すみれ の商品レビュー
きれいごとだけじゃ世の中は生きていけないってこと。誰しも自分が一番大切なんだから、それを忘れて他人に尽くしちゃ関係が壊れるのは仕方ないんじゃない??
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今まで読んだ青山七恵とはちょっと違う感じだったな。嫌いとかではなくね。最近多いと感じる家族物の物語を書く作家の中からちょっと新しい方向性を見いだしたんじゃないかな。レミのその後は凄く気になるが、続編は見たくない。読み手ひとりひとりの頭の中で描けばいいな。
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多感な年齢の主人公と同居人レミの心の繋がり方が、切ない作品でした。主人公とレミとの年齢差がある分、解り合えない心情があったり、逆にまだ少女だからこそピュアな気持ちで受け止めたりできるバランスが上手く書かれているか、と。
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大人になりかける少女の、ある約1年の、あるひとりの大人とも子どもともいえぬ、不思議な女性と、パパとママの、お話。 「単純さというのは、すごい美しさだよ。世のなかには、難しくて大袈裟な言葉が多すぎる」 児童書でもいいんじゃないかという、内容でした。
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主人公、藍子は15歳の受験生。夏が終わった頃から両親の同級生のレミがひとつ屋根の下で暮らすようになった。37歳のレミは心は子供のままで15歳の藍子は妙に心が成熟している所がある。周りの大人が藍子に精神的に頼り過ぎだよ。なんだか読んでいてやり場のない気持ちになった1冊。
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私はかなり楽しめた小説だった。 約一年の間、中学三年生の藍子が一緒に暮らした両親の友人レミちゃん。 レミちゃんの心のもろさ、それを受け止めたいのにどうすればいいかはっきりわからず、でもどこか惹かれる藍子。 二人の特別な関係が丁寧に丁寧に描かれていた。 読み終わったあとの切なさは...
私はかなり楽しめた小説だった。 約一年の間、中学三年生の藍子が一緒に暮らした両親の友人レミちゃん。 レミちゃんの心のもろさ、それを受け止めたいのにどうすればいいかはっきりわからず、でもどこか惹かれる藍子。 二人の特別な関係が丁寧に丁寧に描かれていた。 読み終わったあとの切なさはここ最近では一番だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
15歳だったわたしと、37歳のレミちゃんと過ごした日々。 父母の大学時代の同級生のレミちゃんは、母曰く、心にちょっと病気があるのを理由に、しばらくの間同居することになった。 受験生の藍子と、自由なレミちゃん。 学校から帰ると、お菓子とお茶が用意されていて、 それらをつまみながら本を読んだりロウソクに囲まれて手の込んだ料理を作ったりと それがいつまでも続けばいいと思ったけれど、現実はそうはいかなかった。 簡単な言葉すらも、大人はいつだっていろんな言葉を組み合わせて 何重にも包んで、当たり障りのない言葉に変えてしまう。 あーなんかうまく書けないけど、高校受験のときって大変だよねえ。 誰かに頼っていないと生きていけない人って、つらいよねえ。 藍子とレミちゃんが、いつまでも仲良くできたらよかったのにね。 どこか懐かしく切なくて、かつて自分もそう思っていたような自意識さがあったり 好きだなあ)^o^(
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15歳の藍子の心情の描き方がとてもよかった。 15歳ではないし、はるか昔も藍子のような15歳ではなかったけれど、藍子の気持ちがとてもわかった。 でも、なんというか、消化不良な読後感。 どうも、「…で?」という気持ちを押さえられなかったわー
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成功した両親の傍らで、どこにも行くところのないレミちゃんを、同位置で、あるいは上から目線で見つめる主人公は、子どもでもなく大人ともいえない短い時期だからこそ彼女と共感もし、残酷に突き放しもできたのだろう。
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大人になれない37歳すみれさん、自称レミちゃんの話し。 大人になれないおじさんも困るけど、大人になれないおばさんは、ちょっとしたホラーかな。 いくつになっても少女の心を持って、そのようにしか振舞えない中年女性ほど周りを戸惑わせるものはないぞ。
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