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世にも奇妙な人体実験の歴史 の商品レビュー

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53件のお客様レビュー

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2012/08/13

タイトルに惹かれるがそれに負けない面白さを保証できる。 個々の章は短いし、繋がりは皆無でないものの、基本的にどこを選んで読み始めても大丈夫。 医学の発展は、病原体を自己感染させたり、様々な薬の候補を自ら飲んで試したりと、自分を被験者にした人体実験の歴史でもあった。 20世紀...

タイトルに惹かれるがそれに負けない面白さを保証できる。 個々の章は短いし、繋がりは皆無でないものの、基本的にどこを選んで読み始めても大丈夫。 医学の発展は、病原体を自己感染させたり、様々な薬の候補を自ら飲んで試したりと、自分を被験者にした人体実験の歴史でもあった。 20世紀前半、孤児院の幼児や刑務所の受刑者を人体実験に使うことに良心の呵責も、躊躇もなかった時代に、「自分自身の体で試してみるまでは、他人を実験台にするなんて考えられない」と言ってビタミンC欠乏実験を行った外科医ジョン・クランドンや、「もしも他の誰かに何かよくないことが起きるとしたら、私はそのことで良心の責めを負いたくない」と葉酸欠乏実験を行ったヴィクター・ハーバートには感動する。 他に、爆弾の威力を確かめるために我が身を痛め続けた科学者、ナチスドイツの毒ガスから身を守るためにありとあらゆるガスに見を晒した科学者、海水を飲んで生命を保つ方法を知るために漂流し続けた不屈の精神の持ち主などなど、医学以外の自己実験の歴史も面白い。 一部精神科の電気けいれん療法に対する記述などに、不正確さと偏見が見られるのが残念。

Posted byブクログ

2012/10/12

本屋さんでこのタイトルを見て、興味をそそられない方がおかしい!?まず手に取って見る。そして、パラパラとページをめくって、おもしろそうだと直感する人は多いと思う。 人間の未知のものに対する探究心を垣間見れる。今から考えるとおかしくても、当時、ご本人たちは至極真面目に挑んでいたのだろ...

本屋さんでこのタイトルを見て、興味をそそられない方がおかしい!?まず手に取って見る。そして、パラパラとページをめくって、おもしろそうだと直感する人は多いと思う。 人間の未知のものに対する探究心を垣間見れる。今から考えるとおかしくても、当時、ご本人たちは至極真面目に挑んでいたのだろう。単にバ◯(自粛)か、取り憑かれているとしか思えない実験も多いが、先人の挑戦の結果の上で学問や現状が成り立っているのも事実である。医学関連が70〜80%程度で、トリビア的に医療従事者は読んでおいた方がいいと思う。 「有用な事実が一つ明らかになるなら、それと引き替えに数人の科学者が死んだり手足を失ったりすることなど大したことではない」と語れる科学者って凄すぎると思ったが、そう言わしめたのはどうしてか興味が湧いた。 また、トンデモ医療は歴史上脈々と続いてきたこともわかった。 時々織り込まれる英国人著者のジョークは、今ひとつ笑えなかった(苦笑)。

Posted byブクログ

2012/07/25

出張の行き帰りにはもったいない本でした。後半戦にピカールの話とかも出てくるけど、多くは医療に関する人体実験のお話。冒険的なクライミングもできないけど、マジでヤバい人体実験もできないなあ、共通する部分は、その人がどれだけ見通せているか、というところかな。これは皆さんぜひぜひ。

Posted byブクログ