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世にも奇妙な人体実験の歴史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/07/06 |
JAN | 9784163754406 |
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商品レビュー
4
54件のお客様レビュー
医療ドラマを見ていて、最初に人間の体を切り開いてツギハギしようと思ったやつ凄くないか??と思い、本書を手に取りました。読み終え、想像以上の奇人たちの歴史の上に今の医療が成り立っていることを知り、衝撃を受けました。なんのためだれのために多大な犠牲を払って研究していたのかはわかりませ...
医療ドラマを見ていて、最初に人間の体を切り開いてツギハギしようと思ったやつ凄くないか??と思い、本書を手に取りました。読み終え、想像以上の奇人たちの歴史の上に今の医療が成り立っていることを知り、衝撃を受けました。なんのためだれのために多大な犠牲を払って研究していたのかはわかりませんが、それは当人だからこそ分かる自信や理由があったのだと思います。ピロリ菌を飲み込んだ研究者の、「コンセントできるほど充分にインフォームを受けている人間は私しかいなかった。」という言葉がとても印象的でした。
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久し振りのドキュメントもの。某大学のフリーペーパーで紹介されていて気になっていたのだが、気がついたら文庫化されていた。 淋病と梅毒の原因がわかっていなかった時、淋病が進行すると梅毒になると考えられていたため、自らに淋病患者の膿を移植する。麻酔がどれくらいで聴くかクロロホルムを吸...
久し振りのドキュメントもの。某大学のフリーペーパーで紹介されていて気になっていたのだが、気がついたら文庫化されていた。 淋病と梅毒の原因がわかっていなかった時、淋病が進行すると梅毒になると考えられていたため、自らに淋病患者の膿を移植する。麻酔がどれくらいで聴くかクロロホルムを吸ってみる、その他色々と自分や家族、囚人に孤児たちまでをも使った人体様々な人体実験。 著者が海洋生物学者ということもあり、中盤から水圧、気圧、サメなど、人体実験と言えなくもないが、海や空の事故や挑戦などの話が多く述べられているので、我々科学者系の人間にはちょっと残念な感じであった。我々には、序盤の自分で感染症を試してみたり、麻酔を使って公開手術をしてみるものの聞かなくて大失敗、なんて言う話が面白い。 その中間にあるのがやはり放射線の話で、害がよくわからないままベネフィットを追求するがために無茶をして、その結果命を落としているのは辛いものが有る。 人体実験や人類の挑戦については、やはり第二次大戦あたりの1900年代の初頭のものが多く、そのいくつかはノーベル賞という大きな評価につながっている。戦後も米軍を中心に、人間や技術の限界を試す挑戦についてはスリリングで、年齢や専門問わず引き込まれるものが有るだろう。米軍はそういう結果的には戦術にはつながらなくても、技術革新のために(中には原爆のようなものも有るが)協力していく地盤が有るのだろう。自衛隊にも有るんだろうかかね? また、最後は普通「あとがき」「解説」になっているものであるが、仲野徹大センセーの講義も兼ねた面白おかしい実験エピソードが「解説」になっており、そこもセットでこの本という感じがする。「解説」は読み飛ばさないように。
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文字通りの命がけの実験。身をすり減らして、または命を落とし。ユーモアにカジュアルに綴られているから想像して身をよじらすような描写なんだけど悲壮感がない。医学の進歩のための人体実験の他、サメとの闘い、潜水試験から高度への挑戦も。
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