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北里大学獣医学部 犬部! の商品レビュー

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48件のお客様レビュー

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2024/03/12

ただただ、頭の下がる思いで読了。 学生さんたちの奔走、迷い、熱意、どれを取ってもだれに進めても胸を張れる内容。 「動物を飼うのなら一生に責任をもつ」 これが通じない人が、なぜ動物をペットにするんだろう。 作中のQさんは、本書を読んだだろうか。 犬部で保護された犬猫ほか動物た...

ただただ、頭の下がる思いで読了。 学生さんたちの奔走、迷い、熱意、どれを取ってもだれに進めても胸を張れる内容。 「動物を飼うのなら一生に責任をもつ」 これが通じない人が、なぜ動物をペットにするんだろう。 作中のQさんは、本書を読んだだろうか。 犬部で保護された犬猫ほか動物たちは、絶対それで良かったと思う。葛藤していたメンバーの皆さんには、そう伝えたい。 動物には人の気持ちは絶対通じると、何の根拠もないけどそう思う。

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2024/01/21

短編エッセイでまとめてあるので読みやすい。 ノンフィクションは普段あんまり読まないけど、犬好きなので購入。 先月愛犬を亡くしたので、いろいろ愛犬との思い出が甦ってきてしまい、読みながら泣いてしまうことも。 保護した犬や猫の写真も載っているのもノンフィクションならでは。 新しい事を...

短編エッセイでまとめてあるので読みやすい。 ノンフィクションは普段あんまり読まないけど、犬好きなので購入。 先月愛犬を亡くしたので、いろいろ愛犬との思い出が甦ってきてしまい、読みながら泣いてしまうことも。 保護した犬や猫の写真も載っているのもノンフィクションならでは。 新しい事を始める事も、それを託して、受け継いで続けていく事も大変なので、話に出てくる学生達には尊敬の念しかない。 辛い事も多いと思うけどこれからもこの取り組みが続いて、いつかは必要が無くなる日が来ることを願います。

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2023/12/24

よく頑張ってると思う。組織が大きくなると一枚岩とはいかなくなるのはよくある話。保護にも色々視点や方針があると思うけど、現に手を差し伸べている点は大いに賞賛。

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2023/06/14

青森県十和田市にある北里大学獣医学部の学生が動物愛護活動に取り組む様子を描いたノンフィクション。 初代代表の太田君が、大学非公認ながらサークルとして犬部を立ち上げたいきさつから、各部員がそれぞれにクセのある犬、猫、兎などを引き取って新たな飼い主を見つけるまでの葛藤や癒しの日々が紹...

青森県十和田市にある北里大学獣医学部の学生が動物愛護活動に取り組む様子を描いたノンフィクション。 初代代表の太田君が、大学非公認ながらサークルとして犬部を立ち上げたいきさつから、各部員がそれぞれにクセのある犬、猫、兎などを引き取って新たな飼い主を見つけるまでの葛藤や癒しの日々が紹介されている。 多数の動物を引き取り、病気の子でも熱心にケアするなど、まさに動物中心の生活を送る学生に頭が下がる。 動物は一度飼い始めたら、最期まで一緒に暮らすことが普通だが(そうなってほしいが)、この本を読んで、動物愛護の活動をする人たちを充てにして、安心して動物を棄てたりする人が増えないよう願う。

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2023/03/28

片野さんの著書は「動物翻訳家」「旅はワン連れ」に続いて3作目。 本作は北里大学獣医学部生が動物を救うために活動する「犬部」を取材し執筆されたもの。 その活動は想像以上にハード!!各部員の自宅で数匹、多いと数十匹も保護し、譲渡会で飼い主探しを続ける日々。 彼らの部活動と学業の両立...

片野さんの著書は「動物翻訳家」「旅はワン連れ」に続いて3作目。 本作は北里大学獣医学部生が動物を救うために活動する「犬部」を取材し執筆されたもの。 その活動は想像以上にハード!!各部員の自宅で数匹、多いと数十匹も保護し、譲渡会で飼い主探しを続ける日々。 彼らの部活動と学業の両立は「動物を救いたい!」という強い想いがあっても、そう容易に出来ることじゃないと思う。 誰からいつ呼び出しがあるかも分からない相談電話担当の学生。排泄に難のある犬のお世話のため毎日昼休みに帰宅し、再登校する学生。動物たちのケアのため長期休暇も帰省しない学生。 動物たちに深い愛情と時間をかけ、また保護した動物の治療のための費用負担も大きい。 それもこれも自分たちの行動1つで失われる命、救われる命が目の前にあるから。 決してあきらめず、将来保護動物を出さないためにどうすればいいのか未来も見据えて行動する。 犬や猫の命を救い、彼らの幸せのために全力で行動できる学生たちのどこまでも真摯な姿に胸を打たれました。 若くしてこんなにも懸命に動物保護に取り組む人がいる一方で、無責任に飼育放棄する人もこんなにいるのかと悲しいやら情けないやら…。 本書では、自然災害時の迷子予防のためのマイクロチップの有用性についても綴られていました。 『動物を飼うのなら一生に責任をもつ』 そんな当たり前のことが当たり前の世になりますように。 解説は愛犬家の馳星周さんでした。

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2023/03/07

映画を見てからの読了。映画とはとても違うストーリーで、どちらかと言うとルポな感じ。あとがきを読む限り、連載を一冊にしたものらしい。 映画では主要登場人物は限られ、彼らの成長を描いた印象だったが、本作は数多くの学生がそれぞれの動物や状況によってどう変化していくか、何を考えていたか...

映画を見てからの読了。映画とはとても違うストーリーで、どちらかと言うとルポな感じ。あとがきを読む限り、連載を一冊にしたものらしい。 映画では主要登場人物は限られ、彼らの成長を描いた印象だったが、本作は数多くの学生がそれぞれの動物や状況によってどう変化していくか、何を考えていたか、を描いたものだ。どちらにしても面白かったが、印象が違ったのがまた面白かった! 動物実験を避ける流れや、ベジタリアンの普及、保護犬・保護猫の認知の広がり、そして多様性の受容で、動物の命の重みをやっと感じられるような世の中になってきた。その流れを作ったのは、本作をはじめとする作品ひとつひとつなのだろう。本作の舞台となった北里大学でも、海外に遅らばせながら外科実験は無くなったようだし、社会の流れとともに動物だから何をしても良いという風潮はなくなりつつあるだろう。解説にも書かれていた、部員たちへの感謝はわたしも深く感じた。本当にこうやって自分の生活を削りながら他者のために生きられるのってすごい。部員たちのアツい思いと共に、作中のさまざまな動物たちの姿に癒された作品でもあった!ありがとう。 p.32 放浪している時間がなかったり、野良犬として生まれ育った犬は、人間への警戒心や恐怖心が人気は強い。しかし、太田は、これまでの経験から、そんな人間不信の犬でも、絶対に飼い犬として幸せに暮らせるようになると考えていた。 保護犬たちに、ベタベタした以上は必要ない。これまでに過酷な環境で生きてきた。動物にとって、1番必要なのは、自分のペースで過ごさせることだ。だから、毎日の生活の中で、食事や散歩等の世話以外で干渉する事はあまりない。それでも自分から近づいてきたら、慣れてあげれば良い。あえて何かするとしたら、かわいいと思いながら1守位だろうか。大切なのは一緒に暮らすこと。それだけで犬も変わっていく。何かを感じてくれるのだ。 p.53 ハナコは、母性本能が強い、心優しいリーダーだった。彼女を等分にした優劣順序に従うことによって、保護された犬や猫は、それぞれ居場所を見つけて、心穏やかに過ごすことができるのだ。犬猫にかかわらず、新入りが来るたびに、ここです。暮らすためのルールを教えるのは、花子の役目だった。トイレは決まった場所でする、眠るときはゲージに入る、部屋にあるものをむやみに、噛んだり、引っ掻いたりしない、テーブルに置かれた食べ物に触らない、自分より力の弱い動物には優しくする。これらは、一般の家庭で暮らすためのルールでもあって、身に付けていれば、新しい飼い主が決まる確率は格段に上がる。いつも15頭前後の動物が集まっていながら平和が保たれているのは、ひとえにハナコのおかげだった。 p.56 ハナコは世話好きではあるけれど、出産の経験は無い。子犬を連れて行ったところで、どうなるのか。そんなことが解決につながるのか、誰にもわからない。しかし、他に出来る事もない。今は、犬部唯一の犬部員の判断を仰ぐしかなかった。どうか、よろしくお願いします。太田と池田がそんな思いで見守って、まもなく、ハナコは子犬たちはペロペロと舐め出した。そして、当たり前と言う顔で、自分の側にしっかりと引き寄せた。これで、温度調節の心配だけは何とか解決された。 出産のショックなので、母犬が死んでしまうと、子犬たちの世話を母親の姉妹犬たちが引き継ぐことがある。そんなことを本で読んだような気がするけれど、実際に目の前で起こって見ると、それは生命の神秘としか言いようがなかった。深刻な人手不足と資金不足に落ちた犬は、犬部員ハナコによって救われたのだ。 p.70 「この事なら、楽しく暮らせそう」そう感じた人々のもとで、まもなく、猫たちは新しい生活をスタートさせるのだ。引き取り先が決まることを犬では卒業と呼ぶ。入部して、初めて経験する別れの日。新しい飼い主さんの前では、絶対に泣かない。そう決めていても、ほとんどの部員は涙をこらえることができない。最高に嬉しいけれど、でも、やっぱり寂しい。アパートに帰って、さんざん遊んでいたおもちゃがぽつんと転がっていたりすると、もう耐えられない。譲渡した日の夜、自分のアパートで1人で過ごせる部員は、ほとんどいない。その晩は、仲間と一緒に卒業生の事について語り明かすのだ。

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2023/02/25

土瓶さん、aoi-soraさん、みんみんさんからのバトンを勝手に受け継いで読みました! 北里大学獣医学部の犬部のお話。ノンフィクション。 行き場を失った犬や猫を保護し、新しい飼い主が見つかるまで自宅で一緒に暮らす学生たち。 御三方から“泣きます“と聞かされていたので覚悟して読み始...

土瓶さん、aoi-soraさん、みんみんさんからのバトンを勝手に受け継いで読みました! 北里大学獣医学部の犬部のお話。ノンフィクション。 行き場を失った犬や猫を保護し、新しい飼い主が見つかるまで自宅で一緒に暮らす学生たち。 御三方から“泣きます“と聞かされていたので覚悟して読み始めたのですが、『はじめに』のページでもう喉が変な音を出し始めてしまった。『はじめに』の終わりには犬部に保護された犬のコンちゃんのbeforeと afterの写真が‥‥痩せこけたbeforeと比べ、afterの写真は甘えて人間に寄り添うウルウルした瞳のコンちゃん‥‥そこでまた、私の喉から変な音が‥‥ 我が家で飼っているワンコちゃんも保護犬なのです。 我が家に来てもうすぐ一年になるのですが、未だに超がつくほどのビビリで、すぐにソファの下の暗がりに隠れてしまいます。家の前を歩く人にはカーテン越しに唸ってるし、もちろん、“お手“や“おかわり“なんてできません。 基本的に人間が怖いんだろうなぁと想像してます。しつけや芸を覚えさせるのなんてずーっと先の話。まずは人間に慣れてもらうこと、私たち家族を信用してもらうこと、この家は安心できる場所なんだと思ってもらうことから始めなければいけないんだなぁ、と思っています。 本書を読んでいると、我が家のワンコが我が家に来る前にどんなことを経験していたのかが想像できます。そりゃあ、人間不信になりますよね、って思います。 そんなワンちゃんやネコちゃんと私たちを繋げてくれるのが、犬部やボランティア団体の皆さんなのですね。 我が家に来たばかりの頃は目ヤニが無くならなくて毛もバサバサでシッポはいつも後ろ足の間に仕舞われたままだったけど、今は毛艶も良くなって、朝、顔を合わせるとシッポをブンブン振ってくれます。 まだ“お手“はできないけれど、私の膝の上に顎を乗せて目を細めている顔を見ているだけで幸せです。 ちなみに、生まれてこの方ずーっと猫派だった私‥‥人ってこんなに変わるんだなぁ。

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2023/02/13

青森県十和田市にある北里大学獣医学部のサークル 「犬部」(現・北里しっぽの会)のお話。 ノンフィクションです。 動物愛護活動を主に行っていて、行き場を失った動物たちを保護し、新しい飼い主さんを探します。 簡単に動物愛護って良いことだよね、なんて言えない過酷な日々。 ひとりの学...

青森県十和田市にある北里大学獣医学部のサークル 「犬部」(現・北里しっぽの会)のお話。 ノンフィクションです。 動物愛護活動を主に行っていて、行き場を失った動物たちを保護し、新しい飼い主さんを探します。 簡単に動物愛護って良いことだよね、なんて言えない過酷な日々。 ひとりの学生が何頭もの犬猫と共に暮らし、ほぼ全ての時間を学業と動物の世話に費やしています。 しかし学生たちの想いは熱く、ものすごいエネルギー。 犬好きと犬バカ。 その違いは何か? 犬と一緒に生きる人は犬好き。 犬のために生きる人が犬バカ。 そんな犬バカな学生たちは、 サークル活動に危機が訪れる度、動物、仲間、サポートしてくれる大人たちと真剣に関わり合い、考え、行動する姿が描かれていている。 そんな姿に胸が熱くならずにはいられない。 この本は、「犬部!」の映画に興味を持った私に、原作も良いよ。と、土瓶さんに教えて頂きました。 ありがとうございます! 余談…… この作品とは関係ありませんが、著者の片野ゆかさんのご主人は同じくノンフィクションライターの高野秀行さんだと知り、ちょっと興奮しています。 高野さんはインドに密入国した過去から、入管のブラックリストに載り、インドに行くことが出来なくなったそうです。 で、なんとか入国する方法として名前を変える事を思いつき、奥さんに土下座する。 そう、いったん離婚し、また再婚したい(そのとき姓を変更)とお願いしたのです。 こんな話が、以前読んだ高野さんの著書にあって、奥さんってスゴイ人だなー、と印象に残っていました。

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2022/12/06

短編集だからとても読みやすい。 動物愛護の意識が高いが故の葛藤、悩みなど新たな視点から実態について学べた。

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2022/05/26

北里大獣医学部の学生・太田くんの熱意が犬部を創設。20代の若者が殺処分される命を救うという純粋な心と、十和田という地が生んだ奇跡なのかもしれない。犬部は、保護犬が起こしてしまった、人を咬むという不測の事態が起こってしまった。存続の危機だ。それを超え北里しっぽの会として再出発できた...

北里大獣医学部の学生・太田くんの熱意が犬部を創設。20代の若者が殺処分される命を救うという純粋な心と、十和田という地が生んだ奇跡なのかもしれない。犬部は、保護犬が起こしてしまった、人を咬むという不測の事態が起こってしまった。存続の危機だ。それを超え北里しっぽの会として再出発できた。犬部……やっぱりキャッチーで活動を象徴する命名だったのだな〜。本校犬部を経験した学生達が、日本の各地で獣医師、看護師、野生生物保護活動などに活躍していることが誇らしい。

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