月の影 影の海(上) の商品レビュー

小野不由美(著者)

2023/04/04

主人公の陽子が終始ネガティブ、彼女を助けてくれる人たちも全然現れず裏切りの連続、下巻で状況が明るくなるのか希望が持ちづらい。後半で、うじうじしてた陽子が徐々に生きるために冷酷になろうとする部分が出てきたので、いいぞ！他人を蹴落として強くなれ！己を傷つける奴らには構わず鉄槌を下せ！と応援しながら読んだ。下巻で状況好転するといいなー。

2023/03/19

今流行りの異世界転生ものの先駆け的な作品なのでしょうか？以前から気になっていたシリーズでワクワクしながら読み始めました。

が、主人公の持つ雰囲気や境遇がとにかく暗く、質素な学校生活から突如異世界へ飛ばされるのですが、その後も一人きりの旅となり、良い出会いにも恵まれず騙され絶望する鬱展開が繰り返され、一体どこで面白くなるのか希望を見出せないまま上巻が終わりました。

とにかく終始暗い雰囲気を纏い、主人公の後ろ向きな性格もなかなか好きになれず、正直読むのをやめようかと思いましたが、人気シリーズということもあり、また、少しだけ他の方のレビューを垣間見た感じだと、最初は我慢、ネズミが出てくるまで我慢せよ、との感想を目にしたのでとりあえず下巻を読もうと思います。

設定が細かく、好きな世界観でもあり、戦闘シーンなどの描写もわかりやすく期待は出来そうな感じはぷんぷんしますので、今後評価が変わることを願います。

2023/03/16

何度目か分からない再読。今まで借りていたけど、こんなに読むのならと思って購入。
初読のとき、よく諦めずに読み切ったなと思うほど辛い上巻……

2023/03/11

約20年前、学生当時に読んでいたものを再度読んでみた。当時のイメージが美化されてるのでは、ティーン向けではと危惧したが、大人になってからでも、面白く読むことができた。
陽子は優等生でまじめで、不思議なことに巻き込まれてもひたすら帰りたい、嫌だばかりのつまらない主人公だけど、だんだん腹が据わって、内なる自分と向き合ってからはとても魅力的だと思った。
ファンタジーはあまり読まないけど、やはり十二国記は面白い。

2023/02/28

もう、何度読むのを止めようと思ったか。
主人公があまりに可哀想で読み進めるのが辛かった。
追い討ちをかけるように、ちょいちょい出てくるサルが鬱陶しくて悪態をつきながら読んだ。
下巻では希望が見えてくるからと息子に励まされ、何とか読破できたおばたん。
下巻への期待が胸を躍らせる。

2023/02/23

読者も何もわからず放置。魔性の子と同じく、異世界がどんな世界か解説がないまま進む。下巻ではそれがわかるのだろうけど長引かせ過ぎ。とにかく理不尽すぎる酷い目に遭うばかりで終わった。後半になって面白くなるのはいいけど、それまでを読ませないと意味がない。

2023/02/04

追ってから逃げるために。
生まれながらに明るい髪色だというのに、校則のために頻繁に染めるのは色々と大変だろうに。
親切にしてくれる人を信じたくとも、これだけ裏切られたら人間不信になるだろうな。

2023/02/02

平凡な女子高生が異世界転生する物語。
良いなぁと思った点が、最近のラノベにありがちな「現実だと冴えない奴が異世界転生すると超人になる」って設定では無いこと！
たいした苦労もせず超人になれるような、ご都合主義な設定では無いところ！！

主人公の陽子は本当にヘタレで、ウジウジしてるし人の顔色ばかり見る八方美人だし、見たくないものから目を背け自己責任も取れず、全て人のせいにしてばかりの狡い女の子なんですよね。
でもそれが本当にリアルで、本当によくいる思春期の子なんです。

そんな子が異世界転生しても、急に強くなれる訳もなく、とにかく人に騙されるし行動が裏目に出るし、何もかもが上手くいかない不幸な日々を送ります。
そこで初めて自分の内面の醜さと向き合い、身も心も逞しくなっていくという…うん、リアル笑

この先どのように成長していくのか、陽子の行く末が気になります！

2023/02/01

とうとう十二国記に手を出してしまった……やはり面白い！！陽子の感じが最初好きではなかったけど、でもこれがリアルな反応だよなとも思った。後半にいくにつれて良い意味でも悪い意味でも変わっていくのが人間らしいなと。下巻も楽しみ！！

2023/01/31

　魔性の子ほどグロくなく、醜い部分ばかり描かれて暗いけれど、ずっと魔性の子より読みやすかったです。面白くなってきましたので、シリーズ読んでいこうと思います。

　委員長だったくせに、高校生にもなってイジメがあったり、ましてやイジメに加担するような主人公。意志の弱い子が、荒波に放り込まれて鍛えられていくサマが面白い。

　親の貞操観念とか世間体とかが、時代を感じますが、さすがはファンが多い物語。イメージしやすい文章だし、退屈しない屈強ファンタジー