サラダ好きのライオン の商品レビュー
最近は実用的な本がどうしても多くなってしまっているけど、久しぶりに肩の力を抜いて村上春樹のエッセイを読んでいると、すごくリラックスできた。彼の書くものをそういう視点で考えたことはなかったけど、やっぱこれが筆力ですかね。秋をけりけりの話は染みるものがあった。数年に1回とてつもなく世...
最近は実用的な本がどうしても多くなってしまっているけど、久しぶりに肩の力を抜いて村上春樹のエッセイを読んでいると、すごくリラックスできた。彼の書くものをそういう視点で考えたことはなかったけど、やっぱこれが筆力ですかね。秋をけりけりの話は染みるものがあった。数年に1回とてつもなく世界の終りを読み直したい気分がやってくるけど、最近まさにそれ。
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アンアン掲載のエッセイをまとめたもの、第三弾。 タイトルは、 …(眠れない夜は僕にとって、サラダ好きのライオンくらい珍しい)、…という文章から。 ビールを飲んでいたから「きりん」、 白くてほっそりしてるから「かもめ」… 猫の名付けセンス素敵すぎです! あと、村上さんは、A型...
アンアン掲載のエッセイをまとめたもの、第三弾。 タイトルは、 …(眠れない夜は僕にとって、サラダ好きのライオンくらい珍しい)、…という文章から。 ビールを飲んでいたから「きりん」、 白くてほっそりしてるから「かもめ」… 猫の名付けセンス素敵すぎです! あと、村上さんは、A型だそうです、 勝手にO型だと思い込んでいました。 なんでだろう。 p73.「便利なものは、必ずどこかで不便になる」 p136.「なればこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのごとく、絶え間なく過去へと押し戻されながらも」
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ゆっくりゆっくり読み進めた村上ラヂオ3。 エッセイは好きで色んな作家さんのものをよく読むけれど、なんだかんだ村上春樹さんのエッセイが自分にとっての原点かもなあ。 これもまた、きっと何度も読み返します。
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いつもどおりの、ちょっとひねてて穿った見方が痛快です。最後の一言のダジャレ率がどんどん高くなってきているのは年をとった証拠でしょうか‥
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気楽に読めるエッセイ集。 テーマは私たちの周りでもよくあるような日常におけるちょっとした出来事についてだったりするんだけど、それに対して思うこと、考える内容に村上氏らしさを感じます。 彼の長編は苦手でもエッセイは読めるという人も多いのでは??雑誌に連載されたものでもあるので読み...
気楽に読めるエッセイ集。 テーマは私たちの周りでもよくあるような日常におけるちょっとした出来事についてだったりするんだけど、それに対して思うこと、考える内容に村上氏らしさを感じます。 彼の長編は苦手でもエッセイは読めるという人も多いのでは??雑誌に連載されたものでもあるので読みやすさは抜群、安定のシリーズです。
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いちばん心に残った箇所が、やれたのにやらなかった件りという私も私だけど、書いた方も書いた方だと思うんですよ
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アンアンに連載中のエッセイ あれこれよしなしごとを かきつづっていて たのしくよみました。
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村上ラヂオ 第3作。 雑誌『アンアン』の連載エッセーに掲載されたものが、書かれており、まえがきを読むと、最初から、「忘れられない、覚えられない」と言う題名と、ミスマッチ的なサラダ好きなライオン。 そして、村上春樹の物知りな所が、作曲家ベイリオーズの交響曲の話から、ポカット忘れてし...
村上ラヂオ 第3作。 雑誌『アンアン』の連載エッセーに掲載されたものが、書かれており、まえがきを読むと、最初から、「忘れられない、覚えられない」と言う題名と、ミスマッチ的なサラダ好きなライオン。 そして、村上春樹の物知りな所が、作曲家ベイリオーズの交響曲の話から、ポカット忘れてしまう方が、忘れられない者を無理やり忘れるよりも、精神衛生上的にが居が、ないと、、、結ぶ。そんな話に、自然と、飛躍出来ることに、驚く。 どの部分を読んでも、初めの題名から、想像もつかない位に、話が、飛ぶのに違和感が無い終わり方。 『そうか、なかなかうまくいかないね』なんか助言の仕方が、最後には、アラスカ移住し、素手で、クマと闘いたいと言う相談されたら、、、なんて、、、、、、とてもじゃないけど、これを文章にするなんて、、やはり、村上ワールドなんだなぁ~と、思う。 『無口なほうですか?』で、ジャズ喫茶経営をしていた時が、一番良く喋った、努力したと、回想しているが、きっと、村上氏のジャズの話とかをしたら、多弁になるのでは、、、と密かに思ってしまう私である。其のページに、「今週の村上」の所に、京都、三十三間堂に、田中マー君にそっくりな像で、鼓を持っていると、書かれている。今度、確認しに行こうと、思っている私も 変人かな。 『濡れた床は、滑る』なんて、「Slippery when wet」を直訳しただけだけど、村上春樹氏の題名の雰囲気に使われそうな感じ。しかし、最初のコペンハーゲンのウィンドウの中のTシャツから、ヘンな日本語へ、そしてトイレまで、話を持って行く面白さ。 これからも、アンアン掲載でなくも、このエッセー続くかな?
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ananに連載されていた「村上ラヂオ」シリーズの第3弾。「まえがき」にも書かれているが、たしかに村上春樹とananの読者との間には「共通の話題なんてない」だろう。そんな時に無理に共通の話題を作ろうとしたり、ましてや読者たる若い女性に歩み寄ったりしようとすれば、必ず失敗するだろう。...
ananに連載されていた「村上ラヂオ」シリーズの第3弾。「まえがき」にも書かれているが、たしかに村上春樹とananの読者との間には「共通の話題なんてない」だろう。そんな時に無理に共通の話題を作ろうとしたり、ましてや読者たる若い女性に歩み寄ったりしようとすれば、必ず失敗するだろう。だから村上春樹はいつもの自然体で、そしてそれはすなわち自分にしか書けないスタイルで書いている。それ故にこそ生まれて来る共感覚なのだろう。画の大橋歩もまた自然体だ。「オペラ歌手のシャム猫」の挿絵がなんとも清楚でありながら色っぽい。
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女性は怒りたいことがあるから怒るのではなく、怒りたいときがあるから怒るのだ。 南アフリカ縦断旅行記「ダークスター・サファリ」ポール・セロー 人にとっていちばん大事なのは、知識そのものではなく、知識を得ようとする気持ちと意欲なのでしょうね。そういうものがある限り、僕らはなんとか...
女性は怒りたいことがあるから怒るのではなく、怒りたいときがあるから怒るのだ。 南アフリカ縦断旅行記「ダークスター・サファリ」ポール・セロー 人にとっていちばん大事なのは、知識そのものではなく、知識を得ようとする気持ちと意欲なのでしょうね。そういうものがある限り、僕らはなんとか自分で自分の背中を押すように、前に進んでいくことができる。 キャスターつき小型スーツケースはあまり好きではない。「便利なものは、必ずどこかで不便になる」だから旅行に持っていくものは、単純であればあるほど良い。 「これはもういらないかも」と思うものを、まとめて持っていく。旅先で古い服を日々捨てていくときの爽快感って、かなりナイスなものです。シャツ一枚、靴下一足、大した重みでもないんだけど、自分という人間がそのたびに身軽になっていくような気がする。でも逆にいえば、旅先でもないとなかなかものって捨てられないんだな。
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