すみれ の商品レビュー
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自分の大好みな作品だった。 図書館に、確か夏がテーマで飾られていた。 湘南の海が出てきたからかなぁ。 この本を読み始めて、15才の藍子とレミちゃんという、ちょっとおかしい、ふつうの人。 そう、儚い感じ、どこか危なっかしい登場人物。 家でなかなか読書が進まず、今日は仕事で疲れ果てたのに、 図書館であっという間読んだ。 大好きな世界観だった。 この本の世界にはうまく言えないけど、〝私〟がいた。 あの時の、今もある憧れやうまく言葉に出せない感情の感触がこの物語の中にあった。 あと、憧れたの職業への藍子ちゃんとの感覚がそっくりだった。 今、福祉関係で働いてて、現実的に感じたことは、 私たち、わたしがどうにかしよう。じゃなくて、行政の手に頼ったほうがいいのかなぁ。と思った。 おそらく、そうゆう人たちを助けてくれる人は居て、 それが、たぶん、1対複数の人たちだから、 負担が少なかったり、個の人は依存できずにすむのかなぁ? でも、私たち感情の生き物は本当に複雑で、 わたしも、過去での人間関係を思い出して、どうにもならない気持ちになったりする。 その、多感な時期の、藍子ちゃんの目や心に映る、レミちゃん、スミレちゃんへの心情のこの物語を読んで、 同じように楽しかったり、怒りだったり、どうしてと思った。 伝えたいことを言葉にするのは、もう出来ないのかなぁ。 助けたいときに出てくる言葉。それがその場にあっててもなくても、一体どうなるんだろう。 言葉で変わったりもする。でもそうじゃなかったりする。 わたしたちってそうゆう生き物? 藍子ちゃんの小説がレミちゃんに届けばいいのに。
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23歳離れてるレミちゃん。普通の人と違うレミちゃん。レミちゃんは藍子の父、母の大学の友人だという。レミちゃんと藍子の会話がとてもいい。感じた事がそのまま言葉になっている。大人になった藍子は何処にいるか分からないレミちゃんに毎日、話し掛けている。レミちゃんだったら…どうする?と。
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青山七恵はレミなのかな。 簡潔で丁寧な文体がとても心地好い。ので物語にドップリ浸かっていられる。こういう洗練された文章を書くひとに私はなりたい。 読後しばらく終盤の流れの余韻が続く。 酒に逃げたい。
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途中レミちゃんがきゅっとこわくなって、一旦本を閉じて、彼の布団にもぐり込んだのだけれど、彼もまた繊細で脆いところもあるということが姿見に映った布団から感じ取られて、その人を知ってるか知らないかで愛情をとらえられるのは変わってくるように感じた。
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とても惹き付けられるお話でした。 誰にも分からない心の中。 自分にも読めない心。 大人になっても 信頼しあっても 家族でも 友達でも 恋人でも 心の全てを 理解することは できないかもしれなぃ。 綺麗事だけではない 人との繋りを 考えさせられました。
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主人公、中学生の女子の目線でかかれた小説。彼女の家にやってきた両親の友達レミのことを綴ったものだ。 大人の目線でみれば、このレミ野という女性は心の病気を持っており、またそれにある意味甘えてしまっている当人と回りの人々がいる。少しやっかいな女性だ。しかしまだ世間をそれほど知らない純...
主人公、中学生の女子の目線でかかれた小説。彼女の家にやってきた両親の友達レミのことを綴ったものだ。 大人の目線でみれば、このレミ野という女性は心の病気を持っており、またそれにある意味甘えてしまっている当人と回りの人々がいる。少しやっかいな女性だ。しかしまだ世間をそれほど知らない純粋な主人公にとっては、レミという女性は不思議で魅力的にも映る。先入観をもたず、自分の眼でみて感じたとおりに相手を判断する、受け入れるという大人が忘れてしまった感覚を中学生の主人公はもっているのである。 人間は大人になるほどにいろいろな視点で人を観ることが出来なくなっていく、世間の常識や自分の都合だけで相手を見るようになってしまうのではないかと考えさせられる。
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「あたし、当たり前の幸せなんか、いやだ…」。 大人になりきれない37歳のレミちゃんともう子どもではいられない15歳の藍子。 心ゆさぶる友情の物語。 (アマゾンより引用) うん…まぁまぁ…
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もし、この物語を語るのが、15歳の主人公・藍子ではなく、彼女の年上の友人・レミちゃん、あるいは彼女の両親だったら。 きっとこんなに切なくも優しい世界は生まれていなかったんだろうなァと思うと、青山先生ありがとう…と何故か感謝の気持ちが湧き上がったのでした(新感覚)。 そんな風に感...
もし、この物語を語るのが、15歳の主人公・藍子ではなく、彼女の年上の友人・レミちゃん、あるいは彼女の両親だったら。 きっとこんなに切なくも優しい世界は生まれていなかったんだろうなァと思うと、青山先生ありがとう…と何故か感謝の気持ちが湧き上がったのでした(新感覚)。 そんな風に感じ入りながら、哀しいけれど、一抹の救いも感じさせてくれるラストに思いを馳せつつ本を閉じた読後感、素敵だった…。 以前読んだ「窓の灯」より、断然こっちの方が好きだなー。 社会にうまく溶け込めないけれど何故か放っておけない女性の姿が、15歳の少女の目を通して描かれるとこんなにも魅力的になるなんて、不思議だな。 よくよく考えたら、デートに同行させられるとか、お泊まり強要されそうになるとか、めっちゃイヤじゃん←← 花の名前を持つ女性、レミちゃん。 かつて主人公と同じ夢を見たことのある、愛に疲れた年上の友人。 彼女が主人公に最後に告げた告白が、この物語の全てを現しています。 「あたしの本当の友達は、今までも、これからも、あんた一人だけ。だからお願い、藍子だけはあたしを忘れないで」
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読メでどなたかのレビューを見て気になったので図書館へ。 まあまずは読みやすかった。児童文学くらいの読みやすさ。 内容はまったく児童文学ではないけれども。 あらすじ等でレミちゃんが心の病やら大人になれないやらと書いてあったので、なんというか少し頭の足りない子的な話なのかと思ったら、全然違った。 まとも。レミちゃんはまとも。 おかしいのは周りの人間だった。 藍子の両親とかレミちゃんの親とか、大学時代の友人とかみんな気持ち悪い。 異常だ。 そんな中でも藍子だけはわりとまともだった。 藍子と出会えて良かった。
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レミと藍子の不思議な友情。青山さんの小説は、サラサラっと読めるのが特徴だけれど、これもサラサラっとしているのけれど、終わりまでこんなにサラッとしてはいけないのでは…というようなラスト。
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