すみれ の商品レビュー
ある日、両親の友だちという女性が家にやってきて一緒に住むことになったら。 親と同世代、ましてや血縁でもないとなるとどんな態度で接すればいいのか悩んでしまいそう。しかも、両親からはレミちゃんはココロの病だからと聞かされるし。年の離れた友人が1番自然!? 実際、両親とレミちゃんよりも...
ある日、両親の友だちという女性が家にやってきて一緒に住むことになったら。 親と同世代、ましてや血縁でもないとなるとどんな態度で接すればいいのか悩んでしまいそう。しかも、両親からはレミちゃんはココロの病だからと聞かされるし。年の離れた友人が1番自然!? 実際、両親とレミちゃんよりも藍子とレミちゃんの組み合わせがレミちゃんも自然な感じ。 気を遣われすぎるというのでもなく話し相手になってくれる人が1番ということか。
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あっというまに読めた。 心の痛む読後感で、なんだか自分のことを いろいろ振り返って身につまされてしまった。
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特に斬新な内容ではないにもかかわらず一気に読めたのは、著者の文章力・表現力が素晴らしいからだと思う。 15歳の主人公にも、37歳のレミちゃんにも感情移入することができた。 15歳の自分がこの本を読んでいたら、果たしてどう感じたか。 本当の優しさって、なんなのだろう。
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中学生の藍子の家に、両親の大学時代の友達が居候する。 レミちゃんの怠け心を見抜き、自分の受験勉強に向かう姿勢は かっこいい。 中学生には、大人を支えるのは重い。
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教訓・一度他人に対して何らかの失敗をしたら、その人間関係は二度と取り戻せない?というような教訓を抱きました…。 内容と全然関係ないですが、この本の大きさ好きです。しっくりくる感じで。
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「一九九六年の秋から一九九七年の冬にかけて、レミちゃんはわたしたちと一緒に暮らした。そのときわたしは十五歳で、レミちゃんは三十七歳から三十八歳になるところだった」でお話は始まる。 高校受験を控えた十五歳の「わたし」の家にとつぜんやってきて、一緒に棲むことになった三十七歳のレミちゃん。父母の学生時代の友人である、むかし作家を目指していたそのレミちゃんには「ふつうの人と違う」ところがあった……。 人に手を差し伸べること、困っている人を助けようとすること、安易に手を差し伸べることの難しさ、人との関わり方について考えさせられる作品です。
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わたしは青山七恵さんがすきです。 すみれのミレちゃんと、私の物語。 「私」がまた大人で異端の小説家(になれなかった)ミレちゃんを 優しく包もうとするんです。しかし、やはり限界があって最後にダムは決壊します。 自分にもこういう時期があった(涙) 青山さんの中では「私の彼氏」が最高に...
わたしは青山七恵さんがすきです。 すみれのミレちゃんと、私の物語。 「私」がまた大人で異端の小説家(になれなかった)ミレちゃんを 優しく包もうとするんです。しかし、やはり限界があって最後にダムは決壊します。 自分にもこういう時期があった(涙) 青山さんの中では「私の彼氏」が最高に好きですが、 これも素朴で良いお話でした。 重い読後感を求めるのには向いていませんが、 さわやかな気持ちになれる本です。
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高校受験をひかえた秋から冬にかけて、藍子の家に居候していたレミちゃん。父母の友達なのに、藍子の父母を「パパ」とか「ママ」とか自分とおなじように呼ぶレミちゃん。 自分は、父と母とは何かが決定的に違うと思っている藍子。レミちゃんならわかってくれる気がして「あたし、当たり前の幸せなんか、いやだ・・・」と言ってしまう。思春期の自我との葛藤をそっと日常の描写のなかに溶け込ませている文章。 レミとの別れが決まった時に藍子は思う。「世の中にはわたしが知らないだけで、レミちゃんのような人がたくさんいるのかもしれなかった。つまり、自分の苦しさを一人で抱えきれなくて、自分でどうにかしようと思ってもどうにもできなくて、ほかの人に頼らなくてはいけない人たちが・・・でも、そういう人たちが、ある日突然差し伸べられる手をぜんぶ失ってしまったら、いったいどうすればいいんだろう?」 ラストで成長した藍子は小説を書いている。 いちばん大事な言葉に何枚もいらない飾りの言葉をかぶせて、包んで本にして、知らないだれかに投げつけて、そのうちたった一人でもいい、だれか一人が最後の大事なひと言にたどりついて、それを何かの助けにしてくれたなら、今まで自分が手を放してしまっただれかが、別のだれかにきっと救われるんだと祈るみたいに、無理に信じて
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心を壊してしまった37歳のレミちゃんと、 大人の階段を登って行くちょうど途中にいる 15歳の藍子との心の交流を描く物語。 レミちゃんすごく繊細な心の動きがある人なはずなのに、その描き方が少し雑。 変わった大人とちょっとひねくれた子どもの邂逅というのは よくある設定なので、もうひ...
心を壊してしまった37歳のレミちゃんと、 大人の階段を登って行くちょうど途中にいる 15歳の藍子との心の交流を描く物語。 レミちゃんすごく繊細な心の動きがある人なはずなのに、その描き方が少し雑。 変わった大人とちょっとひねくれた子どもの邂逅というのは よくある設定なので、もうひとこえがんばって欲しかった。 でも、映画とかにしたらいいかも。
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大人になりきれない女の人と 成長途中の女の子。 大人になるということ 誰かを受け止めるということ 人は優しくて冷たいと 教えてくれる。 でもそより 読み終わったあと、 主人公の宙に浮いてしまった 恋の行方が気になってしまう。
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