モンスター の商品レビュー
凄く深く考えさせられる作品。 自分がもし主人公の女性だったら? 自分がもし主人公の家族だったら? 自分がもしその周りの人間だったら? 自分がもし主人公に愛される人間だったら? その感覚を年代年代の自分の傾向なんかものせながらこのストーリーと平行させて考えて読み進めると過去に現...
凄く深く考えさせられる作品。 自分がもし主人公の女性だったら? 自分がもし主人公の家族だったら? 自分がもしその周りの人間だったら? 自分がもし主人公に愛される人間だったら? その感覚を年代年代の自分の傾向なんかものせながらこのストーリーと平行させて考えて読み進めると過去に現実感が増してくるようで突き刺さる物ありすぎ。 自分の言葉や態度で起きた事々、逆も然りで、それらを踏まえた上で「人間の言動行動」とは?と考えさせられる。 「美」への追及して行く過程も凄く考えさせられた。 対自分 対他人 この2つの中に共存するような美と醜、そのバランスが生きていく上でどれだけのパーセンテージを占めるのかと感じた。 両極にあるように見える美と醜は意外と隣あわせのような気もするし、逆に取り込まれるようにお互いの中で生まれて生きているそれこそがモンスターなのかとも思わされた。 誰しもが抱くテーマだからこそ特に対人関係においては各々の「美」と「醜」の関係性のバランスを考慮した接し方が必要かと感じ、これからの自分自身も改めて見つめていかなければと感じた。
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何となく手に取った本。特に期待もせず、暇潰し程度になれば良いかと思って読んでいたのだが、案に相違して面白かった。 醜さが或いは個性なら、安易にそれを否定し、棄てて了うのは一種のアイデンティティ・クライシスなのではなかろうか。 もっと普遍的な問題として、念願成就の為に別人...
何となく手に取った本。特に期待もせず、暇潰し程度になれば良いかと思って読んでいたのだが、案に相違して面白かった。 醜さが或いは個性なら、安易にそれを否定し、棄てて了うのは一種のアイデンティティ・クライシスなのではなかろうか。 もっと普遍的な問題として、念願成就の為に別人のように成り果てたとしたら、当初の個の実存は保たれているといえるだろうか。 大衆文学と雖も侮れない、重要なテーマを秘めた作品だと思う。
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作者は男性だけど女性の外見の違いによる格差とか感じること歪んだ思いなどが女性の自分からみてああ上手く書かれているなあと思った、面白かった
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ここまでの狂気でなかったとしても女としてわかってしまう部分があることが怖かった。愛ってなんだろう。綺麗になりたいっていうのは自分のためか他人のためか。怖いけど人間味に溢れるとも言えるんだろうな。
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ひたすら美しさを求める主人公を応援したくなる作品だった。もともと整形に対してそこまで悪いイメージがないため、こういう生き方もドラマがありそうだと感じた。 ★印象的なフレーズ 「どんな本を読んでるのか知りたがるのは、心の中を覗きたがるのと同じですよ」
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容姿について幼少期から傷付き悩んでいた一人の女性。 せめて家族だけは目にわかる形で主人公を愛して味方になってほしかった。 女性の多くが少なからず感じてる部分をより濃厚にした物語。 登場人物の中では圧倒的に崎村の株が高い。
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外見の好みは人それぞれでいいよね ただ社会生活を送る上の障害になってしまうのが問題で、、それは皆の意識を正す必要があるってなって、、ポリコレが生まれたんでしょうね。。
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人は見た目が9割。美人がミスをすればおっちょこちょいで済むし、空気が読めなくても天然。 おてんばは天真爛漫。勝手に言い換えてもらえるの。学生時代モンスターと言われた醜い女の子が整形を繰り返して初恋の人に執着する話。美人になった主人公が言い寄ってくる男たちをズバズバ振ったり、弄ぶ様...
人は見た目が9割。美人がミスをすればおっちょこちょいで済むし、空気が読めなくても天然。 おてんばは天真爛漫。勝手に言い換えてもらえるの。学生時代モンスターと言われた醜い女の子が整形を繰り返して初恋の人に執着する話。美人になった主人公が言い寄ってくる男たちをズバズバ振ったり、弄ぶ様子に一種の爽快感を覚えた。
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容姿がいかに大切かが分かる本。人は見た目が100%。整形や夜の世界たくさんの知識を学べる。 ブスと美人でいかに周りの対応が違うか、読んでいてとっても面白いし、一周まわってすがすがしくてスッキリする。ページ数は多いが読みやすい。
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とても読みやすい。読んでいて辛くなってしまった。 たぶん男性陣があまりにも倫理観に欠けすぎて全く共感できなかったことが原因。 結局男は顔で判断して自分の欲には抗えないのか…と。 個人的には男性陣が何故そこまで非倫理的な行動をできるのか、過去の体験とかを深掘りしてほしかった!!男の本性、と言われたらそれまでなんだろうけども…。 ただ、容姿コンプレックスの塊の主人公には共感できる部分もあった。容姿について言われたことは、永遠に覚えているし結局人は顔じゃんって思う場面には度々遭遇する。 この小説は結局人は顔ではなく中身、というお涙頂戴ストーリーではなく最後まで主人公が顔に執着し続けるという点が良かった。 唯一好きだった男性の登場人物は美容外科の先生だな〜。あの先生のお陰で主人公は顔が綺麗になって性格まで明るくなった。 ただ整形したことによってついた自信はあくまでも他人の容姿と比べた上での相対的な自信であり、絶対的な自信ではないんだろうなぁと思って悲しくなった。 容姿によって悩む人が少しでも減ればいいけど、かくいう私もイケメンと美女が大好きだ。イケメンや美女を目にすると本能的にいい!!と思ってしまう。むずかしい。
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