クローバー・レイン の商品レビュー
好きな仕事に就いて、しかもこんなに熱くなれる作品に出会えるなんて、実際には少ないだろうと思ったけど、その分余計に彼がその作品に惚れ込み、出版するために奔走していく姿はとても眩しく感じた。 作家が心を込めて書いた作品を編集者が読み、校正を繰り返す。その前後には社内で何度も会議を...
好きな仕事に就いて、しかもこんなに熱くなれる作品に出会えるなんて、実際には少ないだろうと思ったけど、その分余計に彼がその作品に惚れ込み、出版するために奔走していく姿はとても眩しく感じた。 作家が心を込めて書いた作品を編集者が読み、校正を繰り返す。その前後には社内で何度も会議を重ね、装丁や広報活動などの諸々の事柄をクリアした本が出版されている。そしてそれを読んでいる私。ありがたいなぁと思った。
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編集者の彰彦が、偶然手にした売れていない作家の原稿をなんとか本にしようと奮闘する話。本を出すのも本を売るのも、大変なんだなあと。売れないと出せないのかー。
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大手出版社の若手編集者が、偶然出会った素晴らしい原稿。 けれどその原稿は大手であるが故、すぐには出版できない壁がある。 何事もそつなくこなしてきた彼が、その原稿を世に出す為に、奮闘し成長していくお話。 本好きには嬉しい。 読み終わるのが惜しかったが、一気読みしてしまった。 一...
大手出版社の若手編集者が、偶然出会った素晴らしい原稿。 けれどその原稿は大手であるが故、すぐには出版できない壁がある。 何事もそつなくこなしてきた彼が、その原稿を世に出す為に、奮闘し成長していくお話。 本好きには嬉しい。 読み終わるのが惜しかったが、一気読みしてしまった。 一冊の本が世に出るまで、多くの人の手に届くまで。 そこに関わる作家、編集者、営業、書店員の努力や想いに、 自分が今手にしている本への感謝が膨らむ。 正直、少し物事が上手く進みすぎな上に、周りの人達もいい人すぎるのだけど、そこが熱くなりすぎずに、優しい雰囲気を保っているんだろう。 読後感も温かく、しばらく余韻に浸った。 「シロツメクサの頃」皆読みたいよなぁ(笑) 僕も優しく降り注ぐ雨になれたのだろうか。 『きらきらひかる』や『夜は短し~』など知っている本の話に、つい感情移入してしまう。
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出版社の社員である主人公のひたむきさ、暖かさが、読んでいる者の気持ちをほぐしてくれます。 自分の作った本を読ませたい人。てっきり初恋の女性だとばかり思ってました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
後味の良い優しい本です。でも最初の壁の高そうなのに対して、意外に簡単に決まってしまうような感じを受けました。本ができていく過程ももっと深く読みたかったです。
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本好きにはたまらないエピソード盛りだくさん。大崎作品はいつもそう。 意外な展開というより、突然方向展開したの?という印象もあって、途中、ちょっとだけ飽きもしたけど、最後の締め方がとても良かったです。 2012/9/22読了
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四角四面な生真面目編集者が とある原稿にであって熱血ないい感じの編集者へ! とんとん拍子に進むけど こういういい話は好き。
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「プリティが多すぎる」と同じ出版社が舞台。 ですが、こちらは文芸部なので雰囲気全然違います。 えがったー。 『シロツメクサの頃』、書いてくれへんかしら…。
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大手出版社で文芸書編集を担当する 工藤が 今やパッとしない作家の秀作を偶然見つけ 出版するまでの奮闘記。 全てうまくいきすぎてる感がありますが 出版社の裏側や苦悩がわかり おもしろかったです。
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編集者って、飲んだり食べたりばっかしてるのね。。。 これは実は「ビール小説」なのか?!と思うほど、主人公工藤くんは全くよく「ビールでのどを潤す」。 1つの作品が作者から読者の元に届くまでには、たくさんの人が関わっている。それぞれの立場で、それぞれの愛や想いを持って、1冊の本を育...
編集者って、飲んだり食べたりばっかしてるのね。。。 これは実は「ビール小説」なのか?!と思うほど、主人公工藤くんは全くよく「ビールでのどを潤す」。 1つの作品が作者から読者の元に届くまでには、たくさんの人が関わっている。それぞれの立場で、それぞれの愛や想いを持って、1冊の本を育む。 ドキドキしたり怒ったり、紆余曲折があったり時には嫌な思いをしたり、ビールでのどを潤しながら、それらの想いが、本という見える形になっていく。 同じ千石社シリーズとしては、「プリティが多すぎる」のほうが自然でよく出来ている気がする。軽快なもののほうが、きっと作者の得意分野なのだろう。 こちらの「クローバー」は、「プリティ」に比べると、「しっとり」を少々頑張った、という感じがどうしてもする。複雑な家族関係や今は遠い人物との関わり、人との距離の詰め方などのところで、ちょっと書き急いで荒っぽくなってしまってるなあ、と思われる部分があって、そこは残念。 心底イヤなやつはいないし、毒はない。そういうところが、「お仕事頑張り小説」「男子成長小説」「本への愛小説」としての人気なのだろう。 最後もきれいで、後味はいいです。
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