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銃 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2012/07/06 |
| JAN | 9784309411668 |

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商品レビュー
3.7
331件のお客様レビュー
1回でも底が見えてしまえば、そこまでをよしとしてしまう。すごく刺さった。あとがきの一文がかっこよすぎた なかなか読み進めるのに苦労してしまったのは相性の問題??
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「私は自分の中に、激しい歓喜が広がっていくのがわかった。そして同時に、なぜ自分がこれを目にしただけで、こんなにも興奮し、喜びに満たされているのかを思い、そのことに気味の悪さを感じた。それは、自分が二つに裂かれていくような、そんな感覚だった」 p14 銃そのものが主人公を怪物にしたのではない。銃が、元々心にあった小さな怪物を大きな怪物へと膨れ上がらせたのだ。 誰しも、見ず知らずの他人に対して怒りを感じることはあるだろう。例えば、狭い歩道で走っているのだが、目の前で女性が横並びで歩いており、通ることができない。内心、「邪魔やなー、蹴り飛ばしてやろうかな」と考える。次に、少し避けていただきたい、という旨を伝えるのだが、女は自分を一瞥して、また会話に耽る。まるで私を認識の外に追いやるように。するとどうだろうか、私なら彼女らを「社会にとって害である」と思ってしまうかもしれない。そして程度はあれど、誰しもそういった感情は持ち合わせているのではないか。 銃は作中のラストのように、自分の中の暴力性を現実に実行できるところまで可能にしてしまう装置なのである。 また、作中で度々猫が登場するのだが、猫と言えば「自由」の象徴とも言える。そして、自由の象徴である猫を銃によって撃ち殺すのだが、私はこのシーンでアメリカの銃社会を想像した。 銃を持つことは自らを守り、自由を保障するための権利である。しかし、その自由によって「気に入らない相手を排除したい」という思いを、現実の行動に移すところまで可能にしてしまう。 自由を守るためのはずのものが、かえって感情のコントロールを不可能にさせることで、自由を奪ってしまうという逆説が、作中の銃と重なって見えた。 そして、そんな銃を最後まで手放せずにいた主人公は隣人の女性を撃とうとする。しかし、すんでのところで撃てずに銃を放り投げ咽び泣く。p170を読むと、主人公は隣人の女性と、かつて自分を置いて家を出た母親を重ね合わせていたことがわかる。 そして遠くに放り投げた銃を見ながら、危篤の父を連想する。このことから、主人公は、父にかつての母を撃つことを止められたような感覚になったのではないかと解釈した。また銃が最後の警鐘を鳴らしたようにも取れた。 おまけだが、併録作「火」は、読ませようという燃えるようなエネルギーを強烈に感じた。まるで小汚い女性が目を見開きながら自分に強く独白しているような感覚に陥り、恐ろしかった。 今回、中村文則の本を初めて手に取ったが、とても良い読書体験になった。また他の作品も追っていきたいと思う。
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タイトルのインパクトに惹かれて読んでみたが内容は面白いと思えなかった。中盤からは読む手が遅くなりながらも結末が気になりなんとか読了。最後の著者の言葉が、本編含めて一番良かった。
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