾有の危機への国民への働きかけ、どれも話の世界に引き込むには十分だった。 読み終えたあと、知識を獲得した...
下巻の初めはスロースタートで、正直、中だるみ感を感じたが、ラストに向かうにつれ、話の躍動感が素晴らしかった。 政治的な権力闘争、不老不死の世界の弊害、法律で定められた死、未曾有の危機への国民への働きかけ、どれも話の世界に引き込むには十分だった。 読み終えたあと、知識を獲得したような新しい世界を知ったことによる、充実感と満腹感を与えてくれる、かなり良い作品だと思う
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「不老になるかわり、不老処置を受けた後百年後には死なねばならない」世界を描いたSF。 導入部が良く、 この不思議な世界にぐいぐい引きこまれていきます。 昨日上巻の50ページ目くらいを読んでたはずなのに、一日で一気に読みきってしまいました 笑 国のために☓☓しなければならない、すべき、 というような記述とがそこかしこで出てくるのですが、 この手の考えには個人的には「一歩引いて」しまうので、 ちょっとノリ切れませんでした。 とてもおもしろい小説なのだけど、個人的には前半は★5つ、後半は★4つ、って感じです。 (後半も結構面白いんですが) 参考文献に塩野さんの「ローマ人の物語」、 マキャベリ「君主論」があるのはネタバレと行ってもいいくらい 笑。 君主論、ローマの歴史を知っている人であれば、 「まんまやん!」と思うような箇所が結構あり、 ニヤニヤしてしまいました。 作中の国民投票はローマ・アテネの直接民主制への回帰でしょうし、 最後のアレはどうみてもディクタトールですしね。 国家元首はどうあるべきか? というのはマキャベリの君主論まんまで。 やっぱり、マキャベリの考えは作中のような「非常時」でこそ映えるな、と思います。 (君主論の背景考えりゃそりゃそうだよね、という気がしますが) なかなか読み応えのある、社会派SFでした。 いやー面白かった。
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失礼ながら、やはり突っ込みどころはままあるのだが、 非常に面白く読めた SF ポリティカルサスペンス。 修正共同体主義とでも呼ぶべき国家のはずが、 ポピュリズムに流される政治家、 エリート主義に陥る官僚、 リバタリアニズムの勃興などが立ちはだかり、 民主主義的独裁制を経ての共和制...
失礼ながら、やはり突っ込みどころはままあるのだが、 非常に面白く読めた SF ポリティカルサスペンス。 修正共同体主義とでも呼ぶべき国家のはずが、 ポピュリズムに流される政治家、 エリート主義に陥る官僚、 リバタリアニズムの勃興などが立ちはだかり、 民主主義的独裁制を経ての共和制への移行と、 ドラマチックな展開を一気読み出来ます。
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※このレビューにはネタバレを含みます
本当に面白かった!!! 運よく上巻を読んでいるときに下巻の順番が回ってきたので(図書館の)一気に読むことができたのも良かったのかも。 もともとこの本に興味を持ったのは、今話題の(笑)岡田君が某番組で嵐の櫻井君に「この本が映像化されたあかつきには櫻井君に主役をやってほしい」と紹介したためだったので、読む前から「主役は翔ちゃん」という先入観で読みすすんだ。 結論として、この中で翔ちゃんにぴったり!!という登場人物は正直いなかったんだけど(笑)そもそも上下で主役?は明らかに違うしね。でも唯一嵐メンでイメージできたのは、ケンのニノかな。 と、言いつつ私は基本本を読みながら映像化した時のキャスティングは考えないというか、思い浮かばないので、翔ちゃんが主演で映像化されてももちろんそれはそれで受け入れますけどね。 で、肝心な内容は。 今の私の年代にあまりにぴったりするというか、なんとなくぼんやりと、でも常に心のどこかにうっすらと確実に付きまとう不安「老い」その不安にドンぴしゃと貫いてきて読み続けながら心が痛かった。 きっと若さが無敵だった20代に読んでいたら全く他人事だっただろうし、楽しくて未来がすべて輝いていた30代に読んでいても絵空事というか、そんなに若さにこだわる理由がピンとこなかったと思う。 どこかで老いを感じる40代の今だからこそ、内容が登場人物のせりふが身に染みた。 20代後半から今まで、特に30代後半から人生を変える出来事に堕ちた私は、それまでの時間の流れと、そのあとの時間の流れが明らかに違って感じているため、友人同志のおしゃべりで「今の記憶を持って20代に戻れたら幸せじゃない?」って聞いたら多くの友人は「いやだ」と答えたのが印象的だった。その嫌だって答えた友人は「退屈すると思う」と。その時は「そんなこと絶対にないよ」って答えた私は、きっと百年法の中にいる奥の市民と同じだったんじゃないだろうか。 永遠に続く若さ、限りある命、決められた命の期間、次の世代に繋ぐ責任。 また50代になって読み直してみたいと思わせる良き作品だと思う。
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上巻に引き続き、下巻でも楽しめました。 不老が実現した中で制定された百年法。この社会における変遷を描いた作品。設定がしっかりしているだけに、もっとじっくり描いて重厚な作品に仕上げても良かったとは思いますが、非常に楽しめたのは間違いなし。 下巻も色々な重要な事件を盛り込みすぎ、やや...
上巻に引き続き、下巻でも楽しめました。 不老が実現した中で制定された百年法。この社会における変遷を描いた作品。設定がしっかりしているだけに、もっとじっくり描いて重厚な作品に仕上げても良かったとは思いますが、非常に楽しめたのは間違いなし。 下巻も色々な重要な事件を盛り込みすぎ、やや駆け足な感じはありました。政治家・役人たちの物語、拒否者たちの物語、市井の人々の物語、どれも、もっと語っても良いはずでしたが、パラパラ進んでしまった感じです。 でも、傑作であることは間違いなし。久しぶりに「if」の世界を楽しませていただきました!
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請求記号:913.6/Y19/2 蔵書検索: http://sul.soka.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&OAL=9784041101919&EXI...
請求記号:913.6/Y19/2 蔵書検索: http://sul.soka.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&OAL=9784041101919&EXIT=2&i=1391573131505
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なになに、てひきこまれて読んだけど・・・ 永遠の生を得るというのはちょっと安易な感じはしたが、まあそれはSFだからと思って読んだ。 政治に疎い私は、こういう時こういう風になるのね、とわかってそれは面白かった。 でもやっぱりラストはハッピーエンドなわけね。
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不均衡な作品だった。世界観とお話の展開は良いのだけど、人物描写と政治知識が欠けているように感じられた。語彙は豊かなのに描写力がそれについていけてないようにも思えた。作者が自身の殻を打ち破りながら無理やり書ききった作品、という印象。『光谷レポート』の凄さを何度も強調しておきながらそ...
不均衡な作品だった。世界観とお話の展開は良いのだけど、人物描写と政治知識が欠けているように感じられた。語彙は豊かなのに描写力がそれについていけてないようにも思えた。作者が自身の殻を打ち破りながら無理やり書ききった作品、という印象。『光谷レポート』の凄さを何度も強調しておきながらその本文は一切書かれてないことも、作品からリアリティを奪ってる一因だと思う。 作者が読者に伝えたかったのは、老いることの大切さや今を生きることの尊さ、人の根底にある尊厳、などかな。とにかくチグハグで行間が読みづらかった。
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ひとつの社会システムが成立し、崩壊に至るまでの過程と、そこから新たな道を切り開こうともがく様をとても興味深く読んだ。 善人に部類される人たちは勿論、悪人サイドの人たちにもどこか共感できるところがあった。やはり人は不老不死の技術を求めてしまうのだなあと思ったり。君子らしい振る舞いの...
ひとつの社会システムが成立し、崩壊に至るまでの過程と、そこから新たな道を切り開こうともがく様をとても興味深く読んだ。 善人に部類される人たちは勿論、悪人サイドの人たちにもどこか共感できるところがあった。やはり人は不老不死の技術を求めてしまうのだなあと思ったり。君子らしい振る舞いの人でも、権力を長らく掌握するとそれにしがみ付きたくなってしまうのが人のサガなのだなあ。 それでも、希望が見えると信じさせてくれるところが、この物語の良いところだと思った。 私の好みなディストピアなにおいがするところも良かった(特に紫山TCの光景とか。無機質で真っ白なイメージ)。
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