サブカルで食う の商品レビュー
今、流れ流れてライターの端くれをしている私には いろいろ実感できる本でした。 これは最初からただひとつの目標に向かってきた方には無縁な内容ですね。 何をやっていいか分からない、分からないから何でもやろうという姿勢は 思わず共感してしまいます。 ちなみに発売日当日に渋谷タワレコで...
今、流れ流れてライターの端くれをしている私には いろいろ実感できる本でした。 これは最初からただひとつの目標に向かってきた方には無縁な内容ですね。 何をやっていいか分からない、分からないから何でもやろうという姿勢は 思わず共感してしまいます。 ちなみに発売日当日に渋谷タワレコでサインして頂きました。 すごい人だったのにも関わらずひとりひとりと丁寧に接していた大槻さん。 とても素敵でした!
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筋肉少女帯のボーカルの人の本。youtubeで昔の映像をみると、改めて当時の人気がすさまじかったんだと思う、一時代を築いた人。 いわいる「語りおろし本」の体裁。 いまは「上から発言」ってほんとに嫌われるんだろうな、それどころか全く届かないんだろうな、と改めて思いました。
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サブカルで食いたいなぁ☆ 「ボヨヨンロック」誕生秘話が面白いww まぁ、結論としては、サブカルで食うのは難しい…と(笑)
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まだ46歳でここまで振り返ってまとめるのは早いんじゃない?大槻さんと、思ったけど10年もしたらサブカルジジイとかいってサブカル者の老後を絶対書くんだろうなあ(笑)オススメの本、映画が載ってるのは嬉しい。是非、ブクログで特集を!
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※このレビューにはネタバレを含みます
ロックミュージシャン(筋肉少女帯、特撮etc)で、作家で、サブカルに詳しい芸能人大槻ケンヂの新書。 <印象的な箇所のまとめ> ・昔はサブカルという言葉がなく、サブカルチックなものはアングラと呼ばれていた。アングラは怖いしみんなひいてしまう。アングラをサブカルと言い換えて、敷居が低くされた。 ・アングラがサブカルになる過程で、「笑い」が付与され、さらに多くの人にとっつきやすいものになった。 ・なんらかの表現活動を仕事にして生きていくためには、才能、運、継続が必要。才能と運はどうしようもないけれど、継続だけは自分の意志でどうにでもできる。ずっとやっていれば、どんなジャンルでも、誰でも中の下くらいにはなれる。 ・プロのお客さんにはなるな。自分を表現しろ。 ・バカになれ。恥はかけばかくほどよい。 ・同じ趣味の仲間と出会いたい、つながりたいという初期衝動で行動しよう。 ・自分のことはグーグルで検索しちゃだめ。悪いこと言われたらうじうじへこむし、いいこと言われても自我が満足するだけ。表現だけやってればいい。 ・相手のニーズを的確に理解することはどんな仕事でも必要。求められている枠の中で自分の表現したいことはどう表現できるだろうかと考えてみる。それをゲームみたいに捉えると、自分に折り合いがつくし、ゲームだから楽しいし、実際いいものもできる。 ・今のアニソンは、ロックがフラワームーブメントで盛り上がっていたウッドストックの頃の勢いがある。 ・しょこたんが出てからオタクのアングラ時代が終わり、カジュアル化した。 ・タルコフスキーの映画眠いよ!って言い出したのがサブカル。それまでのハイカルチャーのぶっちゃけ否定でサブカルが始まる。 ・サブカルで食っていくための3Jは、15万円と情熱と自習。月15万稼げるようになるまで頑張る無償の情熱が必要。 <所感> テレビで見ていた大槻ケンヂは、すごい楽しそうな人生を送っているなと思えたけれど、この本に書かれている大槻さんのサブカル人生は苦労の連続だ。 現代では、音楽で食っていくなんて非常に難しそうだ。以前に比べてみんなが表現できるようになった。作品をほぼ無料で享受できるようにもなった。表現の敷居が下がったから、音楽市場に参入する人は多い。競争過多だから、儲けられるのは、一部の才能と運と継続力を持っている限られた人たちのみになる。 大手レコード会社に所属して、ヒットを出して儲けるという、ネットがない時代のビジネススタイルも、既に崩壊している。インディーズで自主制作して、自分達の資金で地方のライブハウスをまわって、自主制作グッズの物販で儲けて、とか、今はむしろボーカロイドのPになる方が、音楽の正道なのかも。ネットがない時代の頃のロールモデルというかビジネスモデルで成功を夢見ていたら、競争相手が多いし、価格も安くなっているから、成功の道は遠い。ネットの時代に適したロールモデル、ビジネスモデル、ライフスタイルで音楽の創作活動を続けていれば、特殊なファン層の心をつかんで、成功する道は見えそう。 そもそもネットがない社会では、職業にしなければ、広い世界に向けて表現作品を発表できなかった。今は職業にしなくても、ネットで自由に表現活動ができる。表現活動を職業にして食っていくためには、欲望や才能だけでは不十分で、経営の感覚とセルフマネジメントのノウハウが必要ではないだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新書によくあるのだが、題に偽り有り。 方法論はほとんどない。 メインは大槻ケンヂのこれまでヒストリー。 あえて、あるとすれば宇多丸との対談くらい。 それも、実家で暮らせ!というアドバイスくらいだ。 でも、そこの一言ですべてを語っているとも言える。 とにかく儲からないのがこういう仕事。 役者、ミュージシャン、作家、お笑い芸人etc. 人々はピラミッドの頂点しかみないから感じないのだろうけど、その多くは生活保護レベルの貧困層。 よって、成功するためには才能だけではなく、生活力も必要になってくる。 昔の芸能人の親がみんな金持ちなのも納得できる。 オノ・ヨーコは財閥の娘とかね。 ちなみに、宇多丸の親は有名な精神科医で大槻ケンヂの親は信用組合の理事長とそれなりに裕福であるのは意外と知られてはいない。 悪い奴はだいたい友達のZEEBRAだって、じーちゃんはお金持ちだ。 意外と文化と金ってのは切てもきれないものなのである。 そういう意味での現実をもっと深く追求していたらこの本はもっとGoodになっていたと思う。 勝間和代の有名人本の方が上手だね。 では、バイちゃ!
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タイトルは魅力的だが、内容は微妙かも。 こういう生き方があったということを知れることに、価値があった。
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エピソードはこれまでの著作を読んでれば知っている話が多いし、切り口もオーケンとしては特に新しくない。 でも、ところは芸能界サブカル界といえど、ある組織的な場所に位置していたのが、波に洗われてそこをはずれ、右往左往したのち自分なりの立ち位置を探り続けながら何でもやってます、という姿...
エピソードはこれまでの著作を読んでれば知っている話が多いし、切り口もオーケンとしては特に新しくない。 でも、ところは芸能界サブカル界といえど、ある組織的な場所に位置していたのが、波に洗われてそこをはずれ、右往左往したのち自分なりの立ち位置を探り続けながら何でもやってます、という姿をきちんと語っている部分に共感した。
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「サブカルチャー」ではなく、「サブカル」。その近辺をウロウロしている大槻ケンヂさんがいかにヘタレで、でも運がよかったか、という話。 客側も、「プロのお客さん」になっちゃだめなんだ。それはなんとなくわかる気がする。 もちろん、読んでも食えないと思う。しまいこんであった恥部をくすぐら...
「サブカルチャー」ではなく、「サブカル」。その近辺をウロウロしている大槻ケンヂさんがいかにヘタレで、でも運がよかったか、という話。 客側も、「プロのお客さん」になっちゃだめなんだ。それはなんとなくわかる気がする。 もちろん、読んでも食えないと思う。しまいこんであった恥部をくすぐられるような、そんな本。
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オーケンの本を読んでいたら特に目新しい話はでてこないが、 くどい位に言っている”才能・運・継続”って事を伝えたいんだろうと思う。 最終章と宇多丸さんとの対談が特に面白かった。 大人になるとエロが無くなるので教養がないと時間をもてあそぶって言葉が印象に残る。
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