モンスター の商品レビュー

百田尚樹【著】

2023/04/27

とても読みやすい。読んでいて辛くなってしまった。
たぶん男性陣があまりにも倫理観に欠けすぎて全く共感できなかったことが原因。
結局男は顔で判断して自分の欲には抗えないのか…と。
個人的には男性陣が何故そこまで非倫理的な行動をできるのか、過去の体験とかを深掘りしてほしかった！！男の本性、と言われたらそれまでなんだろうけども…。

ただ、容姿コンプレックスの塊の主人公には共感できる部分もあった。容姿について言われたことは、永遠に覚えているし結局人は顔じゃんって思う場面には度々遭遇する。
この小説は結局人は顔ではなく中身、というお涙頂戴ストーリーではなく最後まで主人公が顔に執着し続けるという点が良かった。

唯一好きだった男性の登場人物は美容外科の先生だな〜。あの先生のお陰で主人公は顔が綺麗になって性格まで明るくなった。
ただ整形したことによってついた自信はあくまでも他人の容姿と比べた上での相対的な自信であり、絶対的な自信ではないんだろうなぁと思って悲しくなった。
容姿によって悩む人が少しでも減ればいいけど、かくいう私もイケメンと美女が大好きだ。イケメンや美女を目にすると本能的にいい！！と思ってしまう。むずかしい。

2022/09/26

約一年前に一度読んでいるが、間違って買ってしまい、せっかくなので読みました。
前回に読んだときは、美容取材を頑張った感ばかりで内容は薄いイメージだった。
一年経って読み直した今回も同じように取材努力感は変わらない。
内容の薄さも変わらない。
面白くないわけではない。
でも誰かに勧めたいほど面白くもない。
映画を見たら感想が変わるかもしれないが、映画を見たいとも思わない。
でも面白くないわけではない。
読みやすいので星3

2022/09/16

陳腐の一言に尽きます。

手先が器用でらっしゃるので、それなりにまとまりがあるように見える仕上がりなのが、これまた厄介。

2015年35冊目。

2022/09/12

❇︎
醜いと言われ虐められ続けた主人公。

たった一つの拠り所にしていた、
幼い記憶に残る王子様との再会。

王子様の目に彼女は映らず、
膨らみ続ける恋心は歪んで暴走を始める。

事件を起こして家族からも絶縁され、
たった一人の生活が始めるが、
醜い顔を抱えて老いて一人で死んでゆく
んだと諦めていた時、雑誌で美容整形を知り
目から始まって、どんどん加速していく。

美しさに固執し続けた願いの根底には、
幼い頃の淡い恋心が原動力になっていた。

容姿が醜くブルドッグと虐められた主人公は、
事件を起こしたことでモンスターと呼ばれ。

いつしか、美しさと幼い王子様を求め続ける
狂気に満ちた本物のモンスターに変わっていく。

狂気と正気、美醜、対になる二つは、
正反対であるが故に、見えないところで
深く重なり合っていて、紙一重でオセロの
ように反転する。

生涯をかけた主人公の執念はあまり歪んで
いたけど、同時にとても哀しいものでした。

2022/08/26

整形とか女の人しか分からなさそうな振る舞いだとか、すごく細かく書いてあってすごい！勉強になりました！
あとやっぱりどんなことがあっても、相手を傷つけることや容姿についてって言うべきじゃないよね。自分は言ったの忘れてても相手はずっと傷ついてる。

2022/08/26

幼い頃からその見た目のせいでまわりから忌み嫌われバカにされてきた醜い少女。大人になって整形手術を繰り返して絶世の美女となり、ずっと憧れ続けた初恋の相手を追い求めていく話。

中身がどうあれ見た目で簡単にヒエラルキーが変わる女の世界をこれでもかというくらいえぐってくる。運良く美しく生まれただけで他人より優れているように憧れられていくのは、言われてみればおかしなことなのかも。

整形手術を繰り返してコンプレックスを克服し、明るく前向きになれるのなら、それは良いことなのかも…と思えてくる。

初恋相手には最後の最後でがっかりだ。

2022/08/16

整形の知識、女性のヒエラルキーなど中々深く面白かった。最後はいい結末と解釈しても良いのだろうかー。美帆は分からんが、少なくとも和子にはそうであって欲しいなー。

2022/07/21

自分じゃないもっと素敵な誰かになりたい。

…そう夢みた事くらい誰にだってある。

整形という魔法でお姫様に生まれ変わったとしても、結局は"自分"としてしか生きられない。

醜かった過去のバケモノが　私　？
努力と魔法で手に入れた美しいお姫様が　私　？
どっちも自分。ジレンマだね。

全てを捨てる覚悟で愛した美しい女が過去に自分にメチルアルコールを飲ませたモンスターだと知った時の英介の恐怖たるやいかばかりか。
純愛？
いや違うでしょ。
幼稚園の頃の初恋に執着して大金と時間をかけて計画的に英介を堕とした未帆も
愛してると言いながら死んでゆく不倫相手の未帆を放置して帰った英介も
純のカケラもないでしょ。

この本で本当の愛を見せてくれたのは、醜かった頃に唯一その顔を拒絶せず自分の母親に似ていると言って「会話」をしてくれて、ずっと付かず離れず支えてくれて、最後には一緒に田舎に帰ってほしいとまで言ってくれて、男を試す目的でいつも聞いていた"子供の父親になってくれますか"に"もちろんだ"と即答してくれた崎村さんだけです。

2024/06/03

よみやすかったので3時間ほどで読了。

序盤にでてきた1行だけの関西のおっさんの台詞のとおり。結局、恋なんてそんなもので、そこからそれが愛に変わるかどうか。愛は見てくれでは手に入らない。

2022/07/18

結局は顔なんだなと思った。

ブスだった時と綺麗になってからの周りからの態度の違いが見てて面白かった。
結局は顔なんだなと思った。

個人的に、島崎？（だったっけ？）が好きだった。