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クローバー・レイン の商品レビュー

4.2

149件のお客様レビュー

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2014/08/19

「プリティが多すぎる」と同じく、出版社の千石社での お話で、こちらは主要人物が大人になっているので、 もっとシリアスな雰囲気にまとまっていた。 読み始めたら続きが気になってしまい、最後まで読破。 本を一冊出すというのは本当に大変なことだなぁ、 と思ったりする。いい原稿があるって...

「プリティが多すぎる」と同じく、出版社の千石社での お話で、こちらは主要人物が大人になっているので、 もっとシリアスな雰囲気にまとまっていた。 読み始めたら続きが気になってしまい、最後まで読破。 本を一冊出すというのは本当に大変なことだなぁ、 と思ったりする。いい原稿があるってだけではだめで、 その裏側でいろいろな駆け引きがある、ということもわかる。 著者は今までに本を出しているので、そういったところで 裏側もわかったりするんだろうな、と思ったりもする。 話の方向性としては、どのように真剣に仕事をするか、 家族をどのように大切にするか、というあたりに ウェイトがあって、最後のあたりはご都合主義なところも あったりするけど、最後まで一気に読めたので良かった。

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2014/07/11

主人公、工藤。大手出版社勤務。文芸部門に移動して3年目。なんでも要領よくこなし、優等生的な編集者。彼が過去の作家と思われている家入の原稿に偶然出会う。どうしても、自分の手で、本にして出したいと思い、周りをまきこみ、、迷惑をかけたり、自分自身も傷ついたり、多くのことを学びながら、本...

主人公、工藤。大手出版社勤務。文芸部門に移動して3年目。なんでも要領よくこなし、優等生的な編集者。彼が過去の作家と思われている家入の原稿に偶然出会う。どうしても、自分の手で、本にして出したいと思い、周りをまきこみ、、迷惑をかけたり、自分自身も傷ついたり、多くのことを学びながら、本を作り上げていく。 本を作る過程の話だけでなく、それぞれのひとが抱えている心情をうまく絡ませて、奥行きの深い話になっていました。 初めて読む作家さんでしたので、別の本も読んでみようと思います。

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2014/06/08

出版社に勤める彰彦が、出会ったある原稿に心を動かされ、どうしてこの作品を自分のところで出版したい!と奔走する。 本というものが、こんな風に作家から様々な人の手と思いを経由して、私達読者のところに届けられるものだとは・・・。 読みやすく心を引き付けられる、とても好きな作品になった...

出版社に勤める彰彦が、出会ったある原稿に心を動かされ、どうしてこの作品を自分のところで出版したい!と奔走する。 本というものが、こんな風に作家から様々な人の手と思いを経由して、私達読者のところに届けられるものだとは・・・。 読みやすく心を引き付けられる、とても好きな作品になった。

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2014/04/08

本好きの自分にはじんわり心暖まるお話でした。 一冊の本にはいろんな人のいろんな想いがつまってるんだなとしみじみ感じることのできる一冊でした :)

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2014/01/19

良かった。じんわり温かさが心に沁み渡るお話でした。 一冊の本が出版されるまでの色々な場面が凝縮されていて興味深かった。 主人公編集者と作家、他の登場人物たちとの関係も良かった。芝山さんがピリリと山椒のように効いてる。 装丁もタイトルも素敵。

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2013/12/17

千石社の編集者、工藤彰彦は、突然に素晴らしい原稿に出会う。それは、枯れた心に染み入るような、丁寧で繊細な原稿。それは、有名出版社の千石社では、けして書籍化し得ない、これからブレイクでもしないかぎりノーサンキューな過去の作家・家永嘉人の原稿だった。 大崎先生のお仕事小説・編集者編...

千石社の編集者、工藤彰彦は、突然に素晴らしい原稿に出会う。それは、枯れた心に染み入るような、丁寧で繊細な原稿。それは、有名出版社の千石社では、けして書籍化し得ない、これからブレイクでもしないかぎりノーサンキューな過去の作家・家永嘉人の原稿だった。 大崎先生のお仕事小説・編集者編。 今回は慣れた現場だからか、ものすごく丁寧で手堅い印象。 編集者の仕事ぶりを丁寧に描きつつ、家永氏の娘とのロマンスをエッセンスに、工藤自身が過去と向き合い成長していく様が描かれていて、とてもよかった。 家永氏の本ができるまでがゴールの話なら、もっと編集会議をパスしてく過程とか工藤くんが営業してるとことか読みたかった気もするけど、あくまでも編集者のお仕事小説なのだろうから、全体から見たらちょうどいいバランスなのだろう。 若王子くんとか国木田さんとかもいいキャラしててよかった。いい人なだけじゃなくてそれぞれ意地をもってがんばってるのにきゅーん。 しかし全体的にエピソードが濃いので、冬実への気持ちはちょっと唐突かなあ。ちょっと距離が縮まるくらいでよかったような。 あと心臓病の手術の話、ただの方便なんじゃとか思って毒されすぎだなと反省しました。

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2013/12/15

「プリティが多すぎる」でも出てくる千石社が舞台とあったから、続編かなにかかと、勝手に思いこんでたら、こちらは本づくりの話だった。 本が出版されるまでの大変さを感じた。 おもしろい本に出会うと人に勧めたいって気持ちもよく分かる。 ぐっと引き込まれ数時間で読み切ってしまった!!あたし...

「プリティが多すぎる」でも出てくる千石社が舞台とあったから、続編かなにかかと、勝手に思いこんでたら、こちらは本づくりの話だった。 本が出版されるまでの大変さを感じた。 おもしろい本に出会うと人に勧めたいって気持ちもよく分かる。 ぐっと引き込まれ数時間で読み切ってしまった!!あたしはとっても面白かった!!人にお勧めしたい一冊だ!

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2013/11/29

図書館にて。 何かのランキングで評判が良かったので予約して借りてみた。 苦難の前半から抜けて、本の良さが人々に広がっていく後半への流れが気持ちいい。 良い本は人の人生を動かす。 実は前半は主人公の猪突猛進さが痛々しくて読むのに苦労したけれど、本の良さが実感できる1冊。 ただ、家永...

図書館にて。 何かのランキングで評判が良かったので予約して借りてみた。 苦難の前半から抜けて、本の良さが人々に広がっていく後半への流れが気持ちいい。 良い本は人の人生を動かす。 実は前半は主人公の猪突猛進さが痛々しくて読むのに苦労したけれど、本の良さが実感できる1冊。 ただ、家永先生や彰彦の家族関係をややこしくする必要はあったのかな… 確かに内容はドラマチックにはなったけれど、売れた作家や地元の名士がつい他の女に手を出して子供作っちゃうって、いかにもステレオタイプの馬鹿って気がして、しかもそんな人がこの本には二人も出てくるって… 冬美とのことも、彰彦が尚樹と重ねて恋愛感情と思っちゃってるような気もしなくもないし。 「シロツメクサの頃」も確かにすごくいい作品だったんだろうけど、彰彦本人も言っている通り個人的な事情や思い入れで突っ走ってる感もあり。 この作品が読者それぞれの感情を呼び覚ますものらしいということが後半描かれているし、個人的な理由が大きいにしても編集者がここまで本を出版することに奔走してくれたということはそれだけの作品だったということだろうけれど、うーん、この恋愛はあんまりうまくいかないんじゃないのかな… なんて、うがったことを考えててどうよ私、と思ってしまった笑。

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2013/10/26

内容知らずに手に取った作品。とても楽しめた。こんな出会いがあるから読書は面白い。良く考えて組み立てたんだろう、丁寧で飽きさせず、本好きにはたまらないエピソードも。本好きな人にストライクな小説。でも、すみません図書館で借りました。

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2013/09/14

作家=小説を書く人。文芸編集者=小説のためになんでもする人。老舗の大手出版社に勤める彰彦は、過去の人と目されていた作家の素晴らしい原稿を偶然手にして、どうしても本にしたいと願う。けれど会社では、その作家に期待していないために企画へGOサインが出ない・・・。いくつものハードルを越え...

作家=小説を書く人。文芸編集者=小説のためになんでもする人。老舗の大手出版社に勤める彰彦は、過去の人と目されていた作家の素晴らしい原稿を偶然手にして、どうしても本にしたいと願う。けれど会社では、その作家に期待していないために企画へGOサインが出ない・・・。いくつものハードルを越え、本を届けるために、奔走する彰彦。その思いは、出版社内の人々に加えて、作家やその娘をも巻き込んでいく。 本好きとして、編集者という立場から本が生まれるまでの過程はとても興味深くて、同時に自分の知らない世界なのでほう~と思ってどこの世界も大変だなとしみじみ。やっぱり客観的に本が売れない時代だものね、作家さんだけでなく会社も大変だ。あとカバーを作るくだりを読んで電子書籍よりもやっぱり紙の方がいいなとかも思ったり。本への情熱って、分かる人だけに分かる合言葉みたいなものだと思う。本屋で好きな本に手を伸ばす人を見ると無条件で友達になれそうな。尚樹が言うとおり、本は違う世界へ連れてってくれる、大好きですごいツール。家永さんが苦手で最後まで入れ込めなかったのが残念。

Posted byブクログ