ケルベロスの肖像 の商品レビュー

海堂尊【著】

2013/07/16

バチスタシリーズ完結編と言うことで、迷いつつも購入しましたが、予想通り中途半端な作品でした。ミステリーとしては、読んでる途中で展開が読めるお粗末な内容、医療ネタでは自論のAi一辺倒の自己満足なもの、白鳥＆田口のコンビプレイもなく、これがシリーズ完結作とは残念でなりません。
正直、バチスタシリーズは初回がズバ抜けて素晴らしいかったものの、あとは内容にバラツキがあり、関連作品についても、ブラックペアンが楽しめた程度。文章の美味さは認めるが、ミステリーの構成不足は、医者と作家の二足のワラジの上に、詰め切らないまま作品を量産するスタンスが原因ではなかろうか。また、現実世界の自論(AI至上主義)に、小説を利用するやり方にも疑問を感じる。反対の立場のものや行政に対する偏重した見方や、身内には異常に甘い論理、ご都合主義な展開には、いい加減うんざりさせられる。現在の成功は、バチスタの貯金であり、こうしたスタンスが続くならば、何れは淘汰されるだろう。少なくとも、私は今後の海堂作品には期待しない。

2012/08/23

これが、最後だとするとがっかりだ。これじゃ、単なる小百合の逆襲劇なだけで、なんの面白みもない。田口、白鳥コンビとつければ売れると思っているのだろうか。戦車のくだりもくだらないし、MRIもくだらない。話し広げすぎて収拾付かなくなった感がある。楽しみにしていただけにこんな終わり方は納得いかない。

2012/08/23

バチスタシリーズの完結編．面白くて読み出すと先が気になる展開でとまらなかった．エンターテイメントな作品だと思う．

しかし，今，猛烈に海堂作品が読みたい衝動にかられている．
なぜなら完結編なのにわからないことが多すぎるから．
他書とリンクが多い作者なのだけれど，完結編を読むには僕が他書を読んでなさ過ぎた．

これから何冊と補完をしていかなかければならない．

読ますという点ではまんまとはまってしまっているが，もう少しわかりやすくてもなあ…

これからが大変だ

2012/08/21

バチスタシリーズ最終巻ということでしたが、予想通り綺麗にまとまるエンディングなんてものはなく。

この小説だけ見たら多分✩４つ無いんですが、今まで読んできた桜宮サーガを思い返すと何だか泣けてきたのでこの評価です。

バチスタシリーズしか読んでない方には意味不明というか、超不親切だし。
螺鈿迷宮とブラックペアンは大好きなので、今回天馬大吉くんが出てきたりして嬉しかったりしたんですが。

戦車でパレードする田口先生に爆笑し、彦根のセリフに感動したり、終盤の怒涛の展開に付いていくのがやっとだったり。
とにかく読んでいて忙しかったです（笑）。

シリーズ通して田口先生の望まぬ出世を見てきて、こんなに笑える結末はないんじゃないかな。ぶっ飛んでるけどね（笑）。

スッキリ終わらないのはある意味海堂流と言うか。
まぁ、未来の時間軸の話も既に何点も出版されてるし、これくらい含みがあっても良いんじゃないでしょうか。

桜宮サーガは続くでしょうから、次の作品を楽しみにしています。

2012/08/21

東城大学のシリーズ完結編という位置づけの作品ではありながら、ストーリーも結末も無理やり感が強すぎ、残念なラストとなっている。様々な作品に張り巡らした伏線を収斂すべく話をまとめに入った感があるものの、伏線とキャラを登場させるので手いっぱいで、本作はコメディにもミステリーにも成り切っていない。何のために登場したのか分からない人物もいるが、これも伏線で登場させた以上の何物でもないが、思いのほか、暴れまくってしまった感があり、これも作品としての統一感を欠いた一因であろう。話としては途中から結末が見えた感があり、もうひとひねりあるかと思ったが、何のひねりも無く終わってしまった。ただし、東城大は終わるかもしれないが、イノセントゲリラは続けるらしく、浪速と極北は未だ、話が続きそう。

2012/08/18

なんなのこの終わり方は！ム━(*`з′)━ゥ
なんていうか、海堂 尊 さんの全ての作品を読まない限り、すべての物語の解決ができないんじゃないのかしら？？と思わせるような内容でした(- -;)
バチスタシリーズの完結編ということで、結構期待していたので、本当に残念です！
結局、最後なんて何ていうか、ミステリーとも違うし、医療問題とも違うし、怨念ですべてが終わってしまったというのは、「？？？？」な感じでした(T T)

2012/08/17

「東城大学病院とケルベロスの塔を破壊する」
東城大学病院に送られてきた脅迫状。高階病院長は、院内の厄介事を一手に引き受ける愚痴外来の田口医師に、犯人を突き止めるよう依頼した。
厚生労働省のロジカル・モンスター白鳥の部下、姫宮からのアドバイスによって、調査を開始する田口。
警察、医療事故被害者の会、内科学会、法医学会など、様々な人間の思惑が交錯するなか、ついにエーアイセンター設立の日を迎える。

突然の「完結」宣言に信じられない気持ちで読み始めました。
結果、想像通り。というか、この「完結」ってどういう意味で使ってるんだろう？

部下となった高階病院長とノーベル賞にもっとも近いとされる東堂文昭・マサチューセッツ医科大学上席教授。
この二人に翻弄される田口センセの姿には笑えました。
白鳥、姫宮、斑鳩、南雲、彦根、シオン、大吉、別宮、冷泉、そして桜宮の亡霊。
たしかにオールスターキャストで様々なエピソードが関係していました。
だけどとても収束したとはいえないし、ラストは謎が残ったままだし、『ナニワ』に続きそうだし。
この「完結」という言葉さえなければ、シリーズ中の一作としていつも通りって感じだったでしょうに。
他社の出版である『螺鈿』と『ブラックペアン』は必読ってのもなんだかなぁ。

だけど「Ａｉは綿毛となり、世界に飛び散った」ってのは美しい。
落ちた地で花開くといいな。

2012/08/17

毎回楽しみにしていたバチスタシリーズの完結編。初期に比べてリアリティーにかけてくるのはしょうがないのかな。他のサイドストーリをここで回収して綺麗に終わらせたのすごい。今回気になったのは田口先生のキャラが変わってしゃべり過ぎのような気がします。もう一度シリーズ最初から読み直そうっと！

2012/08/16

バチスタシリーズ完結！とても面白い作品でした！文庫化したら買ってもいいかなって思いました。
また、あのペアでドラマ化してほしい！

2012/08/15

今までの作品に比べるとしかけが非現実的感が出過ぎて入り込めなかった。でも、田口先生に老獪な感じが出てて面白かった。