植物はすごい の商品レビュー
2021/1/19読了。最近時間が出来たので、野菜、ポットの花々の植え付け、植木の手入れ(剪定)を自分でする様になった。その度植物の個性や脅威的な 強さと環境へ必死に対応している姿が窺い知れて来た。特に最近手こずりながらも驚かされた難敵は ドクダミや竹で、ほおって置くと手に負えな...
2021/1/19読了。最近時間が出来たので、野菜、ポットの花々の植え付け、植木の手入れ(剪定)を自分でする様になった。その度植物の個性や脅威的な 強さと環境へ必死に対応している姿が窺い知れて来た。特に最近手こずりながらも驚かされた難敵は ドクダミや竹で、ほおって置くと手に負えなくる。 しかし、彼らなりの生き方があり生存本能がそうさせるのだ。小手先の対策では、なかなか太刀打ち出来ない。 一方で人類もそれらを理解して来て活用して来た賢者もいる。本書を読みながら、『彼ら』を理解しな がら観察してみると漠然と通り過ぎ出来た生き物として、また楽しみも見えて来るのではと思ったりしてみました。
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植物たちは、根から吸った水と空気中の二酸化炭素を材料にして、太陽の光を利用して、葉っぱでデンプンをつくる 学校で習ったし、もう当たり前の常識的なことになっているが、実際「どんなに費用が掛かってもいいから、水と二酸化炭素を原料に、太陽の光を使ってデンプンを作ってください」と依頼し...
植物たちは、根から吸った水と空気中の二酸化炭素を材料にして、太陽の光を利用して、葉っぱでデンプンをつくる 学校で習ったし、もう当たり前の常識的なことになっているが、実際「どんなに費用が掛かってもいいから、水と二酸化炭素を原料に、太陽の光を使ってデンプンを作ってください」と依頼して引き受けられる人はいない 何気なく当たり前に感じていたがやはり植物はすごいことを静かにしている! そもそも何も食べなくて生きていることがすごい! 「だって自分たちで作れるんですもの!」 ⁉︎⁉︎⁉︎ し、失礼しました! そう、先に書いた通り、植物たちは自分たちで、光合成によりデンプンやブドウ糖を作りだし、これらをエネルギー源としている さらに言うとタンパク質となるアミノ酸までも作り出している アミノ酸に特に必要なのは窒素なのだが、植物たちはこれを土から根を通して養分として取り込んでいる そして植物たちのさらなる尊敬に値するすごいところはすべての動物の食糧を賄っているところだ 「ええ?でも肉食獣とかは肉しか食べないでしょ?」 まぁそうなんだけど、実際ライオンたちの餌となるのは草食動物 つまり植物を食べている肉を食べているのだから、全ての動物は植物たちを食べて生きていることになる 「そんなの植物がかわいそう 理不尽だ!」 まぁそうなんだけど、そこはうまくできている 植物たちにも動物が必要なため、少しくらいなら食べられてもいいと思っている 「うん でもちょっとだけよ…」 花粉やタネとして運んでもらったり、動物の糞により遠くへ運んでもらったり…と動き回ることのできない植物にとって、動物の存在は必要である そうそして、少しくらいなら食べられても良いというものの、もちろん「だからぁ…ぜんぶはダ〜メ!」ということで、その被害が深刻にならないよう身体をつくり上げる高い能力をもっているのだ そう、それらの摩訶不思議ですごい能力がたくさん紹介されている トゲ、渋み、辛み、ネバネバ、匂い、毒… など防衛方法はいろいろある また本書で驚いたテーマは下記の2つだ お日様が好きだと思っていた植物にとっても紫外線は有害てあるということだ しかも、人類より先にご存知であった 「今頃紫外線紫外線て大騒ぎして…ちょっと前まで日光浴を楽しんでたくせにね」 そう自分世代が子供の頃は、子供が日焼け止めクリームなんて塗らなかった! 親切な植物なら「この人たちわかってないわ…大丈夫かしら」心配してくれていたかもしれない 植物たちのからだにはビタミンCやビタミンEを多く含み、抗酸化物質を作り出している さらに言うとアントシアニンとカロテンの二代色素も作り出せる 美容に敏感な女性ならわかるだろう 例えばアントシアニンはハイビスカス、バラ、アサガオ、ツツジなどの赤い花や青い花に含まれる そう花びらが美しく色づいているのは昆虫に蜜を吸って受粉してもらうだけではなく、紫外線による有害な活性酸素を除去するためでもあるのだ またカロテンにおいて、野菜がわかりやすいだろう 太陽をガッツリ浴びた野菜は色が濃い トマトやナスなどがわかりやすい 「もっと有り難くいただいてよね 天然のサプリなんだから」 仰るとおりです… もう1つのテーマは寒さをしのぐ方法だ 例えば常緑樹は冬でも葉が落ちない 低温の寒い中でも緑色のまま、何事もないようにしている なぜ凍らないか それは冬の寒さに耐える準備をきちんとしている 冬に向かって葉の中に凍らないための物質を増やすのだ それは糖分である 砂糖の濃度が濃いほど、真水に比べて凍りにくいのは想像できる まさにその原理だ 「だからって葉っぱ食べたって甘くないわよ 毒もあるからやめた方がいいわ」 はい 「でもね、あなたたち野菜でわかるでしょ」 あ! なるほど 冬の寒さを越えた野菜たちは甘い 雪下にんじんとか美味しい 凄いなぁ 植物は私たちより自然の摂理を理解している 話せない、動けない分知恵もある 「黙っているからってなにも知らないと思ってるの?うぬぼれないで」 すみません 植物は私たちのことが嫌いだろうなぁ 「これほど恩恵を与えているのに、まぁいつもとは言わないけど、恩を仇で返してくるんですもの」 すみません これからはもっと仲良く共存できるように、知識を増やしていきます!
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身近な植物にも不思議がいっぱい。 そんな植物の「すごい」特集。 何というか、休日の昼下がりに日向ぼっこしながら、おじいちゃんの話を聞いてる感覚になってくる一冊でした。 種々の花々や果実の生態系云々よりも、それにまつわる蘊蓄の方が興味を惹かれてしまった。言葉の語源や、神話、その他、...
身近な植物にも不思議がいっぱい。 そんな植物の「すごい」特集。 何というか、休日の昼下がりに日向ぼっこしながら、おじいちゃんの話を聞いてる感覚になってくる一冊でした。 種々の花々や果実の生態系云々よりも、それにまつわる蘊蓄の方が興味を惹かれてしまった。言葉の語源や、神話、その他、著者のほっこり感想など。 そんな中、初めて聞いた熟語。 「歳寒の松柏」 歳寒は寒い冬を意味し、松柏はマツと、ヒノキ科のヒノキやサワラ、コノテガシワなどの樹木を指す。これらはいずれも常緑樹で、寒い冬にも緑の色を変えないことから、どんなに苦しい時でも、信念を貫き通すことのたとえに使われるそう。 良い言葉ですね。 古来、神社仏閣に植栽されてきたのが、杉、松、椿、榊、櫁などの常緑樹。
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なんだか縁起が悪いと感じる彼岸花。 お地蔵さんの側に植えられているのはなんで? 著者田中先生の愛情深さと博識さがどのページにもふんだんに散りばめられていて。 読みながらとても優しい気持ちになりました。 かかりつけの小児科のDrにオススメいただき、感謝。
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植物の生態について、生きていくこと(遺伝子を残すこと)に対する仕組みの凄さについて書かれています。何気に見かける(よく聞く)、あの植物にこんな凄さがあったんだと面白く読ませていただきました。 植物は食べなくても、太陽と水があれば生きていけます。そこが動物と違うところなのですが、そ...
植物の生態について、生きていくこと(遺伝子を残すこと)に対する仕組みの凄さについて書かれています。何気に見かける(よく聞く)、あの植物にこんな凄さがあったんだと面白く読ませていただきました。 植物は食べなくても、太陽と水があれば生きていけます。そこが動物と違うところなのですが、それでも地上には動物がいて、それと関わることなしというわけにはいきません。食べられることを通じて、お互いに利用しあって生態系が回っているのだなと、その仕組みを楽しく学ぶことができました。
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植物は生きている、当に生物なのだと納得する。 虫に好かれようと、逆に身を守るために苦い味にしたり。 必死に生きているのは地球上の生命全てに言えることだ。
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「えっ これなんという名前でした?」 「それは タケニグサですよ 森の鹿も食べないので こうして いっぱいそこかしこに 生えているのですよ」 しばらくしてから 「えーっ と これはなにでした?」 「それは タケニグサですよ」 と 同じような時期に同じ質問をして ようやく...
「えっ これなんという名前でした?」 「それは タケニグサですよ 森の鹿も食べないので こうして いっぱいそこかしこに 生えているのですよ」 しばらくしてから 「えーっ と これはなにでした?」 「それは タケニグサですよ」 と 同じような時期に同じ質問をして ようやく10回目ぐらいにして ようやく覚えることができる。 「えぇ わからないことは 何度も聞けばいいのですよ 私も 初めはそうでしたから」 と 山野の道を歩きながら 私の 植物の師匠は 話してくれた。 いままで 知らなかった 植物(動物)が 名前がわかるようになると まるで 世界が見えてくる ぐらいの心持に 楽しくなってしまう。 きっと この著者の田中修センセイも 何度お聞きしても ニコニコ応えてくれる 植物の師匠のお一人だと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なぜ柿は渋くて甘いのか。なぜバナナは皮が黒くなるのか? なぜトリカブトには毒があるのか? ミカンにはなぜ種がないのか? 等々、「すごい」をキーワードに、さまざまな植物が持つ奇想天外な生存戦略を探る。 すごいすごいを連発してすごさを語るのはどうかな・・・と読みながら思ってしまった。
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全くの偶然から生物が生まれ、それぞれ異なる道を動物と植物は歩んできました。われわれ人間から見ると、まだまだ夢のような光合成が出来たり、紫外線から身を守る色々な抗酸化物質を作ったり、生き残るために本当に植物は「物を作る」生物です。凄いです。
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●ひと口に植物といっても、多種多様な特徴があって、様々な戦略でもって厳しい自然の中を生き抜いている。そんな植物の生き方を改めて観察してみると、どうしてそうなったのか、なぜそんな姿になったのかと思うことも多いけれど、それにはちゃんと理由があって驚きがある。植物の世界も奥が深い。
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