ロング・ロング・アゴー の商品レビュー
人との出会いや別れは、時が過ぎて意味が分かるものらしい。それとも年を重ねると何らかの意味付けがしたくなるのかな。
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再会をテーマにした短編集。 この人の小説にはいつも、少しだけ劣等感を抱えていて、でもそんな自分を嫌いになれなくて、そんな主人公が登場する。そこが好きなんだと気づいた。 作者本人がいう、本書の双子の妹にあたるという、「気をつけ、礼。」も読んでみようと思う。
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重松清の小説はどこか懐かしさを覚える。登場人物たちは決してうまくいってるわけではないのに、なぜか読後は心地よい。 きれいな情景が浮かんでくる小説でした。
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子どもの頃のいろんな想い。 ボーッとした子ども時代を過ごした私にもなんだか思い当たるような当たらないようなエピソードたち。 でも、私の子ども時代はみんな優しかったよ。 そんなに残酷じゃなかったと思うけどなあ。 みんな平凡な家庭の子だったからかなあ。 「ホラ吹きおじさん」は山田洋...
子どもの頃のいろんな想い。 ボーッとした子ども時代を過ごした私にもなんだか思い当たるような当たらないようなエピソードたち。 でも、私の子ども時代はみんな優しかったよ。 そんなに残酷じゃなかったと思うけどなあ。 みんな平凡な家庭の子だったからかなあ。 「ホラ吹きおじさん」は山田洋次の「おとうと」みたいな話。 どうしようもない人っていうのは、いる。 そのどうしようもなさが周囲に迷惑をかけるんだけども、 そのどうしようもなさは尊重しなければいけないと思う。 それがその人なんだから。 私はあまり小学校時代の同級生と会いたいと思わない。 卒業した翌年にあったクラス会に行ったきり、誰とも会ってない。 これからも会わないだろう。 それでいいと思う。
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≪「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。≫ 「再会」がテーマになっているそうです。 自分たちが子どもだったころ、小さいなりにいろいろと考えていたつもりだったのだがなぁ。世界とか、人生とか。 それってこういうことだったのだ、と気づかせてくれる本でした...
≪「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。≫ 「再会」がテーマになっているそうです。 自分たちが子どもだったころ、小さいなりにいろいろと考えていたつもりだったのだがなぁ。世界とか、人生とか。 それってこういうことだったのだ、と気づかせてくれる本でした。 40オヤヂの今の、人生スキルとか経験値とか世渡り能力とかを持ったまま子どもの頃にタイムスリップしたら、かなりウマくやれるだろうなヒヒヒ・・・、などと考えたりする今日この頃。
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重松清さんの真骨頂は短篇集にあると思う。 素朴で美しい情景の中にすれ違う人々の心の揺れが浮かび上がってきてとても不安定な気持ちにさせてくれる。良い意味で。 「小さき者へ」より若干強引であったり、ドラマチックな演出が目立つ気がするが、良作。
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どんなに運が悪くても。 悲しいことばかりでも。 社会人一年目、どんなに頑張ってもうまくいかない。 毎日が辛くてしょうがない時に、本書を読みました。 自分の人生を肯定してもいいのかなって、少しだけ思えました。 少しだけ、大人になったのかな。 人生がうまくいってない人には 読むの...
どんなに運が悪くても。 悲しいことばかりでも。 社会人一年目、どんなに頑張ってもうまくいかない。 毎日が辛くてしょうがない時に、本書を読みました。 自分の人生を肯定してもいいのかなって、少しだけ思えました。 少しだけ、大人になったのかな。 人生がうまくいってない人には 読むのはちょっと辛いけど 読み終わった時には それでもいいか、って思えるような本です。
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「チャーリー」が一番染みました。 感動とは違う。ただ心が共鳴する。それはきっと、物語として語られる、弱さや不器用さや、ときにはずるさも、確かに自分の中に存在することに気付かせられるからなのだと思う。 うまくいかない現実と戦う力がなくても、それを受けとめながら、ときには受け流し...
「チャーリー」が一番染みました。 感動とは違う。ただ心が共鳴する。それはきっと、物語として語られる、弱さや不器用さや、ときにはずるさも、確かに自分の中に存在することに気付かせられるからなのだと思う。 うまくいかない現実と戦う力がなくても、それを受けとめながら、ときには受け流しながら、現実と繋がった日々を過ごしていくことも、凄い事だし、貴いことなのだ。 人が傷ついている時に、あるいは傷つけてしまったときに、その痛みを自分の心にも感じてしまう人が、優しい人なのだと思う。
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いま一番好きな作家が重松清氏。 単行本の「再会」も読んだけれど、もう一度文庫本番「ロング ロング アゴー」を読みました。 「せんせい」の弟番のような6編からなる短編集。 短編といっても、一つ一つがすごくしっかりしていて、一編を読み終わると、それぞれに余韻が残ってしまう。 「再会」...
いま一番好きな作家が重松清氏。 単行本の「再会」も読んだけれど、もう一度文庫本番「ロング ロング アゴー」を読みました。 「せんせい」の弟番のような6編からなる短編集。 短編といっても、一つ一つがすごくしっかりしていて、一編を読み終わると、それぞれに余韻が残ってしまう。 「再会」がテーマで人生って切ないけれど、今を大切にしなきゃ って感じさせる。 ずっと手元においておきたい一冊です。
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重松さんらしい短編集。最初と最後の再会の物語のつながりっぷりに、さわやかさを感じました。いい作品です。
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