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の商品レビュー

3.7

237件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    83

  3. 3つ

    73

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    5

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2024/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テレビで又吉さんのコメントを見て読んでみた。 犯罪者に堕ちていく描写がとても怖かった。 撃って欲しくなくて、最後の章はドキドキし、そのまま平穏を取り戻してくれと願った。でも悪い予感しかしなかった。結果、案の定、とは思ったが、「これはナシだ」、と思うあたりがリアルに感じられ、辛かった。続きの物語は、悲しさしか残らないのだろうか。。 短編の「火」。負の連鎖は抜け出せないのだろうか。

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2024/08/24

銃 最後の続きが読みたい! 主人公の色々なシーンがあったが、私は最後まで主人公の人間性を掴むことが出来なかった。いい人なのか悪い人なのか分からない。 この作品のメッセージ性が気になる。何が伝えたかったのかが最後まで分からなかった。 (小説だからそんなこと考えずに読めと言われるの...

銃 最後の続きが読みたい! 主人公の色々なシーンがあったが、私は最後まで主人公の人間性を掴むことが出来なかった。いい人なのか悪い人なのか分からない。 この作品のメッセージ性が気になる。何が伝えたかったのかが最後まで分からなかった。 (小説だからそんなこと考えずに読めと言われるのかもしれないが。) 火 口語体の文章で、1人がずっと話す内容です。

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2024/08/22

銃が人生の中心になって、人生が銃に狂わされていく大学生の様子が、かなり苦しい。銃にここまで歪んだ愛情を感じてしまうとは…。 中村文則の小説家人生は、ここから始まったのか、衝撃的なデビュー作だよなあ。ラストはハラハラさせられ、読み応えバッチリ。

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2024/08/14

花火の音を聴きながら、その一つが銃声であっても気が付かないのかもしれないと考えるようになってしまった、花火の描写はないけれど 良かった

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2024/08/12

2024年8月12日、グラビティにて。「純文学は社会不適合者が多いですか?」に対し「社会不適合者か分からないですが、常人と違う発想の人が多いです。銃を手に入れた学生がテーマで面白いですよ〜」というリコメンドがあり。

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2024/07/27

いつか本を買い数年が経ち、読み始めてからは4時間で終える、、、 自分はベンツ車のエンブレム(ボンネットに立ってるやつ)を見ると、破壊衝動を駆られることがあります。もちろんしませんが。それを壊すことで犯罪になり、お金を払うことになり、人の信用を失うということを知っているためです。...

いつか本を買い数年が経ち、読み始めてからは4時間で終える、、、 自分はベンツ車のエンブレム(ボンネットに立ってるやつ)を見ると、破壊衝動を駆られることがあります。もちろんしませんが。それを壊すことで犯罪になり、お金を払うことになり、人の信用を失うということを知っているためです。 しかし、後先を考えない、思いつかない瞬間というのが、生きているうえで存在します。そんなとき、まるでガンプラのパーツのように、折りやすいものがあれば折ってしまうのかもしれません。

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2024/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

銃を拾い、銃に魅せられた少年の話。自分好みのストーリーだった。主人公の性格とかを一々文章で説明せず、話の中で読者に感じさせるのが上手いなと思った。心理描写がとにかく好きで、わかりやすかった。最後の終わり方もとても好みで、最後の一発の弾丸は、お守りとしての役割をどちらの意味で果たすのかとか考えられてとてもよかった。『人がつくったものに、私は始終影響され、私の人生というもの、私がそれに重さをおいていなかったとしても、私の生活を、犠牲にしていたことを思った。』

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2024/07/02

 どれだけ客観的で冷静な人間であっても、「人を撃つ」という簡潔で絶対的な性質をもつ銃の冷たさには勝てない。  人生の終わりや死を限りなく近く実感すると、つまらないと感じていた現実が輝いて見える。ただ、それを引き起こしたのが自分の思いつきだったら、予想するより早く似たようなことが起...

 どれだけ客観的で冷静な人間であっても、「人を撃つ」という簡潔で絶対的な性質をもつ銃の冷たさには勝てない。  人生の終わりや死を限りなく近く実感すると、つまらないと感じていた現実が輝いて見える。ただ、それを引き起こしたのが自分の思いつきだったら、予想するより早く似たようなことが起こる気がする。自分が自分であるという事実は取り除けないから。  併録されていた短編小説「火」と本作品「銃」の主人公はどちらも、自分の感情から距離を置きすぎてしまっている。銃の撃鉄を躊躇なく起こすには、心の麻痺が必要なのだ。  中村文則の小説を読むと、私は悪いことをしなくていいんだ、というような救われた感覚になる。主人公に共感できないことで安心できる。狂気と自分との距離を確かめられる。でもきっと、心のどこかで見ないようにしている。自分にも同じような部分があるのでは?という疑問を。

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2024/06/20

ある日、思わず手に入れた拳銃に魅せられていく青年を描く小説。 文体は滑らかではなく、それがむしろ非日常的な状況における人間の心情描写としてはリアルなものに感じられる。拳銃の持つ奇妙な魔力のようなものが人間を破滅させる作品はいくつもあるが、その人間の心理を最も詳細に表現している作品...

ある日、思わず手に入れた拳銃に魅せられていく青年を描く小説。 文体は滑らかではなく、それがむしろ非日常的な状況における人間の心情描写としてはリアルなものに感じられる。拳銃の持つ奇妙な魔力のようなものが人間を破滅させる作品はいくつもあるが、その人間の心理を最も詳細に表現している作品かもしれない。もっとも物語自体は割合シンプルなのであまり意外性は無かったが。 表題作の「銃」以外に「火」という短編も収録されているが、こちらは特に感心しなかった。

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2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

両親がおらず施設で育った主人公 感情が欠落しており、前半は感情が動くことを楽しみ自ら刺激的な場所へ歩んで行っていた。が、時折理論では説明できない衝動的な行動に駆られることがあり、それは離人感を伴う。 そんな時拳銃に出会い、今までにないほどに、普通の人が恋人に接するような態度で接していた。 隣の家に越してきたヒステリックな母親とザリガニの手をちぎった据えた匂いのする少年 あれは自分と母親に重ね、殺そうとしたんだろうなあ 母親との戦い、結局恐怖に負け殺せはしなかったがなんだか感情を制御して普通の人生を歩もうとし、清々しく見えた、矢先に!衝動的に殺してしまって!ラスト、拳銃と出会った時、拳銃の元彼の死体と同じ死に方をしようとして鳥肌たった! けど、お守りに、思い出にとポケットに入れておいた残り1つの銃弾で手こずってしまった 結局しねたのか、しねなかったのか どちらにせよそれは主人公にとって「お守り」としての役目を果たしたのか!?

Posted byブクログ