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クローバー・レイン の商品レビュー

4.2

149件のお客様レビュー

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    52

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/08/05

「プリティが多すぎる」と同じ、千石社が舞台のお仕事小説。 本が出版されるまでの過程や、事情を知ることが出来て嬉しい。 やっぱり、今の時代出版業界は大変なんだな。 冬実さんとの事を含めて、全体的に上手く行き過ぎな感じもちょっとあるけど、それでも面白い。 芝山先生良いなぁ。特に...

「プリティが多すぎる」と同じ、千石社が舞台のお仕事小説。 本が出版されるまでの過程や、事情を知ることが出来て嬉しい。 やっぱり、今の時代出版業界は大変なんだな。 冬実さんとの事を含めて、全体的に上手く行き過ぎな感じもちょっとあるけど、それでも面白い。 芝山先生良いなぁ。特にエッセイが良い! 今まで、書店員,営業マン,雑誌編集ときて、遂に文芸編集。次は作家の話とか書いてくれないかな。

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2012/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 久々大崎さんの新刊!読み応えありました!  優しげな中にも少し苦味のある内容は健在。かつ、いつもよりちょっと深い奥行を感じました。大崎さん自身、本が凄く好きなんだろうなぁ。きっと学生時代に読んだ本は私と似ているんじゃないかな・・・なんて勝手な妄想。  心温まる+「ちゃんとフィクション」なさじ加減が良かったです。リアルばっかりじゃあ、楽しくない。私はそう思うのですが・・。大満足の一冊でした。  これってシリーズ化しても良さそうなんですけど・・?

Posted byブクログ

2012/08/03

一冊の本ができるまでのお話。 ある程度業績のある作家さんでも、ある一定の評価がなければ大手出版社ではこんな扱いなのねと。 今まで、本にまつわる業界に関する物語を描いてきた大崎さんだから素直にいい話だなあと。 最後の恋愛話は蛇足だなぁ。なおちゃんの話でお腹一杯。 大崎さんは...

一冊の本ができるまでのお話。 ある程度業績のある作家さんでも、ある一定の評価がなければ大手出版社ではこんな扱いなのねと。 今まで、本にまつわる業界に関する物語を描いてきた大崎さんだから素直にいい話だなあと。 最後の恋愛話は蛇足だなぁ。なおちゃんの話でお腹一杯。 大崎さんは、有川さんと違って恋愛パートはいまいちときめけない。 悲恋のほうがおもしろい。 次はどういった話かな。 印刷所なら面白いのになぁ。

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2012/07/31

「プリティが多すぎる」と同じく千石社を舞台としたお仕事小説。今回は文芸書の編集者の物語です。 うーむ、作品の質がいいことはもちろんなのだけれど。それ「だけ」ではなかなか出版してもらえないのね。なんだかとっても世知辛く感じてしまうのだけれど。出版社も商売だから仕方ないのかな。 だけ...

「プリティが多すぎる」と同じく千石社を舞台としたお仕事小説。今回は文芸書の編集者の物語です。 うーむ、作品の質がいいことはもちろんなのだけれど。それ「だけ」ではなかなか出版してもらえないのね。なんだかとっても世知辛く感じてしまうのだけれど。出版社も商売だから仕方ないのかな。 だけど。こういう心意気のある編集者さんがいっぱいいてくれると、読者としては嬉しいですね。そしてまた読者としても、流行り物に流されるだけの商業主義に乗っかっちゃってはいけないなあ、と。出版業界が衰退してしまいませんように。

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2012/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世の中のすべての本好きな人に捧げたい一冊。 一冊の小説が世に出るまでの一切合財がてんこ盛りの内容だ。 一読してから、この本自体のカバーデザインなどを味わって鑑賞すると、出版に係わる様々な思いが伝わってくる。 単なる出版内輪話にとどまらず、登場する人々の家庭問題や、人と人との係り合い、友情や男女間に生まれるほのかな好意、ありとあらゆる要素が周到な伏線が施された後に結末へと向かうその醍醐味。 ミステリを越える面白さだった。

Posted byブクログ

2012/07/27

これまで、書店ミステリーや出版社の営業若手社員話など、「本」周辺の物語を書いてこられた大崎さん。今度は、出版社の文芸部社員のお話です。(*^_^*) 本好きにとっては、本を扱う人たちの話が面白くないはずがない。 その業界ならでは、の不思議な常識や苦労話、努力が成果を産むよか...

これまで、書店ミステリーや出版社の営業若手社員話など、「本」周辺の物語を書いてこられた大崎さん。今度は、出版社の文芸部社員のお話です。(*^_^*) 本好きにとっては、本を扱う人たちの話が面白くないはずがない。 その業界ならでは、の不思議な常識や苦労話、努力が成果を産むよかったねぇ~~という話も、これまで楽しく読んできたのですが、今回が一番よかったかも。(*^_^*) 舞台だけでも十分面白い素材なのだから、無理にミステリー仕立てにしなくても、そこに働く人たちの思いをその分丁寧に掬い取ってくれないかな、と思ってきた過去の作品・・・。 今回は、そこがすっきりと整理されて、一冊の本が世に出るまで、と作家さんと出版社、書店、といった多角的な攻め方で読者に提示してくれてたのが嬉しかったです。 そっか、作家さんの力関係、というのは、あるいは、出版社同士の攻防というのは、なかなか熾烈なものなのね、と思ったり、いくらいい原稿があってもそれを本にするまでにはあれこれ思惑があるんだな、と思ったり。 また、何より、そっか、本になったからといって安心してちゃいけないんだ、それを売らなくちゃ読者の元には届かないんだね、と、気づかされたのが興味深いところでした。 大手出版社から本が出て、それが幸いしない場合もある、なんて思ったこともなかった。 彰彦の恋の話もサイドストーリーとして織り交ぜられて、それも楽しく読めました。 ただ・・・・ 彰彦の周りの人たちが、みな、彰彦のためにいるような描かれ方は少々ご都合主義すぎませんか、と・・。 彰彦のことは好きだったけど、時に見通しが甘すぎたり、いつの間にか事態が好転したり、と、こんな上手くいくかぁ~~!と言いたくなる場面もあったことを、ちょこっとだけ言わせてください。 面白かったんだったら文句は言うなぁ~~!なんですけどね。

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2012/07/26

大手出版社の若手編集者が、偶然手にした小説に惚れ込み、本にしようと奔走する。 出版界の現状や裏側が描かれていて興味深い。 恋愛は無理に絡めなくても良かったのでは。 【図書館・初読・7/26読了】

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2012/07/24

(No.12-58) お仕事小説です。 『工藤彰彦は老舗の大手出版社である千石社・文芸部に務めている。ベテランではないが新人でもない。仕事は前任者から引き継いだものが多く、そつなくこなしている自信はある。 現在は本をほとんど出せていないため、千石社と縁が切れかけている家永の書き...

(No.12-58) お仕事小説です。 『工藤彰彦は老舗の大手出版社である千石社・文芸部に務めている。ベテランではないが新人でもない。仕事は前任者から引き継いだものが多く、そつなくこなしている自信はある。 現在は本をほとんど出せていないため、千石社と縁が切れかけている家永の書き下ろし原稿「シロツメクサの頃」を偶然読む機会があった。内容に感動した彰彦は、「一緒に本にしましょう」と家永に持ちかけるが「君とは縁のない原稿だ」と断られる。理由が理解できない彰彦だが、半ば強引に原稿を預かる。家永の「預けっぱなしだけは勘弁して欲しい」を了承して。 文芸部3年の彰彦はまだ分かっていなかったのだ。本を出版するまでにどれだけのハードルがあるのかを・・・・。』 大崎さんの前の作品「プリティが多すぎる」であんなにも新見佳孝が入りたがっていた千石社・文芸部。今回はそこに順当に配属された工藤彰彦の話です。 老舗出版社ならではの上から目線出版事情が、かなり露骨に描かれていました。もちろん出版社は利益を出さなければいけないのですが、うゎ~、一部の売れてる作家さん以外は厳しいね。 与えられた仕事をそつなくこなしていた彰彦が、是非これをやりたいと思ったとき、社内事情は甘くなかったのです。そこで納得してしまって回ってくる仕事だけやっていれば、角も立たずそれなりに出来る社員で行けるかもしれません。 でも本気になったとき、そんなことであきらめてしまっていいのか。 問題を一つ一つクリアしていく彰彦を、応援しながら読みました。 一冊の本が出来上がるまでに多くの人達がかかわり、売るためには営業がいろいろ工夫している様子がよく分かりました。膨大な出版物があるので、そういう本があるということが読者の目にとまらなければそれっきりなわけです。 まず出版社内で本にするかどうかの淘汰があり、書店でどこに置いてもらうかの営業活動がある。その書店で販売を応援してもらうようにするのも営業の力。 この「クローバー・レイン」もそのような経緯を辿ってきたのだろうなと思うと感慨深いです。 爽やかな読後感があり、しみじみと表紙を眺めました。「シロツメクサの頃」を読みたいですね。

Posted byブクログ

2012/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出版社と作家のふとした関係から始まる物語。 大手出版社ならでは?の困難に立ち向かう主人公と、傑作が埋もれてしまうか瀬戸際の作家。それを取り巻く人間関係が興味をそそる。 しかしながら、この本自体も非常に面白かったが、一番おもしろそうだったのは話に出てくる作家の原稿。 話中で主人公が惚れ込んだ作品だが、それなら我々にも読ませてくれ!と言いたくなった(笑)

Posted byブクログ

2012/07/21

本が読者の手に届くまでの、本に携わる人々の悲喜こもごもが、思い入れタップリに描かれています。本好きは、主人公の熱き編集者に共感できるのでは・・。 作家の大崎梢は、本に携わる人を主人公とする物語を描くのが本当にうまい!

Posted byブクログ