植物はすごい の商品レビュー
20180317 農学博士の田中修さんの著作。 植物のすごさというテーマで、独自に進化したすごい仕組みを紹介する。 子孫を残し続けるという目的のもと、進化して手に入れた植物たちの手段はすごい。1つはタネを作る仕組み。成熟するまでは渋みや毒を出したり、殻にこもっているが、タネができ...
20180317 農学博士の田中修さんの著作。 植物のすごさというテーマで、独自に進化したすごい仕組みを紹介する。 子孫を残し続けるという目的のもと、進化して手に入れた植物たちの手段はすごい。1つはタネを作る仕組み。成熟するまでは渋みや毒を出したり、殻にこもっているが、タネができた時点で昆虫や鳥獣にビークルとなってもらう魅力を発揮する。共生進化の1つであり、それぞれの植物に特徴があり面白い。また2つ目に、タネを作ることが無くなった新種で人間と共生しているフルーツは、接木や自生という特徴を持っている。 やはり、自分の遺伝子を受け継ぐような行動を植物たちも行なっている点は非常に面白く、自然の不思議さを感じる。 自然淘汰の仕組みの元、植物たちの遺伝子がどう適当進化していくのか気になる。 未だに科学的再現ができない光合成の凄さ。 クロロフィル 太陽(紫外線)への対抗策 →アントシアニンとカロテン 酸素への抗酸化作用 →ビタミンBとビタミンE
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すべてを「すごい」で片付けるのは、あまりにも「雑」かと。 読者をバカにしているような印象を受けましたし(読者の知識レベルをかなり低く見ている印象を受けましたし)、取り上げている植物にも失礼な表現かもしれない、と思いました。 また、植物の進化の因果関係に関する記述も、かなり雑...
すべてを「すごい」で片付けるのは、あまりにも「雑」かと。 読者をバカにしているような印象を受けましたし(読者の知識レベルをかなり低く見ている印象を受けましたし)、取り上げている植物にも失礼な表現かもしれない、と思いました。 また、植物の進化の因果関係に関する記述も、かなり雑な印象を受けました。 進化の因果関係に関する記述の雑さに関しては、生物学者にありがちだとは思うのですが、何とかならないものでしょうか…。
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NHK子ども科学電話相談でも素敵な回答を聞かせてくれる田中先生。 植物について「へぇー!」と思うことがこの本にも多く書いてあり、感動した。 「植物ってすごいんだよ」と言ってみたところで、人にそのすごさはなかなか伝わらない。毒を作る、とか、身を守る、とか、生き残る術をいろいろとって...
NHK子ども科学電話相談でも素敵な回答を聞かせてくれる田中先生。 植物について「へぇー!」と思うことがこの本にも多く書いてあり、感動した。 「植物ってすごいんだよ」と言ってみたところで、人にそのすごさはなかなか伝わらない。毒を作る、とか、身を守る、とか、生き残る術をいろいろとっている、といってもその感動はイマイチだ。 だけどこの本のレベルで「詳しく」書いてあると、新鮮な感動と実感がある。 私も人にすごさを伝えるときには詳しく言おう、と思った。
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田中修 「植物はすごい 」植物の特性を わかりやすく説明した本。植物のすごさに驚き、植物も 次の世代に 命をつなげるために 生きていることに 気づかされる。植物を見る目が変わる。特に 菜の花が 肥料、なたね油、バイオディーゼル燃料、土壌の放射能汚染緩和効果に驚いた 植物のすごさ...
田中修 「植物はすごい 」植物の特性を わかりやすく説明した本。植物のすごさに驚き、植物も 次の世代に 命をつなげるために 生きていることに 気づかされる。植物を見る目が変わる。特に 菜の花が 肥料、なたね油、バイオディーゼル燃料、土壌の放射能汚染緩和効果に驚いた 植物のすごさ *少しくらい食べられても生きていける *食べられないためのトゲ、渋み、辛み、毒を持つ *カビや病原菌を退治するための かさぶた、香りを持つ *葉が親株から落ちても 腐葉土となって 親株を育てる 食べられても生きていける *小さい種から 大きい野菜に成長する *自分でエネルギー源となるブドウ糖などを作る *自分でアミノ酸を作るので、肉を食べなくていい *全ての動物の食糧を補っている *動物に食べられることで移動できる 「植物が果物を作るのは 子どもである種を作り、次の世代へつなげるため。果皮は 種を乾燥から守るためにある」
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内容がゆるい…。 へーそうなんだー!という内容ではなくて、ふーん…くらいなんです。 眠い。。 せめてもっとそれぞれの仕組みを掘り下げれば興味持てたのかな。 植物初心者向けのようだけど、その割りにあまりキャッチーな話題がない。
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植物も生存のために色々と戦略を立てていることが判る一冊。 以下は個人的になるほど、と感心した点。 ■ワサビの学名は「ワサビア・ヤポニカ」という。 ■ゴーヤーは熟すとタネのまわりが甘くなり食べられる。 ■イチジク、パイナップル、パパイヤにはタンパク質を分解する物質が含まれる。 ■...
植物も生存のために色々と戦略を立てていることが判る一冊。 以下は個人的になるほど、と感心した点。 ■ワサビの学名は「ワサビア・ヤポニカ」という。 ■ゴーヤーは熟すとタネのまわりが甘くなり食べられる。 ■イチジク、パイナップル、パパイヤにはタンパク質を分解する物質が含まれる。 ■アジサイの葉っぱには生産系の物質が含まれているらしい。 ■植物に含まれるビタミンCやビタミンE、アントシアニン、カロテンなどの抗酸化物質は、太陽の強力な紫外線によって作られる活性酸素から植物自身を守るために生成されている。
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光合成。トゲや毒による保身の術。少々食べられても平気。 種は自力で飛ばすか、動物を利用するかして、勢力拡大。 紫外線をものともしない抗酸化力。殺菌力。樹木は超長生き。 などなど、人間にはできないワザの数々。 太古の昔に海から上陸を果たして以降、植物たちは黙々と努力を重ね、 それ...
光合成。トゲや毒による保身の術。少々食べられても平気。 種は自力で飛ばすか、動物を利用するかして、勢力拡大。 紫外線をものともしない抗酸化力。殺菌力。樹木は超長生き。 などなど、人間にはできないワザの数々。 太古の昔に海から上陸を果たして以降、植物たちは黙々と努力を重ね、 それらの能力を身につけてきた。・・というくだりで、胸があつくなりました。 ドリトル先生物語に描かれた、意思をもって月世界の一員たる月の植物の姿は 絵空事でなく、ごく身近にあったのです。 一読して以来、食卓での合掌の意識が深まりました。
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植物って、確かにすごい。そして面白い。 特に後半の、植物が紫外線や熱、寒さから身を守る戦略については興味がそそられた。 日中の気孔からの水分の蒸発を防ぐために、夜二酸化炭素を取り込む仕組みを作り出したサボテンなどのCAM植物。 それから、次世代を作り出す仕組みの話も。 温州ミ...
植物って、確かにすごい。そして面白い。 特に後半の、植物が紫外線や熱、寒さから身を守る戦略については興味がそそられた。 日中の気孔からの水分の蒸発を防ぐために、夜二酸化炭素を取り込む仕組みを作り出したサボテンなどのCAM植物。 それから、次世代を作り出す仕組みの話も。 温州ミカンが日本原産ということ自体知らなかったけれど、この種のないミカンも、花粉が種を作る力がないだけで、雌しべがほかの品種の花粉を受粉すればきちんと種ができるそうだ。びっくり。 無花粉スギの話も面白い。 無花粉なので、種はできない。 花粉ができる杉の花粉で受粉させることで種を作るそうだ。 しかしそれだと、花粉ができる杉かもしれない可能性もある。 確かめるには花を咲かせる十数年後!となるところだが、植物の背丈を伸ばすジベレリンという物質をかけることで、なんと2年で見極めることができるとか。 ところでヒノキの香をのもととなる物質は、ヒノキオールというらしい。 本書を読むと、結構いろいろと日本語の植物名がそのまま使われているものが散見されて面白い。 日本にしかない種が多いということでもあるんだろうなあ。
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2016最初に読んだ本がこの本でよかった、と思えるくらい面白かった。正確には、興味深い内容が書かれていた。普段我々が何の気なしに接している植物の色、香り、味などが植物の生存本能、つまりタネを守って残すための植物の工夫によったものであることが、多くの例を用いて、分かりやすく説明され...
2016最初に読んだ本がこの本でよかった、と思えるくらい面白かった。正確には、興味深い内容が書かれていた。普段我々が何の気なしに接している植物の色、香り、味などが植物の生存本能、つまりタネを守って残すための植物の工夫によったものであることが、多くの例を用いて、分かりやすく説明されている。植物を見るときにこの本の内容を思い出し、その植物の工夫に感心することであろう。暖かくなったら植物園に行ってみようかしら。
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毎年NHKラジオで行われる人気放送、「夏休み子ども科学電話相談」で植物を担当している、田中修先生が手がけた本です。 「いっぺんいうてみよか?」の名フレーズは、今年の夏に、Twitterでもちょっとした人気でした。 一応大人向けとなってはいて、高校生物程度の専門用語も出てきます。...
毎年NHKラジオで行われる人気放送、「夏休み子ども科学電話相談」で植物を担当している、田中修先生が手がけた本です。 「いっぺんいうてみよか?」の名フレーズは、今年の夏に、Twitterでもちょっとした人気でした。 一応大人向けとなってはいて、高校生物程度の専門用語も出てきます。とはいえ全体に文章は平易です。 時折、漫画のように笑ってしまうような、コミカルなエピソードも挟まれています。 なので実際は小学校の高学年児童や中学生でも楽しめると思います。 因みに、巻末で謝辞を述べられている高橋亘先生も、今年の夏に電話相談の植物担当を行っていた先生です。
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