ケルベロスの肖像 の商品レビュー
世界最上級のMRIを携えて、桜宮に羽ばたくはずのAIセンターが辿った運命。 医療と司法の現場に横たわるルビコン河に無理やり橋をかけ、AIの世界に君臨しようとする東城大学の野望は果たして成功するのか。 マニアな田口先生、人生最大のパレードの先には、ばら色の人生が開けているのか。 司...
世界最上級のMRIを携えて、桜宮に羽ばたくはずのAIセンターが辿った運命。 医療と司法の現場に横たわるルビコン河に無理やり橋をかけ、AIの世界に君臨しようとする東城大学の野望は果たして成功するのか。 マニアな田口先生、人生最大のパレードの先には、ばら色の人生が開けているのか。 司法の中に潜り込んでしまった骨の数々を白鳥補佐官は医療の視界に引きずり出してくることができるのか。 ミステリー好きには残念な展開かもしれないが、政略好きにはたまらない展開が目白押し。 推理小説から一転、医療と司法の政略真っ向対決に片足を突っ込んだ東城大学のご面々が望む魅力的な政治的駆け引きの応酬に首を突っ込んできた螺鈿迷宮のお姫様にちょっとがっかりしたので4つ星にさせていただきます。
Posted by
海堂さんのAiに関する主張には全く同感なんですが、推理小説を読むつもりの作品でここまでうるさく云われるとゲッソリでした。バチスタの頃は良かったなあ・・・
Posted by
バチスタシリーズついに完結。「螺鈿迷宮」のラストの真相が分かったり、「ブラックペアン1988」の件がまだ終わっていなかったり。かなりの作品のあれやこれやがすべて一堂に会した印象です。少なくとも「螺鈿迷宮」は必読。 ついに完成したAiセンターと、そこに運び込まれるマンモスMRI「リ...
バチスタシリーズついに完結。「螺鈿迷宮」のラストの真相が分かったり、「ブラックペアン1988」の件がまだ終わっていなかったり。かなりの作品のあれやこれやがすべて一堂に会した印象です。少なくとも「螺鈿迷宮」は必読。 ついに完成したAiセンターと、そこに運び込まれるマンモスMRI「リヴァイアサン」を巡って起こる騒動。田口先生、おそらくシリーズ最大の受難かもしれません。ツートップ漫才、恐るべし(笑)。 Aiを巡っての医療と司法のせめぎ合いは相変わらず。なかなか難しいものなのですね。「過去の事件を掘り起こす」点についても良し悪しなのかも。簡単に解決できる問題ではないのかな。
Posted by
シリーズ完結。 ブクログデビュー作として、大好きなシリーズの完結作を。 田口の無駄に難解な表現で例える様や、白鳥の論理的な話術。 アタマが良くなる点も大変良いです。 ちょっと最後の展開までが、だるい感はありますが、まあ良しとしましょう。
Posted by
「バチスタ」シリーズ完結編と銘打つだけあり、過去のシリーズを復讐しておけば良かったと、ちょっと後悔。 でも本当に完結編??? 「バチスタ」シリーズは完結するのかもしれないけど、特にシリーズと銘打ってない「ナニワの風雲児・村雨府知事」や「極北市民病院」、そして忘れしちゃならない「...
「バチスタ」シリーズ完結編と銘打つだけあり、過去のシリーズを復讐しておけば良かったと、ちょっと後悔。 でも本当に完結編??? 「バチスタ」シリーズは完結するのかもしれないけど、特にシリーズと銘打ってない「ナニワの風雲児・村雨府知事」や「極北市民病院」、そして忘れしちゃならない「ジェネラル速水」の今後別の形で続いていくんだろうなぁ~。 感想としては、完結にするため、無理やり詰め込んで感が強く、Aiを取り巻く時代の変化があったのね、という感想でしかない。 第1作の時のようなドキドキ感が懐かしい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バチスタ・シリーズの完結編が出たということで、これは買いました。このシリーズのそれまでの作品は全部図書館から借りていたんですけどね。待ちきれませんでした。 ただ完結編といっても、すべてに決着がついたというにはいささか物足りません。 確かにエーアイセンター設立に関するゴタゴタはいったん終息しましたが、シリーズおなじみのキャラクターたちの対決と決着を期待していた身としては、ちょっと肩すかしな内容です。 そもそもの話、白鳥さんのロジカル・モンスターぶりが発揮されていませんからね。田口先生は大活躍だけど、白鳥さんは今回はあくまでも裏方でした。 個人的には、「螺鈿迷宮」で未決着のままだった白鳥さんと桜宮小百合の対決、それに「アリアドネ」でも未決着のままに見えた白鳥さんと斑鳩室長の対決が、なにも進展しないまま終わってしまったような感があります。 天馬大吉くんと姫宮さんと葉子さんの三角関係なんてのもちょっと期待していたのですが、そこはちょっと妄想しすぎだったかな。 この完結編は、できれば上下巻くらいにして、ストーリーだけを完結させるのではなくキャラクターひとりひとりにも「決着編」を与えてほしかったですね。
Posted by
バチスタシリーズもいよいよ最後。これまでのキャラが、勢揃いすので、過去の作品も読み返さないと、どういうキャラ設定だったのか忘れている。 最後まで、田口先生らしい終わり方で満足です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バチスタシリーズの完結編のミステリー? 田口先生物語=白鳥コンビミステリー=Ai問題提起としては一旦完結。 とはいっても、これまでの作品や現在連載中の他のシリーズ、 高階病院長の過去(ブラックペアン1988、ブレイズメス1990、スリジエセンター1991) コールドスリープなど桜宮のその後(モルフェウスの領域、アクアマリンの神殿、医学のたまご) 碧翆院桜宮病院がらみ(螺鈿迷宮、輝天炎上) 地方行政(ナニワモンスター) につながっていきます。 このようにしてみると、海堂ワールドの中心が桜宮、高階、田口であり、 本作がワールドのほとんどのリングをつなぐ集大成であったことは間違いなさそうです。 Aiセンターについては、作者の悲願と思うので何らかの形で復活してほしいと思います。
Posted by
バチスタシリーズ、完結篇という事で、早く読み終わるのが惜しいような感じで読み始めました。だけと、あっと言う間に読めてしまうのが、海堂さんの作品の凄いところ。今迄のシリーズが完全に繋がったのを理解し、完結篇なんだなぁと、感慨に浸りました。 もっとこのシリーズ、続かないかなぁ。良い作...
バチスタシリーズ、完結篇という事で、早く読み終わるのが惜しいような感じで読み始めました。だけと、あっと言う間に読めてしまうのが、海堂さんの作品の凄いところ。今迄のシリーズが完全に繋がったのを理解し、完結篇なんだなぁと、感慨に浸りました。 もっとこのシリーズ、続かないかなぁ。良い作品です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今からこの本を読もうと思う人は、先に「ブラックぺアン1988」「螺鈿迷宮」「アリアドネの弾丸」くらいは読んだほうがいいと思います。 バチスタシリーズの最後という触れ込みに期待して読みましたが、「バチスタシリーズ」というより「螺鈿迷宮」の続編という色が強くて、「螺鈿迷宮」を読んでいない人にはわからない内容がかなり多い。 海堂さんは出版社の垣根を越えて同じ桜ノ宮ワールドで話を書かれるので、この作品に限らず出版社に関係なく海堂作品を全部読まないと楽しめない部分があります。 この作品で、これまでに出てきた因縁を片っ端から羅列してまとめようとしたようですが、欲張りすぎて中途半端な印象。終わりがあっけなかった・・・。続編に期待・・・したいです。
Posted by