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追想五断章 の商品レビュー

3.7

320件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    132

  3. 3つ

    102

  4. 2つ

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2024/10/12

五篇のリドルストーリーを追い求める、初めから終わりまで哀愁漂うお話でした。 人生にはドラマが必ずしも巻き起こるわけではなかったり、真相は明かされるものばかりではないし、真実だと思っている出来事が作り物のこともある。 わたしにとってはとても渋い世界観だったけど、飽きずに読ませる文...

五篇のリドルストーリーを追い求める、初めから終わりまで哀愁漂うお話でした。 人生にはドラマが必ずしも巻き起こるわけではなかったり、真相は明かされるものばかりではないし、真実だと思っている出来事が作り物のこともある。 わたしにとってはとても渋い世界観だったけど、飽きずに読ませる文章力がさすが米澤先生だ。

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2024/10/01

読みやすく、全体的に暗い感じも、好みで良かった。少し内容的には腑に落ちない点もあったが、それも含めての作品かなと思う。

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2024/09/29

結末のない5つの短編を追ううちに、とある事件に迫ることになるミステリー。短編がうますぎる作者だからこそできる仕掛けだったなあ。 米澤穂信さんはこっちの作風の方が圧倒的に好き!

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2024/09/23

叔父の古書店で居候する主人公のもとに、話を探して欲しいの依頼。依頼主の女性の父が書いたもので、全5篇、どれも結末のないものらしい。 ただ話を探すだけだと思っていたのに、その依頼主の家族間の過去を知ることになっていって、って感じの話。 話の内容が難しい部分もあったけど、とにかく続...

叔父の古書店で居候する主人公のもとに、話を探して欲しいの依頼。依頼主の女性の父が書いたもので、全5篇、どれも結末のないものらしい。 ただ話を探すだけだと思っていたのに、その依頼主の家族間の過去を知ることになっていって、って感じの話。 話の内容が難しい部分もあったけど、とにかく続きが気になった。リドルストーリーと呼ばれる、本来は結末のない物語なんだけど、作者自身が別に、ちゃんと結末を用意している、という形だったので、小説を読みながら中に書いてるリドルストーリーを読んで結末が気になって……を繰り返してしまったw 殺人だ!犯人を探せ!みたいな事件ものじゃないけど、後味の悪い印象が全体に蔓延ってるし、父の遺した本を探す話なのに、ほのぼの日常謎でもない、そして最後にはもう1回小説の冒頭を読み返しに行かせる仕掛けもあって、とっても面白かったですฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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2024/09/14

結末のない5つの物語と、「アントワープの銃声」。 別途書き残された5つの結末、いったい何が本当の真実なのか? 読了後に爽快感は全く残らなかった むしろはっきりしない靄の中に取り残されたように感じた もう一度読めばまた違う感想を抱くのかもしれない ミステリとしては結末はある程...

結末のない5つの物語と、「アントワープの銃声」。 別途書き残された5つの結末、いったい何が本当の真実なのか? 読了後に爽快感は全く残らなかった むしろはっきりしない靄の中に取り残されたように感じた もう一度読めばまた違う感想を抱くのかもしれない ミステリとしては結末はある程度予想できたが違う結末が結びついても成り立つ構成が面白かった

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2024/08/29

これまで読んだ米澤作品とはちょっと違う感じ。 父が書いた短い小説を探してほしいと頼まれ、古書店に居候している菅生芳光は、否応なく古い事件を探ることになる。 母親は自殺したのか、それとも父によって殺されたのか。

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2024/08/28

飽きずに最後まで読み切ることができた。 依頼者の父の遺した小説に残されたメッセージ、 依頼者の謎など終わり方も綺麗だったと思う。

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2024/08/03

作中で5篇のリドルストーリー(謎物語)を並べた一風変わったミステリ。本編の謎と仕掛けを仕込みながらも、それぞれに読ませるものである5篇の作中作。味のある小説。

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2024/07/22

20年ほど前の未解決事件の容疑者が書き残した5つの小説に事件の情報が秘められているかもしれないと、容疑者の娘が古書店の若者に依頼して探す話。 小説を探す場面は、名探偵が探したりしているわけではないので驚きなどはなく平坦。 だんだんと事件の真相が分かってきて、真相にたどり着いたとき...

20年ほど前の未解決事件の容疑者が書き残した5つの小説に事件の情報が秘められているかもしれないと、容疑者の娘が古書店の若者に依頼して探す話。 小説を探す場面は、名探偵が探したりしているわけではないので驚きなどはなく平坦。 だんだんと事件の真相が分かってきて、真相にたどり着いたときは予想外で面白かった。

Posted byブクログ

2024/07/20

久しぶりに米澤穂信さんの作品。今回も一気読み。帯の「リドルストーリー」って何なん?ってところから手に取って、するすると吸い込まれるように読了。好き嫌いはあるかなと思うけど、私はよかったと思う。ハッピーエンドなのかどうかも読んだ人それぞれの受け取り方で変わるんじゃないかな。

Posted byブクログ