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サラダ好きのライオン の商品レビュー

4.1

152件のお客様レビュー

  1. 5つ

    39

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    25

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2021/07/10

すべてに対して共感を抱いたり、心の支えだと感じてしまう私はすっかり村上春樹さんに洗脳されているなと改めて思います。 この人のおかげで、私は日常生活を送る上でだいぶ生きやすい考え方ができるようになったなと実感しています。大体のことを美しく捉えられます。それは狭い道を歩いているときに...

すべてに対して共感を抱いたり、心の支えだと感じてしまう私はすっかり村上春樹さんに洗脳されているなと改めて思います。 この人のおかげで、私は日常生活を送る上でだいぶ生きやすい考え方ができるようになったなと実感しています。大体のことを美しく捉えられます。それは狭い道を歩いているときに後ろから体当たりされたときだったり、ほぼ押し売りとも思える接客をされたときだったり、道でサラリーマンたちがビール片手に談笑しているのをみたときだったり。 でもこれはいいことばかりではなく、悪い作用も起こす。それは私が一社会人で、まあいいか、では済まされないことがあるために。それくらい村上春樹さんの本はじわじわと人をひねくれ者に育て上げる影響がある。サリンジャーの攻撃的なところを美化してるだけで、この人の根本はサリンジャーと同じものと感じる。つくづく罪。

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2021/04/25

春樹さんのエッセイはとても穏やかな気持ちになるので大好きです。そして思春期をガッツリ春樹さんの本とともに生きてきた私は、文章の書き方にものすごく影響を受けてるなぁとも思いました。 そして春樹さんの比喩、大好きです。何箇所か、声をあげて笑ってしまった。

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2021/01/25

読みやすい。エッセイ1話を読むのに5分もかからない(もっと短い?)。個人的には、海外でのエピソード話が、私はほとんど経験がないから読んでいて楽しい。小説だけではとんと見えてこない村上春樹像が、エッセイでは見れて好きです。

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2020/12/27

アンアンに掲載されていた1年分のエッセイをまとめたもの。 肩の力の抜けたゆるめの話が多くて、和んだ。文章の読みやすさはさすがです。 ちょっと疲れた時に読むと、リラックスできるのではないでしょうか。

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2023/09/14

いつどこでどこを開いても楽しめる力の抜けたエッセイ。車の中に置いていたけど夢中になり過ぎて危ないのできちんと部屋で読み直した。このシリーズ第1弾は食べ物が実に美味しそうでよかった。第3弾のこちらも面白いけれど食べ物の話しは少なめで食いしん坊としては少しだけ残念。でも相変わらず、思...

いつどこでどこを開いても楽しめる力の抜けたエッセイ。車の中に置いていたけど夢中になり過ぎて危ないのできちんと部屋で読み直した。このシリーズ第1弾は食べ物が実に美味しそうでよかった。第3弾のこちらも面白いけれど食べ物の話しは少なめで食いしん坊としては少しだけ残念。でも相変わらず、思わず口に出して呟きたくなる名表現が揃っている。 「このおっさんの書いてることってよくわかんないし、つまんねえよな、まったく」 「防御を固め、おとなしくサンドバッグ状態になるしかない」 「薄暗く人生を終えてしまいそうな気配だ」 「それで、お前はそういう体験をしたことがあるのか?」 スパイスの程よく効いた表現が随所に見られる脱力系エッセイ。

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2018/12/08

ananに連載された村上ラジオ。 大橋歩さんの挿画がすばらしい。 かわいらしく、おしゃれでいて、凄みがある。 村上春樹のエッセイはもちろん安定して面白い。 ただ、颯爽としているけれど、やはり歳はとったなという感じ。 ギャグが本物のオヤジギャグのようになっていたり。 昔のエッ...

ananに連載された村上ラジオ。 大橋歩さんの挿画がすばらしい。 かわいらしく、おしゃれでいて、凄みがある。 村上春樹のエッセイはもちろん安定して面白い。 ただ、颯爽としているけれど、やはり歳はとったなという感じ。 ギャグが本物のオヤジギャグのようになっていたり。 昔のエッセイだと、もう少しさっぱりしていた気がする。 それはより肩の力が抜けているからかもしれませんが。 出てきた文学作品、いかに非常に興味が湧きました。  ポール・セロー『ダークスター・サファリ』  木山捷平 『木山捷平全詩集』 今度読まなきゃ。

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2017/11/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(2017/11/22読了) シリーズ3冊の最後、3冊目。2作目に続いてananの2011年3月から2012年4月までの連載に、GINZA という本(私は知らない)の2012年4月号に掲載されたエッセイを加えたとのこと。 「はじめに」は、2作目のあとがきのお返事みたいな感じで、「どうしてアンアンなのか」という話が書かれてる。結局は、いろんな事情がありましてで済ませれちゃってるけど。 ついでに最後のあとがきについても書いちゃおう。また、大橋歩さんが書かれたのだけど、原稿に"お"をつけて、お原稿となっている…なんだか変と思うのは私だけかしら。 3作の中で、一番面白く感じた。多分、村上さんの人となりが脳に染み込んだ上で読んだからじゃなかな。 それにしても、村上さんは海外も日本も、いろんなところに行ってます。私の行動範囲の地名も出てきたり。偶然会えたらいいのにな。 (内容) 日々の暮らしの中で体験した愉快な話から、人生の深淵に触れる不思議なエピソードまで、小説家の頭の中の抽斗には、話題がいっぱい!「どうして寝る前に限ってネタを思いつくんでしょうね?」と悩みつつ、つぎつぎ繰り出されるユーモア溢れるエッセイ52編。大橋歩さんのおしゃれな銅版画も楽しい人気エッセイ・シリーズ第3弾。 (目次) まえがき(村上春樹)/忘れられない、覚えられない/ブルテリアしか見たことない/愛は消えても/真の男になるためには/オペラ歌手のシャム猫/ぎろちんを待ちながら/オムレツを作ろう/裁判所に行こう/スーパーサラダが食べたい/献欲手帳/死ぬほど退屈な会話/チップはむずかしい/知りません、わかりません/シェーンブルン動物園のライオン/この曲を聴くと/僕の好きな鞄/ああ困った、さあどうしよう/とりあえず小説を書いているけど/プレゼントする人、される人/ジャスは聴きますか?/占い師としての短いキャリア/ブルー・リボン、ビールのある風景/岩にしみ入る/いわゆる新宿駅装置/すまないな、ルードヴィッヒ/楽しいトライアスロン/さあ、旅に出よう/秋をけりけり/そうか、なかなかうまくいかないね/自分の体で実験する人たち/カラフルな編集者たち/私が死んだときには/たくさんの人の前で/昼寝の達人/ムンクの聴いたもの/犬も歩けば/コップに半分/二番じゃだめなのか?/猫に名前をつけるのは/無口なほうですか?/愛欲の根っていうか/高いところが苦手/貧乏そうに見えるのかな/とんでもない距離、ひどい道/信号待ちの歯磨き/こういう死に方だけは/ワシントンDCのホテルで/想像の中で見るもの/濡れた床は滑る/ひどいことと、悲惨なこと/いちばんおいしいトマト/椰子の木問題/あとがき(大橋歩)

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2016/11/18

ananに連載されていた、村上ラヂオ3。 村上さんの頭の中では、ありとあらゆる哲学的だったり文学的だったり、グローバルだったり極々個人的だったりする思索が常に行われている。 脳みそがずいぶんな働き者だ。 怠け者な自分の脳みそを叱りつけたい。 そういう本文を読んだ後の、欄外「今週...

ananに連載されていた、村上ラヂオ3。 村上さんの頭の中では、ありとあらゆる哲学的だったり文学的だったり、グローバルだったり極々個人的だったりする思索が常に行われている。 脳みそがずいぶんな働き者だ。 怠け者な自分の脳みそを叱りつけたい。 そういう本文を読んだ後の、欄外「今週の村上」の脱力加減もたまらない。

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2016/08/31

アンアン連載のエッセイ、村上春樹のテキストと大橋歩の銅版画がつくり出す居心地のいい本です。約50篇。 木山捷平「秋」について書いたものと、年をとって「傷つきにくくなる」話はよかったと思います。

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2016/07/19

≪県立図書館≫ クスクス笑いながら読んだ。 気楽で楽しい。 そんな空気が行間からあふれ出していた。 また、力を抜きたいときや、なんだか人が信じられなくなったときに読みたいと思う。 村上春樹は遠けれど、その存在はすぐ傍に。

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